院長室

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冷やすの?温めるの?

痛みに対して、冷やすべきか温めるべきかと質問されることが

結構多いです。答えは単純で「楽なほう」なんですが、これだと

怒られるかも知れないので(^ ^;)もう少し解説を。

 

痛みに限りませんが、病態は急性と慢性に分かれます。例えば

捻挫や骨折は急性で、肩コリや膝の変形は慢性です。急性の場合、

炎症が強いことが多いので基本的には冷やすべきです。

 

逆に慢性の場合は血流不全や冷えがあったりするので、温める方が

良いことが多いです。それでも、お風呂に入った時に痛みが増す

ようなら熱が悪さをするわけですから、慢性であっても冷やす

べきでしょう。風呂で痛みが軽減するなら安心して温めてください。

 

ややこしいのは温湿布と冷湿布でしょうか。湿布薬は痛み止めを

皮膚から浸透させるものですから、痛み止め=抗炎症剤の影響が

出ます。抗炎症剤は血管収縮作用があるので、総じて冷やす薬に

分類されます。温湿布であっても身体を冷やす、ということです。

温湿布はカプサイシン、冷湿布はメンソールが付いていて「温感」

「冷感」作用があるだけで実際に体温までは左右しません。

 

冷え症で乾燥傾向のあるお年寄りが膝や腰に湿布を貼ったまま

寝たりしますが、これは逆効果ですね。サポーターの下に湿布を

ベタベタ貼っていたりもしますが、サポーターは保温ツール、

湿布は冷却ツールなのでアベコベな対処です。逆に運動中に捻挫

したのを放置して腫れが引かない、というのは冷却不足です。適切

な対応をしましょう。

 

ちなみに温める薬は西洋薬にはありません。ここは漢方薬の出番

なんですねぇ。慢性で冷えで痛くなる、という時は湿布じゃなくて

漢方薬がお勧めです。

2019年12月2日 月曜日

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12月のキャンペーン

今年最後のキャンペーンは好評を頂いております「ココソープ」と

「リキッドココナッツオイルミニ」のセット3種です。

 

ソープは合成界面活性剤が入っていないので皮膚刺激が少なく、

かゆみが減ったとか、しっとりする、といった感想を頂いています。

髪から身体まで全身使えるのがまたイイ。(^ ^)

 

リキッドココナッツオイルは寒い時期に固まらないので利用しやすく

ミニは旅行や部活動など、外出時のエネルギー補給に活躍します。

飲み物に溶かしてよし、そのまま飲んでよし、です。

 

これらを組み合わせてキャンペーン対象とします。

 

・ソープ2個…1500円(税込)

・ソープ1個+オイルミニ1個…1600円(税込)

・オイルミニ2個…1700円(税込)

 

プレゼントとしても使えるよう、かわいくパッケージしました。

あ、僕でなくスタッフがね。(^ ^;)是非ご利用ください!

2019年12月1日 日曜日

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血液検査の条件

栄養療法をやる場合、血液検査は必須ですが、その時「朝食抜きで

来て」とお伝えします。女性の場合は「月経じゃない日に」とも。

 

患者さんからは「朝食べてないからフラフラじゃー」と恨み節を

頂戴することしばしばですが(^ ^;)、これは血液データの正確さを

担保するため必要なんです。例えば中性脂肪という項目は食事の影響を

受けやすく、食後だと上昇してしまいます。糖質摂取量の目安になる

ので、食事の影響がない空腹での数値を見たいんですね。

 

食材中の脂質は血液中から消えるまで12時間くらいかかるので、

前日の夕飯後から朝食を抜いて行うのが楽なんです。朝も昼も抜く

のはもっと苦情をもらいそうですし。(笑)

 

また生理中は出血した状態の血液データになってしまうので、

鉄不足の評価が狂ってしまいます。鉄の過不足も栄養療法では重要な

因子ですのでこれも正確を期したいのです。生理中に健診して貧血の

結果が出ると、「まあ生理中だからしゃーないわね」で済まされて

しまいますが、普段の状態が分からなければ診断になりませんので、

とてももったいないことです。

 

