院長室

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風邪ひく前に

朝晩、随分涼しくなってきました。最近は春も秋もあっと

いう間に終わるので、1年の中でも貴重な過ごしやすい

日々かも知れないですね。

 

さて、快適とは言え気を付けねばならないのが風邪です。

今罹患すると、もれなくコロナウィルス感染疑いの眼で

見られるので(^ ^;)より注意が必要です。

 

これまで言われてきたように、手洗いや近距離で話す時

のマスクは当然風邪予防にも繋がりますので継続して

欲しいです。これに加えて冷え対策、そして栄養の対策

をすることが重要です。

 

寝る時はまだ少し暑いかも知れませんが、タオルケット

や上着をすぐ使えるように布団の脇に置いておく、と

いうのが良いですね。既に少し寒く感じるのであれば、

ネックウォーマーだけでも着けて寝る、のも Good 。

起きた時に喉の乾燥を感じるようであれば、口テープ

をして寝てください。

 

栄養素は何を置いてもまずはビタミンCです。レモン、

ブロッコリー、パプリカは工夫して毎日摂取しましょう。

市販のジュースやタブレットはあまり効果がないと

思った方がいいです。そして亜鉛とビタミンDで粘膜

防御力を高める。亜鉛とビタミンDは血液検査での

評価が可能ですから、未測定の方はやってみると良い

ですね。

 

通常の風邪だけでなく、コロナ、そしてインフルエンザ

と、これから冬に向けて感染症対策がとても重要に

なります。メディアはまた色々と煽るでしょうが(^ ^;)

寒さ対策や栄養対策は全てに共通して効果を発揮する

はずです。なるべく早く始めるのがコツです!

2020年9月28日 月曜日

カテゴリー 院長室

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秋の過ごし方

朝晩が涼しくなり、ずいぶん秋らしくなってきましたね。

 

東洋医学では、秋は「収める」季節です。

自然界をみると、植物は実を結び生命力を種の中に収めます。

動物も冬ごもりの準備のため、栄養をため込みます。

 

夏は気を発散させる季節でしたが、秋は徐々に内に収める季節となります。

心を穏やかに、夏よりも活動的なことは控えめにした生活を心がけましょう。

スポーツの秋といいますが、汗をたくさんかくような激しい運動は避けた方がいいですね。

 

身体をみると、肺、大腸、鼻、感情では憂いなどは秋と関係するといわれています。この時期に、花粉症で鼻がムズムズする、気分がふさぎ込みがち、という方は肺や大腸の働き(東洋医学的な意味での臓腑で、臓器としての内臓とは異なります)に問題があるかもしれません。

ちなみに肺は皮ふとも関係しているため、かゆみなどの症状が出ることもあります。

 

体の中には、エネルギーや栄養が流れる経絡(けいらく)が通っていると考え、経絡は各内臓と連絡しています。

秋と関係する肺の経絡はお腹から始まるので、お腹に負担をかけるとその影響が肺にも及びます。

ということは、食欲の秋といえども食べ過ぎは良くない、ということになります(^_^)

 

以上をまとめると、

・活動的なことは控えめに

・心を穏やかに過ごす

・食べ過ぎない

ことが大切。

これに加えて、「早く寝る」ことも心がけてください。

2020年9月26日 土曜日

カテゴリー はりの部屋

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漢方薬解説-25 麻子仁丸

今回も下剤シリーズです。漢方界では便秘を嫌う、というのは

前回お伝えしましたが、下剤を使用して便通があるのは当たり

前で、その場合、使用しないとまた便秘に戻る、ということ

はよくあります。なるべく下剤成分以外で便秘を解消して

いこう、というのはこれまた漢方ならではの発想です。

 

・麻子仁丸(マシニンガン 126番)

構成:麻子仁5g+大黄4g+枳実2g+杏仁2g+厚朴2g+芍薬2g

 

大黄を4g使用していますが芒硝は入っていません。その代わり

麻子仁(マシニン)、杏仁(キョウニン)といった「潤す」作用のある

生薬を配合しているのが特徴です。乾燥傾向になると便は硬く

なるので、これらの生薬が有効な場面が結構あるのです。生理的

に脱水となる高齢者では乾燥による便秘多いので、高齢者向き

の下剤、なんて紹介されますが必ずしもそうではありません。

枳実(キジツ)や芍薬は下腹部の張りを取るので便秘に好都合

です。

 

さらに漢方らしいのが、

 

・潤腸湯(ジュンチョウトウ 51番)

構成:麻子仁2g+大黄2g+枳実2g+杏仁2g+厚朴2g

+地黄6g+当帰3g+黄芩2g+桃仁2g+甘草1.5g

 

