脳は中枢神経と言うだけあって、我々の活動全ての司令塔です。
大事なのは言うまでもありませんが、意外と脳はミスをするもの
なんです。
脳は大変に複雑な構造かつ情報処理をするのですが、ゆえに燃費
が悪いという特性があります。エネルギー切れや酸素不足がある
と途端に機能が低下します。そんな状態では正しい判断もできなく
なりますよね。
近年、腸内環境の重要性がしきりに取り上げられていますが、
脳が燃費の悪い臓器なので、機能を正常に保つためには過不足
ない栄養の補給が必要、つまり消化吸収能力が正しく働いてこそ
脳は力を発揮できるという理由からでもあります。
すると、食事の構成も「脳が欲する物」よりも「腸が欲する物」
の方が優先されることになり、さらには腸そのものの栄養が
重要視されてくるわけです。そして腸には腸内細菌という
共生者がいるので、これらのご機嫌を損ねないように工夫する
のがより良いということになります。腸内環境と言っても、
腸そのものの機能と腸内細菌は別に考慮する必要があるんですね。
とは言え、腸の状態を正確に把握する検査はなかなかありません。
あってもかなり高額です。そこでお金がかからず、かつ簡便なの
がチャレンジテストです。腸に悪そうな物、あるいはアヤシイ物を
一つだけ2週間食べない、これだけです。それで体調の変化を
観察するわけです。一般的には小麦製品と乳製品でやることが
多いですが、何でもOKです。日常的によく口にする物がベター
ですね。そうやって腸に“お伺い”してみると意外なことが分かる
かも知れませんよ。