昨日は名古屋で栄養学のセミナーでした。名古屋で開催される
と早起きしなくて済むので滅法楽チンです。
で、楽チンついでに帰りに鑑賞したのが「タイム」です。
近未来、人類は25歳で成長が止まるよう遺伝子改造され、
「時間」を「通貨」として生きる世界となっていた。貧困層は
毎日「24時間」だけ与えられ、富裕層は永遠とも言える時間を
もてあます生活をしていた…
持っている時間がゼロになると否応なく即死する(!)ので、
展開はスリリングです。しかも手持ちの時間は腕を接触させる
ことでやりとりができるので、奪い合いが発生し、それを取り
締まる人もいます。SFとは言え、やっていることは現代で言う
お金の奪い合いであり描いているのは格差社会です。そういう
意味では社会風刺的な方向にも発展するし、クライムアクション
としてもいけるし、なぜこんな世界になったのかというミステリ
要素もありで、大化けする予感でいっぱいでした。
でしたが、そのどの方向にも行かないという謎展開でガッカリ。(^ ^;)
主人公は貧しい人になけなしの時間を与えるイイヒトかと思いきや、
生き延びるためにカツアゲしてみたりと、人物描写があやふや。
この手の「アリエネー」映画はいかに観客を自分の世界に引きずり込む
かがミソなので、見ているそばからツッコミが入るようでは失敗と
言わざるを得ないわけです。
とか言っておきながらB級映画好きな僕は、次のエモノとして
「アンダーワールド 覚醒」に照準を合わせています。(笑)