院長室

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性格だから仕方ない

「どうしても悪い方に考えが及んでしまう」とか「心配性なんで

いつも不安」とか、さらには「良くなってるけど信じられない」(^ ^;)

とか、結構悩んでしまわれる方がいるのですが、最後には「まあ、

こういう性格だから仕方ないですね」と自身で決めてしまいます。

 

いやそうかも知れないけど、そうじゃないかも知れない。だったら

少しでも気分の良い方向に考えたら、と思いますが、なかなか難しい

ようです。実はこれは性格では無く “思考の硬直” だと考えています。

“柔軟” の反対です。

 

どんな物事にも長所・短所がありますし、長短は捉え方によって

変わります。例えば前述の「悪い方に考えが及んでしまう」という

のは悪く見れば「悲観的」に捉えられるでしょうけど、良く見れば

「慎重、堅実」と言えます。慎重、堅実な人だって全ての場面で

そうではなく、仕事では慎重だけどプライベートではギャンブル

大好き(笑)などと、場面によって違うのはザラですよね。

 

何が言いたいかというと、自分の性格なんて決められん、ってこと。

どうにでも捉えられるし、状況によって変わるものだから。でも

各人の振る舞いや判断が違うのは性格では?と思うかも知れませんが、

それは環境や経験の違いからであって、性格部分ってそんなに大きな

割合は占めていないと思うんです。それをわざわざ自分で決めて

しまうのはもったいないし、決めてしまうとそうせねばならない、

という思考に陥ってしまうんですね。こういう場合「自分らしく」

という言葉は足かせになります。

 

ではそういう硬直状態はどうすれば良いかと言うと、、、うん、

分からん。(オーイ!)もちろん鉄不足や血糖乱高下など栄養的な問題

が絡んでそうなることもありますが、大事なのは「あ、これが硬直か」

と自覚することだと思います。そうすると客観視ができるので自身

を俯瞰する余裕が産まれます。俯瞰して何を思うかよりも、俯瞰

することこそがポイントです。

 

袋小路に迷い込んだと思っても、実は上方は無限だったり、はたまた

袋小路ごとエレベーターみたいに移動したり(笑)、多分仕方ない

ことの方が少ないと思います。

2019年8月29日 木曜日

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