はりの部屋

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歯磨きをするように

皆さんは歯を磨いていますか?

 

歯医者さんで治療をしてもらっても、歯磨きなどのケアをしなければ、また虫歯や歯周病など口腔内のトラブルが出てしまいますよね。

でも、毎日「歯に悪いから磨かなきゃ」って思って磨くというより、「そろそろ寝るから歯を磨こう」って感じで歯磨きが習慣化しているのではないでしょうか。

 

これを歯だけでなく、身体にも当てはめて考えてほしいのです。

 

はり施術や何らかの治療を受けても、これまでと同じような生活を送っていたりケアを怠っていると、また症状がぶり返してきます。そして、それを何度も何度も繰り返していくと、回復させるのに時間がかかるようになってしまいます。

 

例えば、花粉症。

花粉が飛ぶ時期になっても、症状が出る人もいれば出ない人もいます。つまり花粉だけが原因ではなく、身体に負担をかける生活習慣なども影響すると考えられます。

東洋医学では、症状の根本原因を内臓に求めます。悪影響を与える生活習慣や環境によって内臓に負担をかけた結果、目のかゆみや鼻水といった症状が出現してしまうのです。

決まって春先に症状が出る方は、冬の季節の生活スタイルを振り返ってみましょう。

暖め過ぎていなかったか、食べ過ぎていなかったか、夜更かしする習慣はなかったか、などですね。

 

そして改善点を見つけたら習慣化するように、コツコツ続けてみましょう。必ず身体は応えてくれますよ。

 

何をどう変えたら良いか分からん…って方は、はり施術を体験してみてください。

症状が出ている原因や生活習慣の改善点などもご説明しますので、セルフケアができるようになります。

2019年3月23日 土曜日

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腰痛の原因は腰ではない

ぼくは中学生の頃にぎっくり腰デビューをしています。その後、何度もぎっくり腰を繰り返し、痛み止めやシップ、整体などのお世話になっていました。

 

なぜ何度も繰り返すのか?

 

それは、根本原因にアプローチできていなかったからです。

 

東洋医学では、身体の根本は「内臓」と捉えています。内臓の中でもとくに腰と関係が深いのは「腎」で、中国の古代医学書に「腰は腎の府」という言葉もあります。

腎は他にも

膀胱、耳、大小便、髪の毛、歯、骨、脳などとも関係があります。

 

膀胱の経絡は顔から頭、背中、腰を通って、大腿部の後面、ひざ裏、ふくらはぎを下っていきます。腰から下の流れは、現代医学でいう坐骨神経の通りと似ています。

これらのことから、腰痛や坐骨神経痛といった症状の場合、内臓である腎や膀胱の働きに問題があるのかな?と推測し、問診や触診などから確定していきます。

 

また、腎の中には、人が生まれながらに持っている生命エネルギーである「先天の精」がしまわれています。一般的に加齢とともに現れる、骨や歯がもろくなる、腰が曲がる、髪が抜ける、物忘れなどの症状は、年齢とともに減ってくる先天の精や腎の働きの影響もあります。

 

では、腎の働きを正常に保つためにどうすればいいのか?

 

まず一番は

「早く寝ること」

です。

子どもの頃に、「早く寝なさい」と言われていたのは、生命エネルギーである先天の精を養うという先人の智慧だったのかもしれませんね。

 

午後10時に就寝するのが理想ですが、なかなか難しいという方は、せめて日付が変わるまでには床に就いて身体を休めてください。

ここに鍼施術をプラスすれば、さらに効果的ですよ。

 

 

 

2019年3月17日 日曜日

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春と花粉症

 ずいぶんと気温が高くなり、春らしくなってきましたね。
暖かくなってうれしい反面、花粉に悩まされる時期でもあります。当院でも、花粉症症状で来院される方が増えてきました。
 
