専門学校の講師の仕事がまた始まりました。柔道整復師を
目指す学生を教えるわけですが、去年の国家試験の合格率が
異様に高かったので、今年は難易度が上がると読まれています。
今年の受験生はしっかり準備しないと厳しいと思います。
まあその一端を担う仕事なわけですから、責任は重大です。
医師国家試験もそうですが、真正面から挑んでも無駄が多いです。
臨床に直結しないような、意図不明な問題も結構あるため
それらに時間を割くのはナンセンスです。しかもマークシート
試験なので、その人が臨床に向いているかどうかなんて微塵も
評価はされません。ある意味、テクニックで問題を解けるように
ならないとダメなんですよ。一度国家試験に落ちている人が
言うと説得力がありやす。(笑)
とは言え、臨床に出て右往左往するようでは患者さんの迷惑
ですから、僕はその辺りを結構重視して講義しています。試験に
直結はしないけど、臨床に出たら使えますぜダンナ、みたいな。
正確な知識と確かなウデを持つ、のは確かに大事なんですが、
僕ら町の臨床家に最も必要とされるのはコミュニケート力だと
思っています。患者さんや患者さんの家族、そして自院の
スタッフ、各種業者さん、など人と話をするスキルが高くなければ
どこかでつまずいてしまいます。
3年間で臨床の現場に放り出される彼らは、ある意味医師よりも
過酷です。国家試験の勉強で臨床の能力は決まりません。自分の経験
を踏まえて、きっちり締め上げたいと思います。(笑)
なんせ、一度国家試験に落ちている…(^皿^)