院長室

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見苦しい

参議院で秘密保護法案が可決されましたね。議論が十分でない、強硬すぎる、など

の理由で野党の議員さん達が猛抗議してました。マイクスタンド折れちゃってたし。


確かに世論でも反対意見が多いのに、それを無視するかのような採決は批判の的に

なるでしょうけど、そもそも現行の政治が多数決の理論の上に成り立っているの

だから、過半数を占める与党が有利なのは明白です。そこにやんちゃ坊主みたいに

噛みついても、なんかわざとらしささえ感じてしまいます。地方の支援者に対する

アピールなの?!と思うのは穿ちすぎ?(^ ^;)「今日、俺議長に詰め寄るからテレビ

見ててね!」なんて言ってたりして。(笑)


他の国の議会も、まあ似たり寄ったりみたいですけど、あんな態度で異議を言うこと

でしか主張できないのは悲しいですね。それこそ石破さん的にはテロに相当して、

これから議会で騒いだら拘束されるんでしょうかね。


その石破さんも、なんで可決直前にわざわざあんな不用意なブログ発言をしたんだろう

と不思議でした。ひょっとして、実はアンチ安倍でわざわざ批判の的になるような発言で

煽って、反対意見に火を付けようとしたのか?!と密かに推理していましたが、あっさり

可決されて撃沈。(笑)なんだ、やっぱり浮かれてただけなのかよ。今日の会見も眼が

泳いでたように見えてしまった。


とは言え、数の理論で押し切ったことは事実なので、例えば議員定数削減とか、公務員

給与の見直しとか身を切る政策の方もやっとかないと、次の選挙でまたどんでん返しを

喰らうかも知れないですね。

2013年12月5日 木曜日

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血液フニャフニャ?!

ついに12月です。師が走っているところは見たことありませんが、皆さん期末で

忙しくなるのではないでしょうか。あ、忘年会もありますしね。(^ ^)


さて、健康食品やサプリメントの類は巷にあふれていますが、中でもメジャーなのは

EPA・DHAではないでしょうか。CMでもしょっちゅう「血液サラサラになりまっせ!」

なんてやってます。よく脳梗塞や不整脈のときに処方される薬も「血液サラサラになる薬」

って言いますよね。どう違うの?同じなの?


脳梗塞や不整脈の時に飲む薬は「抗血小板薬」と言って、血液凝固を妨げる薬です。

これによって血栓を作らないようにして、血管が詰まるのを予防するわけですね。でも

出血も止まりにくくなるので、アザができやすくなったり鼻血が止まらなくなったり、

という副作用があります。


かたやEPA・DHAは不飽和脂肪酸と言って細胞の膜を構成する要素です。不飽和がある

なら飽和もあるわけですが、飽和脂肪酸は硬くて不飽和脂肪酸は柔らかいという性質の

差があります。どちらも必要なのですが、不飽和脂肪酸の割合が減ると細胞の膜が硬く

なってしまいます。グニャグニャ変形して細い毛細血管を通過する赤血球は特に影響を

受けやすく、EPA・DHA不足で血流が悪くなる、という仕組みです。


と言うことは、出血しやすくなる副作用はあるわけがなく、市販のサプリに表示通りの

容量が入っているかはともかく、とても安全に服用できるモノなわけです。なので、

抗血小板薬と混同しないためにも「血液フニャフニャのお薬」って言えばいいと思うん

だけど、どうかしら?来年の流行語大賞に…(笑)

2013年12月2日 月曜日

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ちょーおんー波ー!

かめはめ波っぽくしてみましたがいかがでしょう?はい、どうでもいいですね。


と言うわけでエコーは便利だよ、というお話です。我々整形外科医の武器と言えば

昔からレントゲンです。腰が痛いと言われれば腰のレントゲン、膝が痛いと言われれば

膝のレントゲン、と痛みの部位のレントゲン検査はほぼ必須です。もう問診の段階で

診察前にレントゲン撮影をする施設すらあります。


でも「うん、レントゲンは何ともないですね。湿布出しときます。」で帰され

ちゃった経験がある方もいるのではないでしょうか?(^ ^;)

