院長室

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「グランド・マスター」&「バレット」

久々のダブルヘッダー。期待の「グランド・マスター」がアレ過ぎて怒りのあまり

夕食を挟んで「バレット」まで観てしまうという荒行に。眼がチカチカ。

 

まずは「グランド・マスター」ですが、ブルース・リーのお師匠さんである葉問

(イップマン)の半生を描いたもの。美麗なアクションが見物!との前評判でした

が、ただ単にストップモーション使いすぎなだけ。確かに水滴1粒や舞う雪煙などの

描写はきれいなんだけど、アクション細切れ&ストップモーション多用のせいで、

スピード感が絶望的にない。さらに始末の悪いことにアクションシーン以外にも

これでもかとストップモーションを使うので、展開が遅く感じてかなりイラつきます。

どんだけ気に入ってんのよと。(*□*)

主演はトニー・レオンさんですが、以前ドニー・イェン師匠で「イップマン」2部作が

作製されており、当然全く比較になりません。まあ現代最高のカンフーアクションスター

と比較しちゃ可哀想ですけども。方や久々登場のチャン・ツィイーさんは相変わらず

美しい。実際、アクションシーンも実はチャン・ツィイーの方が多いくらいなので、

もはやイップマン映画とは言い難い感も。脚本も他の登場人物も「?」感満載で、

結論、アクション映画として観ると寝ます。

 

とまあ、期待を裏切られて路頭に迷ってしまったので(?)、スタローン師に泣き

ついたわけですが「バレット」もまたそんなに期待ほどでもなく。こちらは罠に嵌め

られて相棒を殺された殺し屋が警官と協力して復讐するという、なんとも設定からして

ご都合主義な映画です。(笑)

まあ僕としてはスタローンのクレイジーなムキムキマッチョアクション(?)が観ら

れればそれでいいので、これくらい単純な方が集中できたりします。予想通り展開も

超ご都合主義的で、タイトルがバレット(弾丸)なのに、ラストバトルが斧合戦だったり

悪玉が簡単に拉致られたり、主人公が元爆弾のエキスパートだからって自分の家とか

車に常に爆弾仕掛けてたり、とカオス的展開に笑えます。まあ好きですけど。(^ ^)

こちらも久々登場のクリスチャン・スレーターでしたが、あっさり瞬殺されてました。

70歳近くになって、こういうクラシカルなアクションに挑むスタローン師には本当に

頭が下がります。ジャッキーがアクション引退しちゃったから、僕の心の支えはもう

彼しかいない!大げさ!

結論、「グランド・マスター」は観ちゃいけない。(←根に持ってる -_-メ)

2013年6月13日 木曜日

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ご迷惑をおかけしております。

先週からまた父の体調が悪くなり、日野医院の方の診療を休んでおります。

医院をクローズにするわけにもいかず、僕が掛け持ちで診療しているため、

クリニックの方の待ち時間が長くなっています。申し訳ありません。初診の

方はやむを得ず後回しにせざるを得ない場合もあり、心苦しいのですが

何卒ご容赦ください。


…って、これ新年早々に書いた文章と同じような…。(^ ^;) 父は68歳で、

医師としてはまだ引退するような歳ではないのですが、あまり頻繁に休診

するようであれば患者さんに迷惑ですしスタッフも疲弊しますので、何か

対策を練らないといけないかも知れません。経営者に必要な能力の一つに

危機管理能力というのがありますが、これは平たく言えば「怖がる」こと

なんです。


会社経営や大きなプロジェクトでは何かトラブルが起こってからでは遅く、

いかにそれらを数多く想定して、未然に防げるかがコスト面でもサービス面

でも重要です。もちろんトラブルが起きてしまった時にどう対処するのかも

大事な能力ですが、起こらないように準備することがより重要と思います。

かの本田圭佑選手も「準備」という言葉を多用し、またそのための

「時間配分」を気にしていますが、これは全く経営者の発想です。無回転

ボールよりもここに僕は感心します。(笑)


ウチの現行の危機管理はやはり父が診療できなくなることへの対処でしょう。

急に廃業になれば患者さんは行き場を失いますから、クリニックで診療できる

方は早めに切り替えるなどしておかないといけないですね。かと言ってクリニック

があふれてもまた迷惑をかけるので、根本的な診療スタイルの変更は避けられ

ないかも知れません。そのあたりをどこまで「準備」できるか、いつまでに

やるのかが大事になってきます。


いずれにしても、その時には患者さんに多かれ少なかれご迷惑をおかけする

ことになると思います。何とか最小限に止められるよう経営者センスをフル

動員して考えますので、どうぞ宜しくお願い致します。



2013年6月10日 月曜日

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「オブリビオン」

最近のトム様はアクション映画ばかりで、そのどれもがあんまり変わり映え

しないとなるともう、トム様さえ見られれば良いんです!クゥゥーーー!的な

人しか耐えられないことになってしまいますが、今回はアクションでもSF

なので、映像美や演出の部分で差別化ができておりました。

 

