何度か書いていることですが、とても重要なことなので忘れた頃を
見計らって投下するというサイクル。(笑)
糖質制限自体はかなり市民権を得ていて、以前のように賛成派と
反対派のバトル!なんてのは見られなくなりました。それはそれで
認められた証とも言えるのですが、その認識がやや的外れである
場合も散見されます。
例えば糖質制限はダイエット法である、糖質制限はアレルギーの
治療法だ、とか糖は悪だ!(笑)とか。最後のなんてもう宗教
ですが、そもそも糖質制限は糖質過剰な場合にやるものですし、
糖質制限そのものは治療のためのツールなので、「何のため」の
糖質制限であるかを明らかにしておく方がよいです。
糖質過剰は血液データなどから類推するわけですが、糖質制限を
正しく理解するための思考の手順としては、まず糖の性質を知る
ことです。特に治療に直結する性質とは、
・ヒトにとって利用しやすいエネルギー源である
・体内に多くは貯蔵できない
・インスリン分泌を誘発する
が挙げられます。利用しやすいので依存しやすく、その結果過剰に
なるも貯めておけないので、余剰分が脂肪に置き換わる。その際に
作用するのがインスリンなので、インスリンもまた過剰になり
その結果血糖の不安定から諸々の不調を来す、となります。
糖質制限の最大の目的はインスリンの過剰分泌を招かないことです。
ケーキを10個食べてもインスリンが過剰にならないのであれば
糖質制限なんてそもそも不要です。そんなのヒトではないですが。(^ ^;)
なので、ダイエットだとかアレルギーだとかだけを目標にして
糖質制限をすると却って体調を崩す場合があるんですね。さらに
言うと、糖質制限で体調が改善しても習慣化できるかがもっと重要
です。耳が痛い?(^皿^)