厳密には生理と生理の中間がベターですが、不順な場合や更年期で

いつ来るか分からない場合は、出血中でなければ良いです。食事を

抜くことに関しても、どうしても朝は来られないという場合は、

ゆで卵や豆腐など糖質や脂質が極力少ないものを食べてからおいで

下さればセーフです。僕も八つ当たりされないで済むし。(笑)

 

診断が正確でないと治療方針もはっきりしないことがあるので、

是非ご協力を頂ければと思います。

2019年11月28日 木曜日

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VD検査プチ革命

栄養療法業界(?)ではビタミンDの不足を重要視しています。

骨の代謝のみならず、各種アレルギー性疾患、うつ、悪性腫瘍

などに関連することが分かっているからです。

 

さらに小腸粘膜の吸収能力を左右し、また副腎ホルモンと同族

であることから副腎疲労との関連も想定されます。極めて重要な

ビタミンなんですね。特に日本人は低値のことが多く、上記

疾患が日本で多いこととの関係性がありそうです。

 

ビタミンDは活性型と非活性型がありますが、必要に応じて

非活性型から活性型に変換されるので、重要なのは非活性型の

量になります。血液検査で見ているのはこの非活性型です。

この検査が自費扱いで、これまで6500円を頂いて行って

いましたが、重要な項目とは言えコストフルなのと結果が出る

までに3週間前後かかるのがネックでした。サプリを飲まれて

いる場合は経過フォローにまた検査が必要なので尚更…

 

それが、ついに、なんと、これらを解決する新しい検査法が

登場したのです。これまで同様血液検査で、3000円で

できるようになったのです!しかも検査結果も早ければ数日で

分かります!何と言うことでしょう!あれ?興奮してるの

僕だけ?(笑)

 

安くて早くても、これまでの方法でのデータと差が出ては診断

が狂ってしまうのですが、同一検体で同時に検査してもほぼ

同値でしたので、これもクリア。さらに他の項目と時間差で

結果が出るためレポートが別紙扱いでしたが、これからは同時に

出るため紙が減る。これも地味に嬉しい!あれ?興奮して(略)

 

冒頭に書いたようにビタミンDはかなり重要です。コストダウン

で多くの方が利用できるようになるのは福音と言えましょう。

直近やられた方には申し訳ないのですが、これからずっとこの

価格ですので、実施を悩まれていた方も是非やってみてください!

2019年11月25日 月曜日

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Bを攻める

寒さと乾燥、この季節はこれらが色々な病態を悪化させます。

痛みやかゆみだけでなく、気管の諸症状も然り。Bスポット療法は

咳や鼻閉、後鼻漏などの呼吸器症状によく行われます。

 

BスポットのBは「鼻咽腔」の「び」だったりするので(笑)、

近年は「EAT(=上咽頭擦過療法)」と呼んでいます。上咽頭に

塩化亜鉛溶液をこするように塗りつける、という結構暴力的な

治療なんですが、確かに奏功する場合があるんです。

 

EATを紹介する書籍が増えたせいもあって希望される方が増え

ましたが、あくまでもEATは慢性上咽頭炎に対する治療で、

慢性上咽頭炎から来る症状にこそ効果を発揮します。例えば頭痛に

良い、と書かれていますが冷えや血糖変動から来る頭痛には効き

ません。当たり前ですが。で、その慢性上咽頭炎を証明するのにも

EATをする必要があるので、結局はまず一度やってみないことには

始まらないんですね。

 

EATを希望されて来院される方は、予め知識を持っていらっしゃって

説明も楽ですが、まだ認知度が低い時にはやってもらうのが大変

でした。なんせ一度はやらないと治療の適応かすら分からないですから。

実際には鼻とノド両方から綿棒で塩化亜鉛を塗って、出血がある

ことが診断になります。綿棒を噛んで離さない人いたなぁ。(^ ^;)

 

はっきり言って、やる側もやられる側も気持ちのよい治療法では

ありませんが、様々な呼吸器症状に悩まれている方はやってみる

価値アリだと思います。勇気を振り絞って(笑)ご来院ください。

今月の健康教室では再度このネタをお話しします。実は副腎疲労とも

関連があったりするので結構重要な病態です。こちらは勇気不要

ですので、是非御参加下さいませ。

2019年11月21日 木曜日

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