院長室

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熱中症にも漢方?

漢方薬は西洋薬にない効果を発揮するところが最大の魅力ですが、

熱中症を改善するものまであるのでしょうか?

 

実は清暑益気湯(セイショエッキトウ、136番)というなんとも涼しげな

ネーミングの漢方薬があって、実際にこの時期よく処方されます。

ただこの漢方薬は「参耆(ジンギ)剤」と言って、人参(ニンジン)

と黄耆(オウギ)という生薬が基本骨格となる方剤で、基本的には

消化器系を元気にする薬です。

 

つまり熱中症の中でも食欲不振とか軟便がある場合に使うのが

正しく、ほてりや発熱、こむら返りといった症状がメインの場合

はあまり効きません。「熱中症」という病名のみで判断して処方

すると失敗するわけです。

 

では上記のような症状がある場合はどうするかと言うと、要は

潤して冷やしたいわけですから、それに対応する生薬を含む方剤

を選ぶことになります。具体的には石膏(セッコウ)、知母(チモ)が

優先度の高い生薬になります。

 

これらを含むのが白虎加人参湯(ビャッコカニンジントウ、34番)です。

また地黄(ジオウ)、山薬(サンヤク)などは体内に水分を保持する

効果がありますから、これらを含む六味丸(ロクミガン、87番)を

併用することもあります。漢方薬の効能はそれを構成する生薬の

効能の和ですから、病名はひとまず置いておいて病態と症状を

しっかり把握することが処方の際に必須です。

 

とは言え、漢方薬だけでこの暑さを乗り切れるわけではありません。

むしろ漢方薬は補助として捉え、水分、ミネラル、タンパク質摂取

に務めるのが最重要なのは言うまでもありません。

2019年8月15日 木曜日

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ぬちまーすの魅力

この季節になると、毎年口うるさく工作員かのように(笑)

ぬちまーすを勧めています。アイツ何かもらってんじゃね?と

疑われるレベル。(^ ^;)

 

何故にそこまでぬちまーすを推すか説明しましょう。一言で

言えば他の塩に比べミネラル含有量がはるかに多いから、です。

補給効率が良いわけですね。

 

天然塩は海塩と岩塩がありますが、ぬちまーすは海塩です。

通常海塩は天日干しなどで水分を飛ばし精製するのですが、

ぬちまーすは常温瞬間空中結晶製塩法という特殊な方法で

作ります。そのため19種ものミネラルが残った塩ができる

そうです。

 

具体的にどれくらいの割合でミネラルが含まれるかを見て

みると、伯○の塩など通常の天然塩は5〜15%ほどです。

精製されたいわゆる食卓塩はもちろん限りなく0%に近いです。

対してぬちまーすはなんと26%!ズバ抜けて高いんですね。

実際に舐めてみると意外と塩辛さがないのはこのためです。

 

一応、熱中症対策には天然塩を、と言っていますが以上のこと

から本心はぬちまーす一択でお願いしたいところです。高齢の

方には起床したらすぐ水にぬちまーすを入れて飲んで欲しい

くらいです。運動時や汗を多くかいた時はもちろんです。価格も

お求めやすいですし、是非ぬちまーすを使ってみてくださいね。

そんなわけで、ぬちまーすさん何か下さい。(笑)

2019年8月8日 木曜日

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夏だからできること

栄養療法において、各栄養素の知識やデータの解析もさること

ながら、治療を戦略的に考えることがとても重要です。例えば、

症状と鉄不足の関連が明らかになったとしても、それをどう補正

するか方針を立てねば改善に至らないからです。

 

そしてその戦略は通常、年単位です。副腎疲労なんて程度にも

よりますが1〜2年かかることは普通です。もちろん、途中で

症状の改善はありますから我慢する必要はないんですが。

 

その治療戦略を練る上で重要な因子になるのが季節です。これ

ばかりは自然現象なので従うほかないのですが、変えられない

なら利用する、というのが戦略なわけです。では、現在の季節は

どうでしょうか?脱水や熱中症といった負の側面がクローズアップ

されますが、正の側面としては「デトックスしやすい」ことが

挙げられます。

 

特に有機溶剤系の成分は汗からしか排出されないものが多い

という特性があるので、しっかり汗をかくことはこれらの

デトックスになるのです。もちろんクソ暑い中運動するのは危険

ですので運動推奨なのではありません。あまりにも怖がって

1日中冷房の効いた部屋に居るのももったいない、ということ

です。

 

異物排泄のために汗をかき、汗で喪失する必須ミネラルは十分

補給する、というのが正解です。これはこの季節だからこそ

やりやすいことなんですね。水分、ミネラル、タンパク質を

しっかり補給できる前提があれば、是非汗をかく機会を作り

ましょう!

2019年8月5日 月曜日

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9月の診療日程更新

遅れを取り戻すかのように連日酷暑が続いています。死亡例も報道

されていますので本当にシャレにならない暑さですが、近年は毎年の

ことでもあるので対策をしっかりしたいですね。水分・ミネラルは

当然ですが、タンパク質補給を忘れないよう注意してください。

熱中症は防げます!

 

松ちゃん好きなので毎週「ワイドナショー」観てるんですが、今日の

泉谷さんライブのニュースは不覚にも涙してしまいました。熱中症に

ビビってるのが馬鹿らしくなるくらいアツイっすね。今日のメンバーは

テッパンだわ。単純?老化で涙もろい?(笑)

 

9月も暑そうですが診療はカレンダー通り行います!しげるスゲーよ!

2019年8月4日 日曜日

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気合いは必要か

日本では気合いを入れることは美徳の一つであり、気合いさえ入って

いれば結果が出なくても美談になってしまう傾向がありますね。高校

野球ではエースを登板回避させて負けたことで喧々諤々の騒動です。

気合いが足りないと思われたせいでしょうか?

 

まあそれはさておき、栄養療法では気合いは実に邪魔くさいものです。

僕は診療でよく「頑張らないで」と付言するのですが、これは励まして

いるわけではなく、ホントに頑張って欲しくないから(?)です。

 

栄養療法の治療は基本的に食事などの生活習慣を変えることですから、

つまり日常的に当たり前にやっている行為をいじることになります。

これは大なり小なりストレス源になります。こういうストレスを

“気合い” で消しながらやっても続かないんですね。いずれ息切れして

しまいます。

 

日常的な行動を変えるのは一気に変化させないことが実は近道です。

早く治したい一心で多くのことを変えようとしても成功率は意外と

低いんですね。一つか二つ、優先順位の高い事柄だけをやる、のが

ベターです。それが何となく当たり前になってきたタイミングで

新しいことに着手するのが最善手だと思います。

 

もちろん優先度は自分では分からなかったりするので、ここで我々

の診断が重要になってはきますが、それを踏まえて互いに相談して

決定するのがスジです。場合によっては有無を言わせないことも

ありますが。(笑)

 

これは禁煙や禁酒でも同じです。「俺、人生3回目の禁煙中。今回

は既に最長の1ヶ月だぜ!」と自慢げに語った知人がいましたが、

「4回目も頑張れよ。」と言っておきました。(イジワル)

2019年8月1日 木曜日

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