院長室

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「ザ・ウォーク」

命知らずな綱渡り師の挑戦を描く、冷静に考えると

あまり必然性を感じなかったりする映画ですが、無駄に

こそ人生の価値がある!…のかも?

 

アメリカの超高層ビルの間にワイヤーを貼り、綱渡り

しちゃうぞ!というニッチな夢(違法)を持った若者が

どのように成功を収めるかを描いた、実話ベースのお話。

ストーリーはシンプルですが、映像技法がとんでもない

ので、飽きさせず緊張感たっぷりです。

 

僕は3Dで観ましたが、 手汗足汗かきまくりです。実は

高所恐怖症なので映画のチョイスからして間違っている

のですが(笑)楽しかったです。主人公に協力するキャラ

も高所恐怖症で、劇中計算問題を解くことで恐怖を和らげて

いましたが、僕も心中で「最近の映画ってすげーな、最近の

映画ってすげーな、最近の…」と繰り返していたのは秘密。

 

主演はジョセフ・ゴードン=レヴィットさん。純粋な大道

芸人を好演しています。やはり彼はうまいね。実話では

ありますが冷静に考えると必然性…(略)

 

とてもエンタテインメント性の高い作品です。ぜひ3Dで

どうぞ。ピュッと飛んできた棒を思わずサッと避けて

しまいました。「あぶなっ!」って言いそうだった。

案外恥ずかしい。(^ ^;)

 

2016年1月28日 木曜日

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「クリード」

年末のこのタイミングのブログは「仕事納め」とか

「総括と抱負」的内容になるのがまあ平均的で、僕も

平均的感覚は持ち合わせているつもりですけど、そんな

ご託を吹き飛ばす傑作を観てしまったのだから仕方がない。

 

「クリード」とはロッキー・バルボアの永遠のライバル、

アポロ・クリードのクリード。もうこの時点で「?」の

人もいると思いますが、そう、本作は「ロッキー」なん

ですよ。「ロッキー」シリーズは6作制作されていて、

前作「ロッキー・ザ・ファイナル」で完結しました。

これが素晴らしい作品だったので、今作はスピンオフ、

便乗作品、くらいの感じだったのです。昨今は「私、失敗

しないので!」よりむしろ「私、失敗したくないので!」

という潮流があるのかリメイクや続編が多いですからね。

 

…いや、ゴメン。最高。タイトルにロッキーの名を使わない

のがまた奥ゆかしい。アポロの息子をロッキーがトレーナー

になって鍛えるだけという単純ストーリーではありますが、

随所にロッキー愛が溢れていて、ロッキーファンは涙腺

決壊間違いなし。しかも驚愕の長回しがあったりと演出の

工夫もしっかりしています。

 

監督・脚本のライアン・クーグラーさんは弱冠29歳と

いうのも驚愕。全然ロッキー世代じゃないじゃん。なのに

この愛は何よ?!主演のマイケル・B・ジョーダンさんの

演技も肉体も素晴らしい。この2人は他作でもコンビを

組んでいますが、そちらも名作だったりします。

 

既に超人ではないロッキーと、虎の目をした親友の息子。

ファイナルの先にこんな見事な世代交代が待っていようとは。

今年の映画ランキング1位は「セッション」で決まりだった

のですが、滑り込みで脅かす存在が出てきたなー。ニヤニヤ。

ちなみに2位は「キングスマン」で、3位は「明烏」。(笑)

 

「ロッキー」シリーズ未見の人には向いていないかも知れ

ませんが、いっそ正月休みにシリーズを観ちゃってください。

傑作が待っています。(^ ^)

というわけで、よいお年を。

2015年12月31日 木曜日

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「コードネームU.N.C.L.E」

「今年はスパイ映画が当たるぞよ!」と占いに出たのかどうか

知りませんが、多いですな。「M:I」、「キングスマン」そして

本作、「007」…。まあ好きだから良いし、しっかり面白いので

何の文句もありません。はい。

 

しかも本作は「スナッチ」のガイ・リッチー監督ですよ。テレビ

ドラマのリメイクとは言え、監督のらしさ炸裂で素敵です。

実際意味不明な作品もあったりするので、アベレージヒッター

ではなくホームランバッター的監督さんですが、今回はアタリ。

 

アメリカとソ連の冷戦時代にCIAとKGBの腕利き同士が

一時的にタッグを組んで共通の敵に立ち向かう、というストーリー。

あまりシリアスではなく、性格の違う2人の活躍を描くバディ

ムービーの様相が強いです。細かい設定はスルーしてあげるのが吉。

ではありきたりの感動アクション映画かというと、そこはガイ・

リッチー監督。海猿的仕上げはしておりません。(笑)皮肉と

外しの演出で飽きさせません。

 

