ラッセル・クロウ主演のサスペンス映画です。冤罪で投獄
された妻を脱獄させるというオモシロゲなストーリーで、
ワクワクして観に行きました。実際かなりスリリングで、
ちょい長めの尺も気になりません。
ラッセル・クロウの存在感がありすぎて、とても平凡な男には
見えないところが玉に瑕ですが(笑)、総じてオススメできる
作品です。
ただこれは2008年のフランス映画「すべて彼女のために」の
リメイクでありまして、安易なリメイクを良しとしない僕にとって
は減点部分。知らない作品と出会う機会が増えるという意味では
リメイクも悪くはありませんが、つい最近の作品を再度撮る、という
無神経さが嫌なんですよね。無計画に続編を作る精神と同じで、出がらし
を絞りきるみたいなセコさが伺えます。(^ ^;)
ただこの作品に関しては、面白い発見がありました。オリジナルに
かなり忠実に作成されているにも関わらず、今作の方が30分以上も
長いんですよ。つまり脚本の付け足し、ディテールの掘り下げが
行われているんです。こういうことが行われると言うことは、きっと
オリジナルに惚れ込んだんだと思います。
商業目的のリメイクや、オリジナルを無視するかのようなリメイクは
批判されて当然ですが、こういう愛のあるリメイクは許せますね。
ラッセル・クロウである必要はなかったと思いますが。(←しつこい ^ ^;)