奇跡のS級タイトル連発!タイトルだけ見るとハリウッド映画の
ようですが、「RRR」はインド、「MONDAYS」は日本映画です。
まずは「RRR」。激熱アクション映画。それに尽きます。もちろん
インド映画なので長尺(179分)、歌・ダンス必須、加えてジョン・
ウィックばりに不死身な主人公達(笑)、ドラゴン・クエスト並み
に効く薬草(笑笑)、無限の弓矢(爆笑)などアクションのハチャ
メチャぶりに上乗せしてツッコミ所満載です。
けど熱さが半端ないんです。それこそマーヴェリックに血湧き肉躍った
人ならば、同様の体験をすることを約束しましょう。マーヴェリック
はCGを極力使わず徹底してリアルに拘りましたが「RRR」はむしろ
CGをふんだんに使って“楽しさ”に振っています。これは恐らく設定が
1920年代の大英帝国がインドを植民地化し人として扱っていない
時代が背景だからだと思います。実際に主人公の名前も実在の革命家
から取られていますし、エンドロール中の超長いダンス(笑)にも
歴代の革命家たちが映し出されます。
奴隷や革命を扱って陰鬱な雰囲気になるのを嫌って“楽しさ”を演出
したんでしょう。監督さんはS・S・ラージャマウリさん。実は数年前の
「バーフ・バリ」の監督さんです。僕は天邪鬼ゆえ敢えてバーフ・バリ
旋風を無視しましたが、謹んで鑑賞させて頂きます。
そして「MONDAYS」。実はこちらが本命なのですよ。いわゆるワン
シチュエーションもので既知の俳優さんもほぼおらず、そしてタイム
リープがネタ。つまり超低予算映画です。低予算映画はアイデアが全て
ですが、タイムリープものは数多作成されてきましたし、卓出した
ヒネりがないと化けません。それを見事にやってのけました。
主人公は広告代理店に勤めていますが、なぜか1週間が繰り返される。
後輩に気付かされ、一人、また一人と覚醒しリープの謎を追い始め
ます。そして後半、思わぬ方向へ展開し…。
上映は82分だし、歌もダンスもない(笑)のですが、とにかく
脚本が上手い。…で検索してみると脚本は夏生さおりさん、監督は
竹林亮さん。いや、知らんて。でも本作を機にきっと覚えるでしょう。
俳優さん達もほぼマキタスポーツさん以外、無名の方々でしたが
とても上手でした。観終わった後は無性に可愛らしく感じることで
しょう。こういう俳優さん達が活躍できる映画界になるといいですね。
あと、エンドロール後にワンシーンあるので気を付けて。
僕も踊りながら書いていたので(ウソ)つい長くなってしまいましたが、
やっと映画界に活況が戻って来た感じです。公開2年延期!なんていう
クレイジーな状況にならないよう、盛り上げていきましょう。(^ ^)