院長室

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膝と足のゆびの関係

先日テレビ番組で足のむくみと巻き肩の関係を取り上げて

いましたね。症状がある部位とは一見無関係の位置に原因を

求める考え方は大変良いですね。人体を俯瞰して力学的に

問題解決する方法論は様々な部位に応用できます。

 

膝の痛みも全く同じで、ヒアルロン酸の関節注射のみで

改善するケースはそんなに多くありません。つまり膝関節内

の問題以外にも痛みの要因があると言うことです。特に多い

のは実は足のゆびです。次に股関節。どちらが先に悪くなった

のかまでは分かりませんが、膝を挟んだ上下の関節も同時に

ケアすることがとても大事です。

 

足のゆびは体重による負荷を緩和する緩衝材の役割をして

いるので、より重要です。足のゆびが使えなくなる代表例が

外反母趾です。外反母趾は足の横アーチがなくなることが原因

で、それはまさに緩衝作用の低下です。膝痛がいつ出ても

不思議ではありません。外反母趾になっていなくても足裏の

前中央にタコができる方は要注意。既にアーチが減っています。

 

こういった症状は薬では改善できないので、専ら運動療法が

主になるのですが、まずやって頂きたいのが「ひろのば体操」

です。足ゆびを「ひろ」げて「のば」す体操です。書籍も多く

出ていますし、Youtube で動画も見られますのでうまく日常

生活に取り入れて続けてみて欲しいです。頑張って続けると、

膝以外にも嬉しい効果が出るかも!?知れないですよ。(^ ^)

2017年1月30日 月曜日

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「ザ・コンサルタント」

いいねぇ。実にいいねぇ。地味な会計士という表の顔を持ち

つつ、実は裏社会と繋がる腕利きの暗殺者。しかも重度の

自閉症を克服しきれていないコミュニケーション障害者でも

あるという、いわゆるアンチ・ヒーローが活躍するサスペンス・

アクションです。

 

主演はベン・アフレックさん。最近は俳優業だけでなく監督

など制作にも携わるマルチな彼ですが、主人公の設定にマッチ

した外見と動きで、ハマリ役と言えます。例えばトム・クルーズ

さんには華があり過ぎてこの役はこなせないでしょう。まあ、

スパイもアウトローも実はハマってないんですが。(^ ^;)

でも、そんなトム様が好きだ。…いや、失礼、脱線。

 

アクション映画ではありますが、前半パートはむしろサスペンス

重視で主人公の凄さは実感できませんが、それが後半に行くに

つれてドンドンと無敵っぷりが披露される快感ったらない。

上手に過去シーンを挿入することで、事件だけでなく物語自体の

謎も明かされるという凝った脚本にも脱帽です。事件の核になる

部分や、主人公のバックボーンなど分かりにくい点もありますが、

それを補って余りある工夫が施されているのであまり気になり

ませんでした。

 

周囲もJ.K.シモンズさんやアナ・ケンドリックさんなど名優が

固めますので、満足度高し。こりゃ続編もあるかな?あとは

お決まりの変な邦題。原題は「The Accountant」(会計士)で、

このままでは伝わらないし、かと言って「会計士」ってのも

さらに「?」だし(笑)、苦心はよく分かります。日本では

「経営コンサルタント」くらいしか耳に馴染みがないから選択

されたんだろうね。まあこれは仕方あるまい。許す。何様?

 

あまり派手に宣伝されていませんが、「イコライザー」や

「ジョン・ウィック」がお好きな方は十分に楽しめるでしょう。

オススメです。

2017年1月26日 木曜日

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運動不足でもいいよ

ダイエットしたいけど、寒いし。正月の過食分を取り返したい

けど忙しいし。などなど、皆さん運動をしようという意気は

あるのですが、現実的にままならないご様子で…。でも、

そんなに運動って効果があるのでしょうか?

 

運動と一口に言ってもフルマラソンから散歩まで、非常に

幅が広いですよね。さらに個人の目的によってもその強度は

変わるはず。運動は大事だけど、具体的に自分は何をすべき

かが分からない、というのも二の足を踏む要因になっている

のではないでしょうか。

 

当然治療に応用する運動療法も千差万別で、一概にこれを

すれば良し、というものはありませんが、重要なのは運動は

疲れる、ということです。例えば、糖尿病で体重オーバー、

日頃からぐったりしていて朝も起きづらい、という方は

既に疲労しているわけですから、減量のために良いと言われ

ても運動なんてできっこありません。

 

