院長室

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次期監督はダレか

ダレノガレです。はい、すみません、スルーしてください。いやね、

もうそんな話題が出てもおかしくないほど高木監督の人気が低迷して

おります。感情的で選手が萎縮しているとか、コーチや選手とケンカ

するとか、真偽は定かではありませんが中日スポーツでも井端との確執

を取り上げられていたくらいですから、あながち嘘でもないんでしょう。


もちろんドラゴンズ低迷の原因は監督だけではなく、選手にだってある

んですけど、人心掌握術がヘタなんでしょうね。落合前監督も高木さん

のことを短気と評していましたけれど、短気だって相手の心をつかめれば

人は付いてくるでしょうしね。星野監督なんかがそんなタイプでしょうか。

現状、ドラの選手は付いていく気が起きないんでしょうか、やはりなんか

シラケちゃっているように見えます。相変わらずルナ大明神は気張って

いますが、「ルナがいないとどうにもならん。」と言えちゃう高木監督

が問題なんですよね。


2年契約が今年で切れますから、どうしても次期監督は誰なのさ!って

方向に話が進むのですが、順当に行けばWBCでコーチ経験もした立浪氏が

一番あり得る感じです。まあ異論はないんですが、個人的には今中コーチ

を推します。彼も意外と短気なんですが(^ ^;)、思考は論理的で星野さん

と落合さんを足して2で割った感じになるのではないかと踏んでるのですよ。

まあ薄味にはなりますが。球団がOBに拘るのであれば、今中さんが適任

のように思うのですが、いかがでしょう。


「join us!」とか言ってても結局勝てなければ観客動員数も伸びないという

ことを学習したはずなので、今度はまた「勝つことがファンサービス」と

言い切った落合論に回帰して欲しいものです。


2013年5月27日 月曜日

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ラップは万能…じゃないよ

最近暑くなって外での活動時間が増えたのか、薄着になったせいなのか、

すり傷などの外傷が増えています。外傷と言えば湿潤療法ですが、この頃は

周知が進んでいるらしく既に自分で湿潤療法を施行している患者さんも少なく

ありません。


ただ、プラスモイストやズイコウパッドなどの湿潤療法に適した被覆材までの

使用例はまだ少なく、家庭用のラップを使用して自己処置されている方が多い

印象です。もちろんこれは喜ばしいことで、ケガしたらとりあえずマ○ロン

付けとけ!みたいな風潮が払拭されつつあるのだと感じます。でもここで注意。

ラップは湿潤環境を作る上では大変優れていますが、浸出液を全く吸わない

という最大の弱点があります。浸出液の多いキズにラップを貼りっぱなし

にしておけば、当然キズはジュクジュクになりますが、これが過度になると、

“菌の培養液”になってしまい急激に菌数が増えて感染状態になってしまうん

ですね。


ですから、ラップでキズの手当をする時は、ラップに穴を空けるんです。箸や

ボールペンの尖端でぶすぶす刺すんです。そうすれば浸出液の逃げ道ができますね。

ただこれだと、キズ周囲に漏れて大変な事態になってしまいますから、上から

何らかの吸収素材をあてるのです。例えば紙おむつとかペットの尿取りシーツ

とか、生理用ナプキンなど…。これを組み合わせることで、「適度な湿潤環境」が

完成するわけですね。


湿潤療法が浸透してきてるとは言え、まだまだ正確には広まっていないと思います。

たまに新聞紙上で「ラップ療法で感染!」なんて記事がありますが、これはラップ

が悪いわけではなく、過度の湿潤環境を作ってしまっているだけだというのがご理解

頂けると思います。こういうネガティブ記事を上手に利用してアンチキャンペーンを

展開しようとする浅はかな輩がいるので困るんですけどね。(^ ^;)