ま、僕はクゥゥーーー!側なので、もちろん楽しめましたが、SF映画として

見ると、コスチュームもメカニックも設定も敵もそしてオチさえも、どこかで

見たことのあるようなもので、よく言えばオマージュなんでしょうけど、悪く

言えば古い。(笑)

それでも「常識を疑う」=「変化を恐れるな」というようなメッセージは情報に

支配された現代人に響くものかも知れません。あとすごく自然を雄大に美しく

描いていますが、CGじゃなく極力実際の映像を使っているんだそうな。これには

驚きました。もちろんスタントマンもなしだぜ!って徹子の部屋でトムさんが

言ってた。(^ ^)

 

僕が幼少時に度肝を抜かれたSF大作「砂の惑星」のような派手さはなく、ちょい

ミステリタッチな作風は傑作「月に囚われた男」に似ている感じです。この映画

が好きな人には…退屈でしょう。(あ、ネタバレか ^x^)

俳優陣もモーガン・フリーマンさんが出てますが、もう物理的にトムさんの映画

(コレもネタバレ?笑)なので、やっぱりクゥゥーーーな人向けだとは思います。

 

まだスタローン師の「バレット」、イップマンの半生を描いた「グランド・マスター」

が控えていますので、アクション好きには忙しい月になりそうです。(^ ^)

2013年6月6日 木曜日

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気付けば10万

HP開設から4年と半年、カウンターが10万 hit を越えました。減るものでも

ないし数字を稼ぐことが目的でもないので、別に感慨もくそもないんですが、

でもそれだけの方が興味を持ってくれたというのは素直に嬉しいです。(^ ^)

同時に医療の情報源としての役割を果たせてきたのか、ということが気になります。


現代は情報社会で様々な情報が一瞬で入手できます。ですがそれは有象無象で

選別されたものではありません。特に医療に関する情報は、健康に寄与するもの

ですので、重要性は高いと思っています。治りたい一心で自分の病気のことを

調べたり、はたまた自分の受けている治療が正しいのか調べたり、ネット情報が

患者さんの不安解消の第1歩となるツールであるのは間違いないでしょう。


HPを作って情報を公開するのは、もちろん宣伝もあります。ですが、こういう

性質の情報であるがため、「正しい」情報を公開するという精神が必要であると

思っています。宣伝重視で患者さんを自院の利益に誘導する手法は間違っては

いませんが、品がないとも思うのです。その辺りが医療の特殊性なのかもな、

とも感じます。


ただ、「何が正しいか」は実に難しい問題です。昔は否定されていたことが現在

では王道になっていたり、逆に全く当然のように行われていた治療が実は根拠の

ないものだったり、とめくるめく “常識” は変わります。そうすると僕がHPで

できる情報公開は、仮に自分が心血注いだ治療法であっても、距離を置いて客観的

に評価していくことなのだと思います。その姿勢を貫くことが「正しい」情報への

近道ではないかと考えています。


ま、当たり前のことをちょっと大袈裟に書いちゃいましたね。カッコつけですね。(^ε^)

ではまた、「気付けば20万」でお会いしましょう。(笑)

2013年6月3日 月曜日

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利水剤と利尿剤

利尿というのは尿を排泄しやすくすることで、そのための薬を利尿剤と

言います。身体の中に水分が多く溜まってしまったり、排尿機能が落ちて

しまった時に使用されます。対して利水というのは漢方用語で、水分の

バランスを整えるという意味です。そのための漢方薬を利水薬と言うのです

が、利尿と利水は全う概念です。


利尿はいわば外に出すだけの作用ですが、利水とは調節のことであり、もしも

体内に水分が多ければ排出が促進されるし、逆に足りなければ保持する

方向に作用します。つまり出すことも止めることもできるんですね。

そう聞くと、俄然利水剤の方が優秀だと思われますがそうではありません。

利水は調節、なのでこれが奏功する病態というのは水分が「不均一」で

ある場合なんです。心不全のように、心臓のポンプ作用が弱まって水分の

渋滞が起きているような場合は断然利尿剤の方が効果があります。


では水分の「不均一」は何をもって確認するかというと、それは口の渇きです。

不均一であると言うことは、余っている部分と足りない部分があるということ。

実際の症状では「むくみやめまいがあるのだけれども口は渇く」というように

水分の余剰症状と不足症状が併存するわけですね。二日酔いのときなんか、

頭痛がひどくて口が渇きますよね?これこそが水分の不均一の典型例と

言えます。


で、この利水剤の代表選手がこれまで何度も登場した五苓散なんですよ。

入梅から梅雨の季節に重宝しますが、気圧の変化による諸症状は水分の不均一

と関連があるために、この時期の頭痛に五苓散がよく効くんですねぇ。

頭痛やめまいと共に口の渇きを感じる方は、利尿剤ではなく利水剤ですね。

2013年5月30日 木曜日

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