有名人が癌で亡くなると、しばしばその方がどんな治療法を
していたのかという報道がなされます。小林麻央さんの時も
今回のさくらももこさんもそうですね。
そしてそういう報道がされる場合のほとんどが、いわゆる
「民間療法」へのやんわりとした批判です。民間療法とは
保険で認められている抗がん剤、手術、放射線の3大療法以外
を指すことが多く、つまり治療効果の優劣とは無関係である
ことが重要です。
記事では「正しく3大療法を行わず、根拠の不明確な民間療法
に走ったがために死期を早めた。」的なことが書かれていますが、
これはもう噴飯もので、さくらさんに至っては過去に3大療法
を施行したけど治療の副作用に耐えたのにも関わらず再発した
わけで、その絶望は想像するだけで痛ましいです。論じるべきは
「果たして3大療法だけで癌に立ち向かえるのか?」である
はずです。
3大療法の効果に疑問を感じる人が多いからこそ「民間療法」
がもてはやされるわけで、アヤシゲな治療法までも礼賛する
つもりは毛頭ありませんが、少なくとも3大療法の欠点を
冷静に分析することは絶対に必要だと思います。そして産後
女性の死因第1位が自殺であることがニュースになっていま
したが、2位は癌でした。これもとても異常なことと認識
しなければいけません。だって産後の女性ってことは若い、
ってことですから。
なぜ再発するのか、なぜ若年層にも増えているのか、いくら
でも議論する余地があるのが現在の日本の癌医療だと思います。