院長室

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今のうちに低温熱傷

昨年度の冬は低温熱傷の方が少なかった印象ですが、もしかしたら

早めに啓蒙していたからかも知れぬ!という自惚れの元、今年度も

今のうちから低温熱傷について紹介しておこうと思います。え?

そもそも暖冬のせい?…聞こえないフリ。(笑)

 

さて低温熱傷はその名の通り、低温帯で発症する熱傷ですが温度の

定義があるわけではなく「あったけー」と感じる程度のものが原因

です。つまり暖房具が圧倒的に多いのです。でもマフラーや毛糸の

パンツ(?!)で受傷したなんて聞いたことないですよね。となると、

注意すべきは持続的に発熱し続けるもの、となります。

 

原因を挙げてみると、カイロ、湯たんぽ、電気毛布、ヒーター、

でほぼ9割以上じゃないかと思います。もちろんこれらを使ったら

全例熱傷を起こすわけではなく、もう一つの要因として皮膚が

露出していること、が挙げられます。

 

そうすると対策としては上記に挙げたものを使用する時は、直接

肌に当たらないように細心の配慮をする、というのが第一になる

わけですね。特に就寝中は寝たら配慮できないので、さらに徹底

して注意しなければいけません。湯たんぽは抱っこして寝ちゃあ

イケマセンよー。

 

具体的には電気毛布や湯たんぽを使用する時は寝る30分くらい前

まで布団の中を温めおき、寝る時にはOFFあるいは外す、という

のが良いです。電気毛布は電磁波の観点からもお勧めできませんが、

湯たんぽをどうしても使用したければ、敷き布団の下、足元の方に

置いておくのが安全です。

 

低温熱傷は、罹患してしまうと治癒まで長くかかりますし、何より

高率に壊死して痛みがひどくなるので何より予防策を講じることが

重要なのです。

2019年10月24日 木曜日

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