若干フライング気味ですが、毎年必ず数例は湯たんぽやカイロ
による低温ヤケドがやってくるので、啓蒙という意味では早すぎる
ことはありますまい。
低温ヤケドは通常のヤケドとは大きく異なります。その名の通り
低温なので長時間にわたって熱に晒されることが最大の特徴です。
高温でのやけどの場合、接触時間は数秒、長くても数分ですが
低温ヤケドの場合は数時間になります。
これにより皮膚の損傷は深部に達します。低温ヤケドの最初期は
軽く赤みがあるだけで水ぶくれもないし、大して痛くもなかったり
しますが、1〜2週後に急激に腫れて痛くなります。これは時間
をかけて徐々に深部が壊死するためです。こうなると大きく切開、
切除して治癒までに2ヶ月近くかかります。通常のヤケドは当初
から水ぶくれができて痛いのですが、損傷は浅いので長くても
数週間で治癒します。ね?違うでしょ?
そしてその原因で最も多いのが湯たんぽです。最近の商品はタオル
生地に包まれたりして低温ヤケド防止の工夫はされていますが、
それでも多いです。そこで湯たんぽの使い方。寝る30分くらい前
から布団の中に入れて空気を暖めておく。そして寝る時は取り出して
しまうか、敷き布団の一番下方の下に入れてしまうんです。決して
抱っこして寝てはいけません。(^ ^;)でも寒いしぃ〜、という方
はネックウォーマーをお勧めします。意外と身体中温まりますよ。
貼るカイロや電気カーペットも同じ理屈で低温ヤケドのリスク要因
ですので使用に十分注意してくださいね。ちなみに「めぐりズム」
の貼るタイプは高温にならないのでリスクが低くてオススメです。