院長室

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漢方の味

梅雨も深まってくると、気圧変動での頭痛やめまい・ふら

つきが増えます。また汗が増えると皮膚のトラブルも増える

ことでしょう。それらの症状を抑える漢方薬の味って知って

ます?

 

気圧変動で出る症状に対しては、基本的に“水”を巡らせる

生薬を用います。これらは幾種類かの味がありますが、

多くは甘味です。糖尿病の方は水の代謝が悪いことがあり

ますが、これと関連があるのでしょうかね。

 

しかしながら、お菓子やお米で水の巡りが改善するわけ

ではないのでご注意を。よっしゃー!明日はパフェでも

食べるか!は間違いです。(^皿^) 茯苓(ブクリョウ)とか蒼朮

(ソウジュツ)が有名ですが、是非とも原材料を調べてみて下

さい。

 

対して、かゆみに対する生薬はほとんどが苦味です。苦味

はかゆみやイライラを抑える作用があるとされております

が、その根本は暑さ対策です。暑気が盛んな気候では、

意外とゴーヤなどの苦味成分の多い野菜が多いものです。

これを地味に食することで諸症状に対抗していたので

しょうね。

 

かゆみやイライラは実際には暑気に関係なく出る場合が

あります。そういう場合は苦味のない生薬を用いることに

なりますが、何が根本にあるのかを見極めるのが難しい

です。

 

そんなわけで、僕が出す漢方薬が不味くてもまあそういう

決まりですんで(笑)、なんとかうまいこと飲んでやって

下さいませ。

2021年5月31日 月曜日

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あれを食え、これは食うな

ON LINE 健康教室で、オーソモレキュラーの血液検査に

ついて詳細にまとめています。僕は勉強を始めた時に、

「人は食べ物でできている。おかしな食べ物なら当然身体

も不調になるはずだ。」という文言を見て、しごく首肯

したのを覚えています。

 

なので、難治性の症状やそもそも身体の治癒機能向上を

求めている方に食事指導をするのは、新しい引き出しを

提案するようで期待しかなかったです。けども、実際に

指導してみるとそうは容易くなかったのです。

 

やはり食事というのは、家庭由来で家庭の認知度が高い

日本では食事が治療になるからと言って、こちらが有無

を言わさず変更するのは結構なハードルがあったんです。

いくら元から身体を見直そう!と言ってもそれが食事の

変更に委ねられるのは、意外と納得しかねる部分がある

んですね。

 

勉強を始めた当時は、サプリメントにお金をかけるより

無駄なことを省く方が賢いじゃーん、と思って執拗に

食事の変更を求めていましたが、今はバックグラウンド

を聞いてから指導や紹介をするようにしています。ま、

過剰なものは省くに越したことはないのでね。

 

というのを知った上で、あの動画を見てもらうと一層

含みを感じるかも知れないです。食事って、思っている

以上に個人情報だ、ということです。そこに足を踏み

入れる場合は、こちらも相応の覚悟が必要なのかも知れ

ないです。

2021年5月27日 木曜日

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リードしつつ

病態が症状に発展する前にその徴候を見逃さず、先手を

打って患者発生を防ぐ、これは理想です。これを目指して

やっている訳ですが、まあそう上手くは行きません。

 

やっぱり患者さんの100%近くは、何らかの徴候が

あって来院するわけですから、そもそも見逃さない、

という構図が取りにくいんですね。するとどうしても

現状の症状に合う薬を提供することが仕事になって

しまって、先手を打つのは困難です。

 

でも、例えば腰痛の人に便秘もあるとか、寝付きが悪い

とかってのは意外とあります。ここで「いや、それは

内科だから」と言ってしまうともれなく終了。実はここ

がチャンスなんですよね。もちろん腰痛は治療対象では

ありますが、鎮痛剤の処方自体は難しいことではあり

ませんし、それって治療か?と問われれば返答に窮すで

しょう。

 

となると、腰痛の裏に隠れているかも知れない未見の

要素をほじくって(笑)、次に出るかも知れない症状を防ぐ

ことが治療かな、って思います。ここはそれなりに治療の

知識や技量がいるので、初心者では難しい部分でしょう。

でも目指さしていなければ熟練者だって難しいと思い

ます。

 

…ってなことをですね、昨日の試合を観ながら思った

という次第です。(笑)どんどん色々な選手を試すべき

でしょうね!