です。10種の生薬構成ですが、上段5種はほぼ126番

です。大黄2gですから、さらに下剤成分は少ないですね。

下段は潤す生薬と血流改善生薬なので、乾燥かつ血の巡りの

悪い状態=血虚の方向けの薬というのが分かります。これも

決して高齢者向けというわけではありません。むしろ血虚

になりやすい若い女性に使用する機会が多いです。

 

ちなみに黄芩(オウゴン)って冷やす生薬じゃね?血虚には

不向きじゃね?と思われた方はスバラシイ。確かに通常

血虚がある場合には冷えを訴えることが多いですが、乾燥

傾向=水分が少ない状態になると適切に身体を冷ますこと

ができなくなり、熱がこもることがあります。これを虚熱

といいますが、51番の黄芩はこの虚熱対応のため配合

されています。また黄芩は乾燥作用もあるのでこれも疑問に

感じるかも知れませんが、他の生薬がほとんど潤すもの

ばかりなので、そのカウンターとして使用されているとも

捉えられます。

 

ここまで理解できると、その漢方薬にマッチする人が

想像できるので適切に選択できるようになるわけです。

2020年9月24日 木曜日

カテゴリー 院長室

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膝痛の原因

膝の痛みで悩んでいる方は多いですね。

何十年も体重を2本の脚で支えているので、負担がかかるのも無理はありません。

 

東洋医学では、さまざまな不調の原因は「内臓の働きやバランスの問題」と捉えますので、膝の痛みも同様です。

 

内臓とは、五臓六腑のことで

五臓…肝、心、脾、肺、腎

六腑…胆、小腸、胃、大腸、膀胱

となります。

 

そして、各内臓と連絡する経絡(けいらく)が体内を走っています。

経絡の中を氣血(とりあえず、エネルギーと栄養だと思ってください。)が流れることで、身体を動かしたり考えることがスムーズに行えると考えます。

 

そして、経絡は各内臓とつながっているので、その内臓の問題が経絡の走行上に現れることがあります。

 

膝をみてみると、

膝の全面(お皿の部分)には、胃の経絡

内側には、肝の経絡

外側には、胆の経絡

膝裏には、膀胱の経絡

が流れています。

そのため、膝のどこの部位が痛むかによって、原因(内臓)が変わってくるんですね。

また、大きく膝全体として捉えると、肝が関係してきます。

 

以上のことから、膝の問題には、肝、胆、胃、膀胱の働きやバランスに問題がないかな?と推測します。

施術の初回に、膝以外の症状や生活習慣についてお尋ねするのも、これらの内臓のどこに問題があるかを突き止めていくためなんです。

 

生活習慣では、食事の量と質の問題、睡眠の問題が影響していることが多いです。

・腹八分目、添加物を避ける、旬で新鮮なものをいただく

・早く寝る

・夜のスマホを控える

ことが必要になってきます。

2020年9月19日 土曜日

カテゴリー はりの部屋

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湿潤療法の実際

今月の健康教室はキズの治療法、湿潤療法を取り上げます。

以前も話した内容ですが、意外とまだ浸透してないんです

よね〜。(^ ^;)

 

そもそも湿潤療法は夏井睦先生が開発された治療法で、キズ

やヤケドを痛みなく、きれいに治す、というのが売りです。

ちょうど夏井先生が湿潤療法を世に知らしめようと活動を

始められた頃、僕は医師3年目で当時夏井先生が勤務されて

いた病院に見学に行き、治療の実際を学ばせて頂きました。

 

それからかれこれ20年近く経過しますが、まだまだ湿潤

療法は “当たり前” にはなっていません。パラダイムシフトは

古い認識の人が減らないと起こらない、なんて聞いたことが

ありますが、医師には定年がないのでより起こりづらいの

かも知れません。

 

とは言え、自分の経験上、湿潤療法のメリットは大いにある

と実感できていますし、体験した患者さんが勉強し実際に

応用している場面にも遭遇したりして、間違いのないものだと

確信しています。理論や細かいメソッド等は夏井先生のサイト

を参照してもらうのが一番ですが、健康教室ではなるべく簡潔

に、そして被覆材などの使用法の具体例をお話しします。

 

コロナの影響で体育祭などは縮小開催だし、熱すぎて外出も

ままならないし、であまりケガをする機会はなかったかも知れ

ませんが(笑)、知っておいて損はない内容と思います。今後

寒くなってくるとヤケドは増えますしね。乾燥肌への応用

なんかもできます。奮ってご参加ください!

2020年9月17日 木曜日

カテゴリー 院長室

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