院長室

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寒いとこわばる

ここ最近ぐっと寒くなってきたのに比例してか、急性の痛みの患者さんが増えて

います。冷えると血流が悪化して筋肉がこわばるので、この季節、実は痛みは

悪化することが多いのです。


もちろん痛み止めを使って悪いわけではありませんが、痛み止めはあくまで炎症

を抑える薬ですので、血流を改善する効果は期待できません。上記のような血流

悪化による痛みの場合は基本的には血流改善薬を軸に痛み止めは頓服使用がベター

でしょう。西洋薬で言う血流改善薬の正体は抗血小板薬(血を固まらなくする)

であったり血管拡張剤(血管を広げる)であったりするので、実際には血流を

良くするわけではありません。ここを補完できるのが漢方薬です。


特に桂枝茯苓丸という薬は、更年期症候群に使用することで有名ですが、本質は

血流改善です。何を隠そうウチで最も処方量が多いのはこの薬なんですね。やはり

西洋薬にない作用をするところがその理由だと思います。ですから、臨床の現場では

桂枝茯苓丸3回服用を軸に、痛みが強い時には痛み止めを使用、冷えが強い時には

血管拡張剤を併用、なんて使い方をするんですね。外傷にも効果的なので本当に

重宝する薬です。


桂枝茯苓丸は予防的使用もできるのでとても良いのですが、自分でできるセルフケア

としてはマッサージが非常に有効です。物理的に揉んで血流を良くするわけですね。

ただし、マッサージにはコツがあります。絶対に強く押さないこと。強く押すと

気持ちよくて「効く〜!」となりますが、これは錯覚です。一瞬血流が途絶えて、

それが再開通するときに気持ちよくなるだけのことです。これはむしろ緊張を高める

ので、あまりオススメはできません。ほとんど感じなくらいの力で優しくゆっくり

行うのが良いでしょう。soft & slowly です。(ちょっと英語使ってみたかっただけ)


マッサージする部位は症状によってそれぞれですが、頭痛、肩こりには僧帽筋、

足の冷えやむくみには腓腹筋がいいですね。ちょっと調べればマッサージの部位は

すぐに分かりますから、そこ是非soft & slowlyで(しつこい)揉んでみてください!

2012年11月29日 木曜日

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ココイチが好きだ

思いっきりのローカルネタです。いまや全国にチェーン展開をするCoCo壱番屋

ことココイチのカレー。ご存知の方も多いと思いますが、一宮市に本社があるん

ですねぇ。僕も幼少の頃から実に30年以上親しんできた味です。北海道時代は

同様のトッピングシステムの「リトルスプーン」に浮気してましたが(笑)、やはり

地元の味は忘れられず、こちらに帰ってきてからはココイチ一筋です。


そんなココイチですが、もちろん糖質制限的にはNGです。なので全盛期には週に

2回は食べていたキレンジャー並みの僕も今ではほとんど食べなくなりました。

たまに食べても、「サラダがっちり、ライス200g、トッピング3〜4種」という、

カレーライスと言うよりは、「ミックスフライのカレーかけライス添え」みたいな

メニューで食べてます。(笑)


地方に行くと、「ご当地カレー」と銘打ってその土地でしか食べられないトッピング

を提供していたりするので、激しくそそられますがそこは何とか我慢。どうせ勇んで

入店してもつい自分の定番メニューを注文してしまう弱い心の持ち主でもあるので、

想像で楽しむことにしています。(なんじゃそりゃ)


ココイチの系列店でカレーラーメンしかない「麺屋ココイチ」という店があるのですが

なんとここが最近閉店になったようです。地元なのに…!

ここもよく通っていたのでなんとなく罪の意識に苛まれ(多分無関係)、足早に立ち

去りました。糖質制限が随分と広まってきましたが、これがこのまま拡大すると、

カレー屋さんやラーメン屋さんは軒並み窮地に追い込まれるんではないかと、改めて感じ

ました。糖質制限を訴え続ければこれらの経営者の方には恨まれるかも知れませんが、

でもココイチだけはなくならないで欲しいと切に願う不条理さが我ながら可笑しくもあり。

エラソーに診察室で宣わってる僕も実はこんなもんです。(^ 皿^)