2021年5月24日 月曜日

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頚、胸、腰、そして

慢性の肩こりや腰痛、胸部痛など身体の中心を通るライン

の痛みは結構難渋するものです。その理由の一つがそれぞれ

が独立せず繋がっているから、という点があります。

 

例えば肩こりは当然頚椎のトラブルを疑ってレントゲン撮影

をしますが、意外にも異常はなかったりします。逆にもの

凄くゆがんでいるのに無症状ということも。レントゲンは

重要な検査ではありますが、その部位の骨の異常を見つける

ことに特化しているので、骨以外の症状では異常は出ません。

手や足のしびれが併存する場合は脊椎内の神経圧迫が原因

だったりするのでMRIで異常が出る場合はあります。

 

さて、レントゲンやMRIで異常が無いとなると、痛みの原因

が骨以外だったり、あるいは胸椎だったり腰椎だったり…と

結構難しくなるんですね。思い起こせば、ここが僕の出発点

だったかな、と。解決できてないし。(涙)

 

ただ、症状を捉える時に画像で異常が無いならば、結局は

生活習慣に遠因があったりします。仕事や生活動作の身体

の使い方や、喫煙やアルコール、そして食べるもの。もっと

言えば周辺環境さえも影響するでしょう。現在、栄養療法

に注力しているのは、様々な症状のベースに栄養の問題が

関わっているからだったりもします。

 

糖質制限が上手くいくと肩こりが良くなったり、睡眠が

改善したりすることも結構多いです。花粉症や生理の異常

もまた然り。全員が善くなるわけではないのは歯がゆい

部分ですが、他の治療法よりは効率がいいかな、と思って

います。なんせ糖質制限なんかお金かからんしね。

 

異常所見を患者さんと共有できるのが栄養療法の利点の

一つでしょう。いや、数値を見ても信じない人はいる

けどもさ。(笑)ちなみに気の流れを改善する鍼治療との

相性も良いので、組み合わせてやってみるのも一興です。

経過が慢性になるほど、焦点をずらして俯瞰するのが結構

重要です。

2021年5月20日 木曜日

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蚊が飛ぶのう

梅雨、いやそれ以上にこの季節の曲者が蚊ですな。いや、

ホントに。僕は基本的に屋内仕事なので、速やかにアース

ノーマット神を降臨(笑)させてしまいますが、通勤通学、

屋外作業ではどうしているのでしょうか?

 

一般的には身体に装着するタイプの虫除けを使用するとは

思いますが、意外と蚊が寄って来やすい体質ってのがある

みたいなんですね。血液型がO型で、体温が高く、黒い服

で、多汗…なんかホントに!?って思うものもありますが、

見逃せないのが揮発成分です。

 

数ある成分のうち、乳酸の匂いに敏感に反応するそうなん

です。乳酸は、そう、糖質のからの分解成分でもあります。

ってことは、糖質制限をしていると結局乳酸の合成が低下

し、蚊を呼び寄せることが減る、かも知れない、みたいな。

みたいな、ってのがアヤシイ!?(笑)

 

これは個人的な感想ではありますが、糖質制限を実施して

から蚊に刺される頻度は減ったかな、と思います。そもそも

屋外行かねーだろがい、という意見はさておき。乳酸以外

の条件は血液型以外は割と合致しているので、刺されても

おかしくないんですよね。

 

他に糖質制限をしている方からは異論もありそうですが、

まあ試しにやってみるのはいいかも知れませんよ。ただ、

急激な糖質量制限ではなく、糖質依存度の高い方は空腹時

の糖摂取NGから、が大原則ですが。まあ成功しても商品化

はないので注目はされないでしょうけどねぇ。(^ ^;)

2021年5月17日 月曜日

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