運動はたくさん酸素を必要とするわけで、その分活性酸素も

多く産まれます。その活性酸素を捌く能力が低下していては、

運動は逆効果になってしまいます。そして栄養に問題がある

人は往々にして活性酸素除去能力は低下しています。だから、

運動は大事ですけれど、治療に際する優先度は実は低いです。

食事、睡眠、運動の順番で優先度が高いです。

 

ただ、同一姿勢を取っていては腰痛や肩こりが悪化します

からストレッチ体操や、気分転換ついでの散歩などはもちろん

やって構いません。実際に食事の方が手を付けやすいですし、

効果を実感できるものです。

2017年1月23日 月曜日

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タンパク質を増やす

当院に限らず、栄養療法を受けている方はとかくタンパク質

の重要性を懇々と説かれていると思いますが(笑)、それは

ひとえに細胞や酵素を作る材料がタンパク質だから。疲れて

グッタリしている時に緊急避難的に糖質を摂るのはやむを得ない

ですが、根本はタンパク不足を改善することです。

 

では、そのタンパク質が足りているのかいないのか、を知り

たいわけですが、血液検査項目に「血清総タンパク」という

項目があります。これは血液の中のタンパク質量、という

ことですが、脱水状態だと見かけ上、上昇してしまったり

するので実際には他の様々な項目を見て判断しています。

 

で、タンパク質は身体を構成する細胞の材料になるだけで

なく、薬やホルモンの運搬役でもあるのです。さらに

この時期流行する感染症に対抗する抗体もタンパク質から

作られます。と言うことは、タンパク質不足の人は、風邪に

罹りやすいだけでなく薬も効きづらい、ということになる

んですねぇ。

 

タンパク質の必要量は年齢や性別、活動性によって変わる

ので一概には言えませんが、おおよそ体重1kgあたり1gが

最低量のようです。体重60kgの人ならば60gは摂ろうね、

ってこと。成長期ならその倍は必要でしょう。牛肉100g

のうちのタンパク量は8g程度らしいですから、クリアする

のは結構難しいです。

 

そしてタンパク質は腸内環境が悪い人は消化吸収が悪化する

という問題があります。そして糖と合体したタンパク質は

その効力を失うという特性もあります。タンパク質不足の

改善には単に量を増やすだけでなく、腸を労って糖質を減らす

ことが実は優先度が高いのです。

 

 

2017年1月19日 木曜日

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乾燥肌と緊張と

この季節、気候のせいだけでなくエアコンの影響でも空気は

とても乾燥します。そもそも乾燥肌の方にとってはツライ季節

ですね。

 

カカトや手指、口唇などが割れたり、顔やすねの皮膚が粉を

吹いたりと結構見た目にも変化が現れます。このように皮膚が

乾燥しているということは、皮膚に油分が不足しているという

こと。それは体内の水分を閉じ込めておけないことでもあり

ます。つまり夏でもないのに脱水状態になりやすいんです。

 

ヒトは不感蒸泄と言って、何もしなくても呼気や皮膚から水分

が逃げていきます。これが増えるわけですね。となると身体は

水分不足により血液濃縮状態、交感神経過緊張状態の方向へ

シフトます。症状としてはイライラ、不眠、動悸や冷えなど。

なんと乾燥肌は精神的な影響もあるのですね。これに年末年始の

糖質過剰摂取が加わると緊張に拍車をかけます。身に覚えが

ある人いる〜?(笑)

 

気候はどうしようもないので、やはり保湿をしっかりすべき

です。様々な保湿剤が発売されていますが、基本的にクリーム

基剤のものはNGです。界面活性剤の影響で皮脂がさらに溶か

されてしまう恐れがあるからです。なのでワセリンが重宝

されるわけですが、ワセリンは寒いと固まりやすくなるので、

温度に影響されないプラスチベースがお勧めです。これは保険

で処方することができるので是非使って下さい。

 

あとはもちろん自前の油合成を促進すること。油の摂取を控え

てはいけません。下痢さえしなければ、どんどん増やしましょう。

ただし、酸化油やトランス脂肪は身体をさび付かせるのでNG

です。サラダ油もよろしくありません。

 

また油の吸収には胆汁が必要ですが、胆汁の合成にはコレステ

ロールが必要で、コレステロールの合成にはビタミンB群が必須。

となるとビタミンB群を多く含む豚肉がやはり推奨食材になり

ますね。あとはビタミンAとDが皮膚の代謝に有効なので豚と

レバーと椎茸食べてしっかり日光浴することが乾燥肌の栄養

アプローチになります。寒いけど。

2017年1月16日 月曜日

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