2012年11月26日 月曜日

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「アルゴ」

30年くらい前に実際に起きたイランでのアメリカ大使館占拠人質事件

を元にしたサスペンス映画です。極秘事項であったのをクリントン大統領

時代に解禁して周知の事件となったそうです。

占拠された大使館からなんとか逃げ出してカナダ大使館にかくまわれた6人

を救い出すというストーリーなんですが、その方法がまたなんとも凄い。

架空の「アルゴ」というSF映画をでっち上げて、その制作スタッフと偽って

6人をイランから脱出させるというもの。これが実際に実行されるところが

またアメリカという国なんでしょうな。

 

主演、監督は今作で監督3作目となるベン・アフレック。前作「タウン」

でも割といい演出をしていたのですが、どうも真面目すぎるというか

誠実さがあだとなっているというか、素材はかなりいいのに突き抜けた

面白さがない。今回、ニセのSF映画作成ということで、ハリウッドの裏話的

な要素もあって、ブラックで皮肉が効いたシーンが多いのですが、そこでも

どうも悪者になりきれない感があって、剣道で言うところの「浅い!」

みたいな判定になってしまいます。(わかりにくい? ^ ^;)

 

とは言え、映画としては十分に合格点です。30年前を再現するために様々

な工夫がされており、本当に違和感なく当時の雰囲気になれますし、事件

そのものの描写もとてもスリリングで良い。エンドロールで当時の本人の

パスポート写真が紹介されますが、俳優陣達のそっくりぶりが笑えます。(笑)

ベン・アフレックはイイ男過ぎて、30年前の人物にはあまり見えず、ここでも

浮いてしまっている感じがして損してます。

監督でも十分な力量を見せつけるベンさん、題材も演出もウマイんで器用貧乏

が心配されますが、次回作も期待大です。(^ ^)

2012年11月22日 木曜日

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回顧の週末

この週末は北海道時代の恩師が来られたり、学生時代の部活のOB会が

あったりと忙しく過ごしました。こうなるとどうしても過去を振り返る

ことになるのですが、まずは「ああ、結構生きてきたのだな。」という

漠然とした感想。


ちょうど僕らの年代は先輩と後輩が同じくらいいる中間の世代で、いわば

つなぎ役になります。古い時代の良さも分かるし、新しい時代の感性にも

惹かれます。会社に例えれば課長クラス、社会で言うと高齢者を支えつつ

子供を養うという位置ですね。うまくできているもので、ちょうどやっぱり

僕らが支点となって色んなバランスを取るという構図になるんですなぁ。

自分の経験値が溜まってくるからこそ、先輩方をリスペクトできるし、先輩を

リスペクトできるから、若手にチャレンジさせたくなるんだと思います。


本業である医業においては僕のルーツは北海道なので、北海道時代の恩師に

会うと当時の話に花が咲きます。もともと人の言う通りにするのが嫌いな僕

なのですが(笑)、昔は素直に聞けなかったことが今は何故かすっと腹に

落ちる、なんてことも増えました。これも経験値の上昇なんでしょうね。


誰かに教わって、誰かに伝えていくという当たり前のような流れがとても

貴重に思える週末でした。日常の業務から少し離れて、自分を俯瞰しこんな

思案に耽るのも良いものです。

2012年11月19日 月曜日

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リニューアル!

本日、HPのリニューアルが完成しました。見た目はあんまり変わっていませんが、治療内容

が大幅に追加されています。保険外診療が主で、遠絡療法やオーソモレキュラー療法といった

ウチで採用しているマニアックな(笑)治療法を紹介しています。ただでさえ知られていない

治療法なので、なかなか取っつきにくいと思いますが、なるべく平易な言葉を使って解説する

よう心がけました。


あとは「ごあいさつ」や「院内風景」、「リンク」が地味に変更してあります。あとトップページ

の写真もきれいなものに差し替えました。今回も(株)マイ・ビジネスサービスの方には訪問して

頂いたりして、ご尽力頂きました。この場をお借りして御礼申し上げます。m(v v)m

いつも細かい指示を出してゴメンちゃい。(←ここだけかわいくしてもダメだよね ^ ^;)


HPは今やなくてはならない宣伝のツールです。看板や電話帳などの、内容を更新しづらい媒体

は限界があります。しかも最近はスマホ専用ページを作っているクリニックもあると聞きます。

本当に医学以外も勉強していないと取り残されしまうので大変ですわ。

そんなわけでウチは看板や電話帳に手を出さず、HPに集中して宣伝費をかけるようにして

います。


次は facebook などのSNSが利用されていくのかなぁ。スマホになったとは言え、僕自身はまだまだ

ガラケーでそっち方面が弱いため、しばらくはこのままでいきます。(^ ^)

2012年11月15日 木曜日

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