院長室

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ネガティブキャンペーン再び

またしても週刊新潮に漢方薬を、というかツムラを否定するような

記事が出ました。読んだ方もみえるでしょう。記事の概略は漢方薬

を服用することで結構な副作用が出るのに、ツムラはそれを隠して

私腹を肥やしているぞ!というもの。

 

漢方薬の副作用を指摘するまでは別に良いとして、それが何故ツムラ

だけの責任になるのか理解不能ですが、そもそも漢方薬が安全なんて

全く言っていないし、ツムラさんが隠蔽して得するなんてこともない

ですよね。むしろこの流れで糾弾するならば、何も知らずに漢方薬を

処方する医師の方であり、副作用に注意喚起する目的ならまだ意味

があるとは思います。

 

ツムラさんが漢方市場を独占して一人勝ち、みたいな書き方ですが、

漢方薬の原料を中国に依存している現在、原材料の高騰のせいで現行

の保険点数では製薬そのものが非常にコストフルになってしまって

いるのが実情です。中には赤字になる薬もあるくらいに。別にツムラ

にマージンをもらっているわけじゃないけど(笑)、僕の知る限り

ツムラの社員さんは皆、医療に貢献することを真剣に考えている方

ばかりなので大変気の毒に思います。次号も続報があるようですが、

まあお手柔らかに。せめて文責を明らかにすべきと思いますが。

 

幸いに患者さんから不安の声などは寄せられていませんが、一体誰が

得するんでしょうね。議員さんの不倫疑惑記事もそうですが、誰か

悪者?戦犯?をまつり上げて袋だたきにしようと仕向けるメディアの

在り方は下品というかかなり情けないです。注目を浴びようとして

却って信用をなくしているように思えてなりません。

 

これまで漢方薬が安全と思われていたのは、単に使用者の絶対数が

少なくて有害事象もはっきりしなかったためだし、それこそこれから

明らかにしていくべきことです。科学的な視点で漢方薬を分析して

いくのは発展的だと思いますが、卑近な視点で漢方薬を貶めるよう

では何も得るものはありません。こんな記事がありました。↓

 

http://healthpress.jp/2017/09/post-3219.html

2017年9月11日 月曜日

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腸腸腸腸イイ感じ

腸って漢字を並べるとなんかスプラッタなイメージが湧きますね。

湧きませんか、そうですか。いや、腸内環境研究の興隆著しい昨今、

それはそれは多くの治療法が紹介されています。一体、何が一番

イイの?

 

答え:まだ分からない。(ええっ)…振っておいて大変恐縮ですが、

腸内環境が様々な疾患の根幹にあるのは間違いない事実なのですが、

研究が進めば進むほど、その多様性が明らかになりそれに伴って

治療手段もあれやこれやと提示されているのが現状です。つまり

敢えて答を示すとすれば、答え:人それぞれ。となります。(^ ^;)

 

ただ少なくとも我々東洋人は乳糖不耐症の率が高いこと、カゼインが

腸粘膜を障害する可能性があることを踏まえれば、乳製品で腸が

健康になる、と言うのは尚早な判断だと思います。同様に、小麦の

グルテンも腸粘膜を荒らす恐れがあるので、腸の不調を自覚している

方は、カゼインフリー・グルテンフリー食を試す価値はあるかと

思います。

 

個人的には、腸内環境は消化酵素、腸内細菌、腸粘膜という3つ

の要素に分けて考えるとスマートだと思っているので、その方の

症状から3つのどこに問題がありそうかをある程度しぼって治療を

提案するようにしています。3つ同時にやれればそれに越したことは

ないんですが、なんせ腸内環境系のサプリメントは高価なものが

多いので、負担を少なくしないと続けられない、という側面も

あるんです。

 

ちなみにピロリ菌が陽性の方はそれだけでタンパク分解能力が落ち

ますので、先だってピロリ菌検査を受けることをお勧めしています。

最近ではピロリ菌は無闇に除菌すべきでない、という意見もあり

ますが、腸内環境を改善しないと先に進めない場合もあるので、

現状、除菌はすべきだと考えています。

2017年9月7日 木曜日

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Bがカギ

めっきりと朝晩は涼しくなり過ごしやすくなりましたが、この

気温差のせいか風邪が増えますね。まずは漢方薬で対応すること

がほとんどですが、中には何度もひく方や、非常に経過が長くなる

方がみえます。

 

そんな方々にBスポット処置をしてみると大概かなり出血します。

つまり上咽頭炎がベースにある、ということです。上咽頭炎は

肉眼的には診断できないので、Bスポット処置をしないと分から

ないのですが、結構痛いしそもそも鼻の穴に綿棒を突っ込むので

怖いですよね。(^ ^;)

 

けれどもこの痛みや出血量が治療の指標にもなるので、結構重要

です。また、上咽頭炎は慢性の炎症ですので、抗炎症ホルモンが

持続的に消費されます。このホルモンは炎症を抑える以外にも

アレルギーを抑えたり、疲れを取ったり、ストレスに対抗したりと

極めて重要な役割を果たしているので、上咽頭炎があるだけで

様々な症状を呈する可能性があるのです。

 

これまで毎年決まった季節に風邪をひくとか、疲れた時に決まって

風邪をもらってくるとか、あるいは慢性疲労で常にくたびれている、

なんて症状をお持ちの方は、一度勇気を振り絞って(笑)Bスポット

の処置をしてみてはどうでしょう?

