またしても週刊新潮に漢方薬を、というかツムラを否定するような
記事が出ました。読んだ方もみえるでしょう。記事の概略は漢方薬
を服用することで結構な副作用が出るのに、ツムラはそれを隠して
私腹を肥やしているぞ!というもの。
漢方薬の副作用を指摘するまでは別に良いとして、それが何故ツムラ
だけの責任になるのか理解不能ですが、そもそも漢方薬が安全なんて
全く言っていないし、ツムラさんが隠蔽して得するなんてこともない
ですよね。むしろこの流れで糾弾するならば、何も知らずに漢方薬を
処方する医師の方であり、副作用に注意喚起する目的ならまだ意味
があるとは思います。
ツムラさんが漢方市場を独占して一人勝ち、みたいな書き方ですが、
漢方薬の原料を中国に依存している現在、原材料の高騰のせいで現行
の保険点数では製薬そのものが非常にコストフルになってしまって
いるのが実情です。中には赤字になる薬もあるくらいに。別にツムラ
にマージンをもらっているわけじゃないけど(笑)、僕の知る限り
ツムラの社員さんは皆、医療に貢献することを真剣に考えている方
ばかりなので大変気の毒に思います。次号も続報があるようですが、
まあお手柔らかに。せめて文責を明らかにすべきと思いますが。
幸いに患者さんから不安の声などは寄せられていませんが、一体誰が
得するんでしょうね。議員さんの不倫疑惑記事もそうですが、誰か
悪者?戦犯?をまつり上げて袋だたきにしようと仕向けるメディアの
在り方は下品というかかなり情けないです。注目を浴びようとして
却って信用をなくしているように思えてなりません。
これまで漢方薬が安全と思われていたのは、単に使用者の絶対数が
少なくて有害事象もはっきりしなかったためだし、それこそこれから
明らかにしていくべきことです。科学的な視点で漢方薬を分析して
いくのは発展的だと思いますが、卑近な視点で漢方薬を貶めるよう
では何も得るものはありません。こんな記事がありました。↓