湿潤療法は安価で家庭でもできる治療法ですが、是非とも正しい知識を身につけた

上で実践して下さいね。

2013年5月23日 木曜日

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タンパク代謝を高めるには

我々にとってタンパク質がいかに重要かはこれまでも何度かお伝えして

きましたが、頑張ってタンパク質を摂っても、あるいはサプリメントを

飲んでもなかなか満足した値にならない方がいます。この裏には意外な

犯人がいることがあります。


それが胃に感染するヘリコバクター・ピロリという菌です。ヘリコという

のは“らせん状”、バクターは“菌”、ピロリは“胃の幽門部”の意味ですから、

「幽門近くに住むらせん状の菌」ということになりますね。この菌に感染

すると高率に胃の粘膜萎縮が起き、さらには胃癌発生にも関係すると言われて

います。胃の粘膜萎縮が起きるとタンパク質の代謝が低下して吸収障害を

起こすために、ピロリ菌感染があるとタンパク摂取不足を呈するわけです。


ピロリ菌に感染しているかは検査ですぐに分かりますが、保険適応内で

やるには胃カメラをやる必要があります。胃カメラはちょっと…という方は

自費検査になってしまいますが、最近は随分お手頃になりました。ウチでは

4000円でやってます。検査会社さんの努力もあり、ピロリ菌検査と一緒に

ペプシノーゲンという酵素(の前駆体)も一緒に測ってくれます。これは

胃粘膜の障害程度を反映する検査項目で、この値が低くてピロリ菌陽性の方は、

ピロリ菌感染によって胃の粘膜萎縮が起きているということで、タンパク補給

を勧める前にまず除菌治療が必要になるわけですね。逆に菌が陰性でペプシ

ノーゲンが低い方は粘膜障害を治療することがタンパク代謝改善の近道になる

わけです。


漢方の世界でも消化器系の不調を最優先しますが、栄養の世界においても

主戦場は腸管です。消化器の能力を評価することがすなわち、全身状態の評価

に繋がってくるんです。アレルギーの治療にも腸管免疫が重要視されてきて

いますから、近い将来ペプシノーゲン検査は保険適応になるんじゃないかな

と思います。

2013年5月20日 月曜日

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「探偵はBARにいる2」

待ってました!洋ちゃん主演ハードボイルド映画の第2弾です。僕の第2の故郷、

札幌を舞台に地元出身の大泉洋さんが大活躍する様はそれだけで楽しいです。

 

今回もアクションあり、ギャグあり、セクシーあり、のハードボイルドサスペンス

で全方向性の娯楽作に仕上がっております。が、無駄なアクション、無駄なセクシー

も多くあまりに八方美人的で、内容が薄味になっているのもまた事実。前作を

上回るスケール!という宣伝は完全に言い過ぎでしょう。

 

脚本もサスペンスパートは何のひねりもないわけで、もっと相棒役の松田龍平さんや

ヒロイン役の尾野真千子さんとの絡みを増やして人間ドラマ的な方向に持って行った方

がよかったかな。渡部篤郎さんも味のある演技をしていたし。というのも、この作品は

探偵が奇想天外な推理を展開したり、超人的に強かったりするのではなく、前作も今作も

テーマは「やるせなさ」なんです。(多分)どうにもならない現実とのギャップを探偵

が悲哀を込めて慰める作品なんです。(多分)

 

洋ちゃんのエンターテイナー性は一級品ですから、どうも弾けたコメディと誤解

されがちですが、作品のためにはその方向性は捨てた方が良いでしょうね。どうも

3作目もあるような雰囲気だし。僕みたいな洋ちゃん大好き補正と札幌懐かしいね

補正が入る人には楽しい作品ですが、それのないノーマル(?)な人には、ちょっと

物足りないかもしれないです。

 

なまらざんぎがはんかくさい!が解読できる人にはオススメしときます。(笑)

 

 

2013年5月16日 木曜日

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講演報告

11日は名古屋で漢方の講演でした。今回は名古屋漢方習熟会という、ベテランの

先生方の会での講演でしたので、いつものメニューと違いこれからの漢方処方を

模索するという意味で、オーソモレキュラーと絡めた話をさせて頂きました。

却ってこちらが勉強させて頂くことも多く、有益な時間でした。ご参加頂いた

先生方、ありがとうございました。


このように講演活動をしていると、どうも漢方の専門家であるように認識されて

しまいますが、僕は専門医の資格も持っていませんし、そもそも“漢方家”を目指して

いません。漢方に限らず、その道を極めようとする心意気はもちろん尊いと思い

ますが、それはあくまで個人的な目標であって他人は無関係な領域です。患者さん

という相手がいる仕事である以上、「専門家であること」はむしろ優先順位は

低いのではないかなと思います。


患者さんは治すことを目指して来院するわけで、そのためのツールとして治療法は

存在します。漢方もその一つでしかないと言うことですね。漢方で治療している

と知らないうちに「漢方薬で解決する」のが当たり前になり、その後「漢方薬で

なければいけない」になり、「漢方薬を希望しない人は診ない」なんてことに

なりかねません。これはとんでもない本末転倒ですよね。ですから僕はスペシャリスト

であることよりもコーディネーターであることを重要視しています。


西洋薬も漢方薬も、AKAも遠絡もオーソモレキュラーも、さらには僕にはできない

治療も含めて完璧な治療法はないですから、長所と短所を知った上で患者さんそれぞれ

に最適なものを提案するのが医師の仕事だろうと思っています。もちろんそれぞれの

治療法のスペシャリストになれれば最高ですけどね。ということは医師に求められる

能力とは、まずは患者さんのニーズを最短距離で読み取る力、と言うことになるで

しょう。レアなことや複雑なことに挑戦すると、それがとても価値あることと勘違い

してしまうのは大いなる間違いではないかと思います。何を置いてもまずは“敏感になる”

センスを研ぎ澄ますことでしょうね。

2013年5月13日 月曜日

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