院長室

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気合いは必要か

日本では気合いを入れることは美徳の一つであり、気合いさえ入って

いれば結果が出なくても美談になってしまう傾向がありますね。高校

野球ではエースを登板回避させて負けたことで喧々諤々の騒動です。

気合いが足りないと思われたせいでしょうか?

 

まあそれはさておき、栄養療法では気合いは実に邪魔くさいものです。

僕は診療でよく「頑張らないで」と付言するのですが、これは励まして

いるわけではなく、ホントに頑張って欲しくないから(?)です。

 

栄養療法の治療は基本的に食事などの生活習慣を変えることですから、

つまり日常的に当たり前にやっている行為をいじることになります。

これは大なり小なりストレス源になります。こういうストレスを

“気合い” で消しながらやっても続かないんですね。いずれ息切れして

しまいます。

 

日常的な行動を変えるのは一気に変化させないことが実は近道です。

早く治したい一心で多くのことを変えようとしても成功率は意外と

低いんですね。一つか二つ、優先順位の高い事柄だけをやる、のが

ベターです。それが何となく当たり前になってきたタイミングで

新しいことに着手するのが最善手だと思います。

 

もちろん優先度は自分では分からなかったりするので、ここで我々

の診断が重要になってはきますが、それを踏まえて互いに相談して

決定するのがスジです。場合によっては有無を言わせないことも

ありますが。(笑)

 

これは禁煙や禁酒でも同じです。「俺、人生3回目の禁煙中。今回

は既に最長の1ヶ月だぜ!」と自慢げに語った知人がいましたが、

「4回目も頑張れよ。」と言っておきました。(イジワル)

2019年8月1日 木曜日

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8月のキャンペーン

8月のキャンペーンは熱中症対策にもなるマグネシウムスプレー

です。7月は暑くなるだろうと見越して健康教室の内容を熱中症

に設定したのに妙に涼しくてビミョーな空気になりましたが(笑)、

しっかり暑くなったのでシーズンにマッチしたキャンペーンに

なりました。

 

・マグネシウムスプレー 10%OFF 2770円

 

期間中、何本でも適用されますのでどうぞご利用くださいませ!

2019年7月31日 水曜日

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プロとは

僕が研修医時代にお世話になった先生は非常に勉強熱心で、「来年も

同じ事してたら終わりだ」と事あるごとに言っていました。常に今の

診療について考え、新しいものを取り入れることに積極的でいなさい、

的な指導だったと感謝しています。

 

それが頭にこびりついていたせいか、これまで結構色々な治療法に手を

出しましたし、まあ現在もアンタ何科の医者よ?と言われるような

メニューになってしまっております。(^ ^;)ただ、新しいものを取り

入れること自体が常態化すればそれは結局「同じ事をしてる」だけ

なんですな。

 

なので重要なのは「変わること」より「考えること」なんだと思います。

考えた末に新しいものを入れる必要が無いと判断すれば、それは即ち

同じ事はしていない、ことになると思います。そしてそれがプロなんだ

ろうと思うのです。あ、なんか話がカタいですね。(笑)

 

まあでも実際考えれば考えるほどに良い答えが出るわけでは無いし、

治療は結果を出したもん勝ちですから、どこぞのありがたい水の方が

効いたりもしてしまうものです。それはそれで良い、と思える、でも

自己の行為には疑問を持つ、結局は謙虚でいることがプロの証なのかも

知れません。免許ではなくね。

 

ある作家さんのエッセイに「切れ味は切る前に決まっている」とあり

ました。この言葉こそが切れ味スルドイわけですが、本当のプロは切れ味

に一喜一憂することはないんでしょうね。全部予め分かっているから。

そうありたいな…と連休中ダラダラしながら考えてました。えー?!

ひどいオチ。(^ ^;)

2019年7月29日 月曜日

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「トイ・ストーリー4/天気の子」

この夏、超絶話題のアニメ映画2本です。両作とも尋常じゃないくらいの

期待値で、制作側も重々それを承知している上での解答に注目でした。ここ

まで期待が高ければ逆に満点解答はないわけで、ならばどこに振っていく

のかこそが関心のある部分です。

 

で、まずは「3」が奇跡の完成度でこのラスト以上のお話なんて創れるのか?!

