ハイドロリリースのブーム(?)も一旦沈静化したようですが、
やはり患者さんは「痛みの治療」として認識されている方が多く
中には永続的に効果が続くと期待していたケースもありました。
まあ TV がそのように演出してたんだからしゃーないですが。
もちろん「痛みの治療」と考えて間違いではありません。ただ
やっているのは筋膜などの結合組織間を拡げることです。結果
として筋肉の動きがスムーズになったり、血管や神経の圧迫が
解除されたりして症状が楽になる、という理屈です。
裏を返すとハイドロリリースで効果があった方は、筋膜などが
密着してまっせ、という診断ができるわけですから、そうしない
ような工夫も必要となります。具体的にまず重要なのが仕事など
の姿勢ですね。同一姿勢が続くと多かれ少なかれ筋膜は密着し
筋はこわばっていきます。1時間から1時間半くらい同じ姿勢が
続いたら、“反対の” 姿勢を取りましょう。座っていれば反らす、
立っていたならしゃがむ、など。
またハイドロリリース後は隙間が拡がっているわけですから、
間を置かずによく動かすようにするといいです。肩コリの人には
肩甲骨を後ろに大きく回すように指導していますが、むしろ
こちらの方が重要です。
さらにリリース+運動でもすぐに戻ってしまう場合は脱水が隠れて
いる場合が多いです。水分補給とミネラル補給を並行させると
効果が持続するかも知れないです。ちなみにタンパク不足の方は
慢性的に脱水になっていますので要注意です。特に暑くなると
汗をかいて脱水になるだけでなく、食事をそうめんや冷や麦で
済ませてしまう傾向があるので、痛みの治療にもなると思って毎日
タンパク質は摂りましょう。