花粉症のつらい症状を東洋医学的に考えてみます。
一般的に多い症状は、目の痒み、鼻水、くしゃみ、のどの違和感などでしょうか。
これらは顔周辺ですので、身体の上部に出ています。上部は陰陽で捉えると陽に分類されます。
また、症状としても熱(陽)の要素を持っています。
 
つまり、陽の部位に陽の反応が出ているのです。ということは、身体のバランスは相対的に陽>陰の状態と考えられます。
 
ここで陰と陽について簡単におさらいします。
 
陽…上、昼、昇、熱、動
陰…下、夜、降、寒、静 などです。
 
自然界でいえば、夏があって冬があり、一日の中では昼があって夜があります。暑い日ばかりだったり、一日中明るければ異常気象ですよね。
人の身体も陰と陽のバランスがうまいこと保たれることで、健康な生活を送ることができます。
 
話しを戻しますと、花粉症症状が出ている状態は陽>陰ですので、はり施術で過剰な陽をさばき、不足している陰を増やしてあげることでバランスをよい状態にしてあげます。
 
また、生活習慣では、
 
長風呂やサウナ
食べ過ぎ
飲酒
夜更かし
パソコン・スマホの見過ぎ
 
などを見直していきましょう。

2019年3月2日 土曜日

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養生七不可

当院のはり施術の特徴として、東洋医学の考え方に基づいた生活法をアドバイスさせていただいています。

仮に施術を受けて良い状態になったとしても、生活習慣がこれまでと変わらなければ、また身体は元の状態に戻ってしまいます。そこで生活習慣の見直しにも取り組んでいただいて、一緒に健康を取り戻していきましょう、というスタンスをとっています。

 

『解体新書』を書いた杉田玄白さんは、養生法の7か条を記しています。

→は意訳です。

1.昨日の非は恨悔すべからず

→過ぎ去ったことをくよくよ考えないようにしましょう。

2.明日の是は慮念すべからず

→まだ来ぬ明日のことを心配し過ぎないようにしましょう。

3.飲と食とは度を過ごすべからず

→食べ過ぎ飲み過ぎはやめましょう。

4.正物に非ざれば苟も食すべからず

→旬ではないものや新鮮ではないものを食べないようにしましょう。

5.事なき時は薬を服すべからず

→薬を飲むほどでもないのに、むやみに薬を飲まないようにしましょう。

6.壮実を頼んで房をすごすべからず

→健康だからといって過度な性生活は慎みましょう。

7.動作を勤めて、安を好むべからず

→適度に身体を動かしましょう。

 

現代の生活にも十分当てはまりますね。

できそうな事から実践してみてください。

 

 

2019年2月16日 土曜日

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ボクシングと健康に共通する重要な点は…

元ボクシング世界チャンピオンの山中慎介さんはご存知ですか?

31戦27勝2敗2分け19KOというすばらしい成績を残した選手で、左ストレートは「神の左」と注目されました。

 

そんな彼が書いた記事を雑誌で読みました。

 

「腕相撲がとくに強いわけではないし、筋力がすごいわけでもない。ただ、踏み込んで打つ、下半身から上半身への力の連動が人より少しうまかっただけ」

らしいです。

KO連発するし、さぞパンチ力があったのかと思ってましたが、違うようです。

「パンチの強さは下半身が鍵」ともいってました。

 

東洋医学には「陰主陽従」という言葉があります。

陰が主で陽が従う、陽が働くためには陰がしっかりしていないとダメなんですね。

これを身体に当てはめると、腕は陽の部位で、下半身は陰です。

山中さんがおっしゃっていた

「パンチの強さは下半身が鍵」はまさに「陰主陽従」。

記事を読んで、妙に納得してしまいました。

 

健康も然りです。

陰をしっかりさせることがキモです。五臓でいえば、陰中の陰は「腎」です。いかに腎に負担をかけず、働きをしっかりさせるかが重要なポイントとなります。

そのためにできることは…

早く寝ることです(^_^)。

もちろん、はり施術も有効ですよ。

 

 

2019年2月3日 日曜日

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