もちろんこれが間違いだという気はないのですが、レントゲンで分かることは限られ

ている、ということを忘れてはいけないと思うのです。レントゲンは骨の描出に優れて

いるので、だから骨折の診断なんかには欠かせないのですが、反面、靱帯や筋肉など

の軟部組織の評価は不得意です。ちなみにヘルニアの診断もレントゲンでは無理です。


慢性の腰痛や膝痛の場合、骨の変形が原因のこともありますが、その周辺の軟部組織の

炎症が直接の疼痛発生部位だったりします。その軟部組織の評価はMRIが得意です。

MRIの進歩によって神経や靱帯の異常を発見する率は飛躍的に伸びました。骨は

レントゲン、それ以外はMRI!って訳です。


しかしながらMRIは大病院にしかないし、予約制ですぐできないし、時間かかるし、

費用が高いし、とまだまだ身近な検査ではないことも事実です。それをカバーできる

のが、ちょーおんー波ーなんです。(笑)ウチのような個人クリニックでも容易に

導入でき、その場で結果が分かり、被爆もなく、しかもそのまま治療に移行できる、

という多くの利点があるのですね。骨に囲まれた神経は見えませんが、表層の軟部組織

は全て見ることができます。


これからもっと普及していくことは間違いないと思います。骨はレントゲン、それ以外

は超音波!という時代が来ることでしょう。ひょっとしたら骨を評価できる装置が

開発されたりして?!そしたら、もっと安くなるだろうなー。よろしく。(←ダレに?)

2013年11月28日 木曜日

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にわかにブーム?!

ここ最近、遅延型アレルギー検査を希望される患者さんが増えています。

どうやら、テレビや雑誌で紹介されたらしく急に認知されるようになった

みたいですね。


遅延型アレルギーはIgG抗体によるアレルギー反応で、その症状はあらゆる

臓器に及びさらに症状発現まで数週間かかる、という厄介なものです。その

ため、原因のよく分からなかった症状が実はアレルギーだったんだぜ!なんて

ことがあり、それがあまり認知されていないためこぞって取り上げられたのだと

思います。


遅延型アレルギーは食材由来で、そのため別名「フードアレルギー」なんて

言ったりします。陽性になった食材は何らかの制限をするわけですが、実は

この検査の本質は別の所にあります。


そもそも食材でアレルギーになる原因は腸にあります。腸は言い換えれば税関

のようなもので、身体に有益な物は通すが害のある物は絶対に通さない、という

器官です。本来食材は我々にとっては異物ですから、消化酵素でバラバラに分解

して最小単位にすることで無害化され税関を通るわけですね。しかし分解が

不十分で、まだ異物としての性格があるうちは通してくれないのです。


ここで税関機能が落ちれば、異物のまま体内に侵入してしまい、警察の取り締まり

(=免疫)が強化されます。これがフードアレルギーの本態です。正式には、

腸管壁浸漏症候群という病名ですが、要は腸が「ダダ漏れ」ってことです。(笑)


ということはフードアレルギーの本質はこの腸管壁浸漏症候群の程度を評価する

ことになりますよね。フードアレルギー検査で少数の陽性食材が出れば、まあそれら

を制限すれば良いのですが、多数の陽性食材が出た方は現実的には制限し切れない

ので、覚悟を決めて腸に対するアプローチを並行しなければいけないのです。

2013年11月25日 月曜日

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落合GMは冷血なのか?

連日、ドラゴンズ初のGMに就任した落合さんの“冷徹”契約更改が報道されて

います。うん、連日は言い過ぎた。


まあ落合シンパの僕が言うと単なる擁護にしか聞こえないでしょうけど、結構

ヒドい言われ様じゃないっすか?いち早く11月中に契約更改したことや、

井端を退団に追い込んだことや、功労者をバッサバッサと減棒した鬼のような

書かれよう。なんか往年の鬱憤を晴らすかのようなマスコミの報道に、可哀想に

なりますヨ。


11月中に更改したのだって選手が自由に動ける時間を作るためだし、井端が

退団するのも本人が決めたことだし、減棒だって本社から与えられた枠でやりくり

した結果ですよ。もしも冷血って言うレッテルを貼るのなら本社の会計係(?)

にですよねぇ。


監督時代だって選手のことを第1に考えてきた人ですから、減棒にすることが

プロの厳しさを教える機会だと思っているでしょうし、そのフォローのために

更改の席で熱心に質問に答えたり指導したりしていたみたいです。泣ける。

ごめん、泣いてない。


憲伸なんかは吉見が万全なら再契約されてなかったかも知れませんが(^ ^;)、

落合さんの徹した姿は賞賛されこそすれ、鬼扱いされることはないですよね。

選手も誰一人保留しなかったし(コワイから?笑)、前向きな発言が多かった

と思います。


でもこれでドラゴンズが世間の注目を浴びたことは間違いなく、来期の戦い

どころかシーズンオフの更改にまで関心が高まったことでしょう。もし観客

動員数も増えて、チームも好成績だったらもう球団は落合さんの下僕に成り

下がるしかないですな!

2013年11月21日 木曜日

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