とそれこそ全世界が注目した「トイ・ストーリー4」です。これまでの3作

でオモチャと子供の関係を通して、変わりゆくものと普遍的なものを対比させ

哀しさすらも表現し大人達までもを虜にしました。疑う余地のない傑作群

ですが、果たして今作のテーマは何か。

 

ズバリ「価値観の破壊」でしょう。こうあるべき、という既成概念から脱却

して思うままに生きなさい!というメッセージです。ははあん、そうきたか、と。

…っつうかそれしかないか、うん、とまあひとり納得したわけですが、これ

を押しつけないのがこの作品の優れたところで、もっと噛み砕けば「選択は

自由だぜ!」ってとこでしょうか。それを個性的なキャラクター達に言わせるん

だからさらに素敵なんですな。

 

映像技術の向上も目を見張るものがあり、本当にオモチャ箱のような映画です。

が、しかし。今作は禁忌にも触れています。これまでは人間に自分達の実態を

悟られないことに腐心するのがユニークだったのですが、なんとそのルールを

壊しています。良心的に見ればこれも制作側の「脱却」なのでしょうけど、

大きく賛否を分ける部分でしょう。ちなみに僕は否です。ここを死守しない

せいで緊張感のないトムとジェリーばりのドタバタ劇が展開されてしまうのが

残念。とてもとても良い作品ですが、ここが哀愁を誘う大事な要素でもある

ので、個人的には「3」まででよいかな、と。あ、トムとジェリーは大好きです。

 

さて3年前の「君の名は。」で社会現象まで巻き起こし、満を持して世に送り

出す新海誠監督の新作「天気の子」です。ここまでプレッシャーがあると僕なら

チビッて敵前逃亡しそうですが「君の名は。」に準じるのか、はたまた自ら

破壊してくるのか。前作も結構な賛否がありましたので今作もどちらに振っても

どうせ賛否は免れないでしょうから、まあ好きに作るんだろうな、とは思って

いました。

 

おお、好きに作りよった。(笑)前作は人格の入れ替わりや時間軸の移動など

多分にSF要素が強かったですが、今作もそれは踏襲されており、そこは

一見すると新鮮味がないのですが、前作以上に「個」に重きを置いています。

セカイなんてどうでもいいから好きな人のために突き進め!という。(オイオイ)

僕は(一応)大人なのでここはちょっと馴染めないのですが、いわゆる

セカイ系で行くんだ、という監督の決意は感じて清々しくはあります。

 

とは言え、セカイ系を否定するキャラクターもしっかり登場させバランスを

取るあたりは上手いなと感じます。そんな大人達に、周囲を置いてけぼりに

するほどの純粋さを思い出させる、という効果もあるでしょう。アップテンポ

な曲に合わせてシーンを展開させていく高揚感はもはや十八番になった

感があります。

 

うん、まあでも2回は観ないかな。(^ ^;)これは満足しなかった、というわけ

では決してなく監督さんが開き直ってターゲットを絞り切り僕はそのターゲット

ではなかった、ということ。美麗な映像表現は健在ですが、題材が雨なだけに

全体的に地味になってしまうのも物足りなさを感じさせてしまうかも知れません。

あと冒頭から企業名や商品名が実名でバンバン登場します。どえらい協賛が

集まってそれに応えなアカン感が凄いっす。密かにここが一番エグイ。(笑)

 

総じて、話題の2作は僕としては共に乗り切れなかったですが、しかしそもそも

強烈なプレッシャーを跳ね返して創作することはもの凄くエネルギーの必要な

ことでしょうから、両作のチャレンジ自体は肯定です。トイ・ストーリーはもう

続編はないでしょうが、新海監督はさらにまた次作のプレッシャーが増す

だろうと思うと、そこそこに留めるテクニックも必要な気もしたりして。

ああ、こういうつまらんオッサンに向けてのメッセージだったのか、と思い

返したりもして。

2019年7月25日 木曜日

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1日1食ですけども

診療や健康教室の中で、僕は1日1食にしてます、としばしば言って

いますが、同時にマネしないように、とも言っています。1日の食事

回数は結構議論の的になりますよね。

 

確かに基本的に僕は夕食しか食べないですが、これには色々と理由が

あります。そもそも朝と昼はMCTオイルを摂っているので、何も

口にしていないわけではありません。さらにビタミンやミネラルの

サプリメントも飲んでますから、捉えようによっては3食食べている

ことになるかも知れません。

 

じゃあ素直に食事せぇよ、と言われるでしょうけど(^ ^;)実は僕は

腸内環境が悪いので、例えば精製糖とか過剰タンパク摂取で不調に

なりやすいんです。いかに腸に負担をかけないように必要な栄養素

を補給するか、というのが出発点なんですね。

 

なおかつ通勤も力仕事もないため消費するエネルギーが少ないので、

それを上回る量の食事をすればこれまた不調になります。結果として

現在の僕の病態と生活パターンから、食事は1食にしてあとは

サプリメントにするのがベター、となっただけなんですね。まあ

サプリメントの人体実験という側面もありますが。

 

つまり食事回数は、あくまでその方個人のエネルギー代謝状況などで

変わるものであって、それを加味しない議論にはあまり意味がないと

思います。副腎疲労などで血糖が維持できない方の場合は、むしろ

間食を含め5〜6回の食事をお勧めすることもありますし、病態が

改善すればそれを変化させることも当然あります。

 

そういう意味でも、しっかり病態を分析して治療方針を立てることが

とても重要です。それを見直すための定期チェックももちろんです。

僕も来年の今頃「1日3食食べてます!」とか言ってるかも。言ってる

ことちゃうやん!と責めないでね。(笑)

2019年7月22日 月曜日

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