 

あと自費にはなってしまいますが、ビタミンDの血中濃度測定も

オススメです。最近新しいビタミンDの書籍も出版されましたが、

病気を遠ざける!1日1回日光浴

免疫だけでなく、腸内環境や脳にも大きな影響を及ぼすビタミンD

はとても重要な栄養素です。日本人は日光を避ける傾向にあるので

知らずビタミンD不足になっている方が多いと思います。こちらも

是非チェックを!

2017年9月4日 月曜日

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「ベイビー・ドライバー」/「ザ・マミー」

夏休み時期は上映ラインナップ的にも映画館の混雑具合的にも鑑賞

活動が低下するのですが、「ベイビー・ドライバー」は今年観た中

でも1、2を争う傑作でした。

 

強盗の「逃がし屋」を稼業とする若い主人公の物語なんですが、

その超人的な能力が音楽を聴いている時だけ発揮される、という

面白い設定のため、この映画はアクション映画でありながら

さながらミュージカルのように軽快でもあります。でもしっかり

カーアクションは骨太だし、クライムムービーとしての緊張感も

かなりのもの。1本にどんだけ詰め込むのよ、的なお得な作品

です。

 

僕はほぼ洋楽を聴かないので、この映画を100%楽しめていない

だろうことがとても悔しいですが、それでも演出も脚本も巧妙

なのでとても満足しました。主人公はアンセル・エルゴートさん、

ヒロインにリリー・ジェームズさんと、あどけなさの抜けきらない

若手を起用しつつ、強盗犯にケビン・スペイシーさん、ジェイミー・

フォックスさんという技巧派名優を起用するというのも上手い。

アクションと洋楽好きはとにかく観て損ナシ!惜しむらくは上映館

が少なすぎるところか。

 

そして我らがトム・クルーズ兄貴の「ザ・マミー」ね。これは

実は「ダーク・ユニバース」というシリーズもののの第1弾でして、

製作サイドは結構力入ってます。この「ダーク・ユニバース」は

「アベンジャーズ」や「ジャスティス・リーグ」みたいなヒーロー

ごっちゃまぜ企画のモンスター版。今作にはゾンビとジキル博士が

出てきましたが、今後も透明人間やらフランケンやら、半魚人やら

が出るそうな。

 

で、この試みは第1作目にして既に失敗模様で、トム様にこんな

役やらせんなよ!と思わせてしまうような薄味、御都合主義的な

演出。そもそもモンスター競演映画にニーズがあるのかという、

マーケティングから見直さないといけないと思う。日本にはもう

「怪物くん」という金字塔があるわけだし。あ、大野君主演の

ヤツじゃないよ。(笑)

 

まあトム様ファンは観てもいいけど、逆にトム様ファン以外には

あまり勧めるポイントはないかな。内容もほぼ「ハムナプトラ」

やしね。「ダーク・ユニバース」が「黒歴史」にならんことを

祈る。

2017年8月31日 木曜日

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柔らかい足

ヒトの体はいくつの骨でできているか知っていますか?数え方にも

よりますが、約200個です。そしてそのうちの1/4は足首から

下にあるんですよ。

 

なぜそんなにたくさんの骨が必要なんでしょう?それはひとえに

体重を支えなければいけないから。我々は直立2足歩行の動物

なので、足にかかる負担は相当なものです。しっかり立つことと

スムーズに歩行ができること、当たり前のようですが極めて高度な

システムでもあるのですね。

 

ではこの足の機能が低下するとどうなるでしょうか?歩行に

支障が出るだろう事は容易に想像できると思いますが、本来足で

相殺すべき負担を別の部位で緩衝しなければいけないので、負荷は

どんどん上方へ移動しますから足首や膝、腰、と痛みが出始めます。

 

もちろん膝の変形や腰の神経の問題もあるので、全てが足のせい

ではないですが、足はあまり気にかけてもらえない可哀想な(笑)

部位なので、体に痛みを感じる場合、足を見直すのは大事なこと

です。

 

具体的には「タコができやすい」「爪のトラブルが多い」「外反

母趾気味」「皮膚カサカサで割れる」などが重要な所見です。

セルフケアで効果的なのが「ひろのば体操」「靴のチェック」

です。ウチでは足の甲に弾性包帯を巻くよう指導したりもしますが、

いずれにしても足の柔軟性を維持するのは治療、予防の両面で

役に立ちます。一般向けの書籍も出ているので、是非一度自分の

足に注意を向けてみてください。↓

 

ひろのば体操

2017年8月28日 月曜日

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