コップに半分の水が入っている時、それを「半分水がある」と
捉えるか、「半分空になっている」と捉えるか、で随分と違う
のよ、というお話。
上記はよく「物事はプラス思考でいこう」と諭す時に使われる
例ですが、症状にも同じことが言えます。ある症状に悩んでいて
治療により半分になった時に「50%良くなった」と捉えるか、
「50%治らない」と捉えるかですね。応用としてAとBという
症状に困っている時に「Bが良くならない。Aは無くなったけど」
なのか、「Aは無くなった。Bはまだあるが。」で結構印象が
変わりませんか?
治療がうまく行かないことの言い訳にしてはいけませんが、実際
慢性経過で困られている方が、ある日突然良くなることはあまり
ありません。その過程でどう症状を捉えるかはとても重要だと
思います。それは単に「前向きになれよ」ということではなく、
プラスに目を向けると表情が明るくなるからです。マイナスに
目を向けると反対に暗く険しくなるでしょう。
すると周囲の反応が変わるんですね。親族や知人に「ちょっと
明るくなったんじゃない?」とか「辛い中でよく頑張ってるね」
とか言われると嬉しいですよね。それがまた症状を良くしたり
プラス思考を後押しすることに繋がります。これが反対だと周囲
は気を遣って話しかけなくなったりして、距離を感じるように
なりそれにイラついて…と悪循環もあり得ます。
周囲から力をもらう、のは他力本願では実はダメで自身の考え方
や付き合い方を変えることがその効果を大きく左右するのでは
ないかと思います。まずはウソでも笑って過ごすことが近道かも
知れません。今週末にはM-1グランプリがありますから大いに
笑いましょう。そんなオチ。半ばマジ。(笑)