主演はCIAの方がヘンリー・カヴィルさんで、KGBの方が

アーミー・ハマーさん。まあ頑張ってはいますが、アーミーが

ロシア人に全く見えないのが厳しい。ヘンリーはカッコええ。

正直もう少しクセのある人選でも良かったかな、と。BGMも

イカしてますが、何から何まで「スナッチ」に及ばない感じなん

ですよ。一つ傑作があると較べられて大変ね。(^ ^;)

しかも今年は「キングスマン」というぶっちぎりにイカした

作品の後なので、どうしても見劣り感がしてしまう。

 

今年スパイ映画は初めてで、ガイ・リッチー監督作品未見であれば

文句なくオススメできます。そんな人いる?あ、うん、結構いるか。

 

 

2015年11月19日 木曜日

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「ヴィジット」

ぼくらのナイト・シャマラン監督最新作だよー。言わずと

知れた「シックス・センス」のM・ナイト・シャマラン監督

が仕掛けるサスペンス・ホラー。初めて会う祖父母の家に

訪れた(visit)姉弟は次第に2人の行動に不信感を持ち

始めるが…?

 

さて、売れっ子監督だったのも今は昔。現在では一瞬話題には

登るけれど、公開も素早く終了し、コアなファンの間でしか

話題にならない(しかもディスられる)シャマラン監督。

結構僕は「シックス・センス」以外の作品も好きで、今作も

密かに期待していました。

 

この監督の作品は意外な展開が売りなので、ネタバレ厳禁。

実はどんでん返しがない、というのも意外な展開だと思う

けど、そういうひねくれ者は淘汰される運命なので、彼も

大変だなぁ。変な感想。いやこういう映画はレビューが大変

なのよ。別に頼まれて書いてるワケじゃないけども。

 

正直、シャマラン監督にしては切れ味が鈍いというか、標準

レベルというか、あまりこれまでの彼の味は出ていません。

まあそれもまた意外な展開…(略)少なくともPOV方式

(1人称視点、ハンディカメラみたいな演出のヤツね)を採用

したのは他作品と類似性が出るだけで、あまりプラスになら

なかったと思う。内容がベタなだけに(あ、言っちゃってるし)

POVを採用しない方がむしろ斬新だったかも。いやベタ

だからPOVにせざるを得なかったのか?(また言った)

 

低予算の方が興行成績が良いのは有名ですが、今作は最も

低予算作品ながら法則を打ち破るでしょうな。変に期待を

裏切ろうとしないくていいから、「アンブレイカブル」や

「ヴィレッジ」みたいなシャマラン流B級映画が訪れる(visit)

のをまたじっと待つとします。

2015年11月12日 木曜日

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「ジョン・ウィック」

「キアヌ・リーブス完全復活!」と銘打ったアクション

ものです。別に休んでたわけでもないのに「復活」なんて

言われるとキアヌも複雑でしょう…。(^ ^;)

 

ストーリーは至ってシンプル。足を洗った凄腕ヒットマンが

ある事件をきっかけに復讐鬼と化し、バッタバッタと敵を

殺しまくる、というだけ。注目すべきは“ガンフー”とか言う

この映画のために創造されたガンアクション。流れるような

体術と至近距離からの射撃の組合せはなかなかに素敵。

“ガン・カタ”最高だけど“ガンフー”も良いじゃん。

 

で、逆にそれ以外はちょいとイタい。暗殺者を殺す仕事

を請け負っていた、という設定の主人公なので、強いのは

いいんだけど、全部真っ向勝負という暗殺者たらぬ戦略の

数々は設定を揺るがしてしまいます。しかもそのせいで

捕まって親友に助けられて、親友が殺害されるという、

これまたらしからぬ展開に唖然。ランボーでもそんな戦法

とらんぜよ。

 

悪役がショボイのも残念なところ。ロシアンマフィアの

冷酷さをもっと前面に出さないと主人公の強さも引き立ち

ません。殺しのプロ同士の戦いなんだけど、結局は復讐し

合いの肉弾戦、という結果になってしまいました。既に

続編作成が決定しているそうで、できれば主人公の路線を

しっかり方向付けして欲しいところです。って、まあ続編

絶対観ますが。(笑)

 

でさ、続編作成決定は公開前から知らされていたんだけど、

本編の最初のシーンが瀕死の主人公なわけですよ。本来、

えっ?!どうしてこうなった?そしてこの先どうなるわけ?

という演出のハズなのに、続編決定を知ってるから主人公は

ここで死ぬわけないじゃん、とイキナリ白けちゃうん

ですよ。これは結構致命的。もう少し宣伝時期も考えて

欲しいです。誰に言えばいいか分かんないけど。

2015年10月22日 木曜日

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