院長室

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皮膚科の漢方

漢方薬を科によって分けること自体が漢方治療の本質から外れるんですが、

我々は一人残らず西洋医学の薫陶を受けているので、やはり西洋医学の言葉

を適用した方が何かと便利なのも事実です。漢方の講演でも「婦人科の漢方」

とか「耳鼻科の漢方」とか領域別にタイトルをつけることが多いです。


さて、中でも最も難しいと言われているのが「皮膚科の漢方」です。湿疹や

かゆみに使用する漢方薬は結構種類が豊富なんですが、なかなか根治に至ら

ないのが実情です。服用中は症状が軽減しても中止するとすぐに戻ってしまう

とか、半分ほどは良くなってもそこからテコでも良くならないとか…。

これは一重に皮膚症状は根深い原因によるものだからと推察していますが、

かと言って、湿疹のひどい人にひたすら食事指導だけ、ってのも非人道的

ですし、とは言え西洋薬一本やりだとどうしてもステロイドの量が増えて

しまう…。


トップページの「ごあいさつ」でも述べていますが、皮膚科疾患こそ「浅い」、

「中間」、「深い」の3つのレベルで治療を構成しなくてはいけないのだと

感じています。皮膚外用薬+漢方薬+食事指導ということですね。特にかゆみに

使う漢方薬はニガイものが多いので継続するだけで大変ですが、慢性の経過で

あればあるほど外用薬のみでは厳しいかなと思います。


一概には言えませんが、アトピーなどの慢性皮膚疾患の方の血液データは多くが

低タンパクなので、栄養の偏りが原因の大部分を占めているようです。不味い

漢方薬を飲みながらかつ食事内容を変える、なんてのは拷問のように感じるかも

知れませんが(笑)、なんとか励ましてお勧めしています。

2013年8月22日 木曜日

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ビタミックス発売

ビタミンCが身体に良いというのは何となく皆さん知っているとは

思いますが、具体的には何に良いのでしょう?ビタミンCの作用は

実に40以上あると言われていますが、中でもメジャーなものを2つ

紹介します。


まず何を置いても大事なのが抗酸化作用です。酸化とは「サビる」こと。

身体が「サビる」のを防いでくれるんですね。皮膚のシミもサビの一種

ですから、ビタミンCが肌に良いというのもこの抗酸化作用なんです。

白内障も水晶体がサビた結果ですから眼にも良いですし、ストレスも

酸化ですから、ストレス対策にもいいですね。


次によく知られているのがコラーゲンの合成に必要だということです。

コラーゲンは血管の壁や皮膚に大量に存在しますから、ビタミンC不足

では出血しやすかったり肌の張りがなくなったりします。ちなみにコラー

ゲンはそのままでは吸収されないので、フカヒレを大量に食べて翌日に

肌がプルプルになるのは錯覚です。(笑)

しかもコラーゲンは高血糖下で機能を失いますので、ビタミンCと糖質を

一緒に摂るのはナンセンスです。


ビタミンCは自らが「サビる」ことで相手のサビを取る健気なヤツなので

リサイクルして効率的に利用しなければいけません。ビタミンCをリサイクル

するのはビタミンEやPですので、同時に補給するのが原則です。また

高血糖下ではリサイクル率が低下するので、やはり糖質と一緒に取るのは

避けるべきです。


そんな中誕生したのが(前振りなげーな ^ ^;)ビタミックスです。砂糖不使用

のドリンク用粉末です。ビタミンPだけでなくBやA、食物繊維も配合されて

いるので疲れやすいこの季節は特に良いかも知れません。プロテインビスケット

同様、院内で販売していますのでどうぞご利用ください。

→1箱30袋入 4000円デス。(^ ^)

2013年8月19日 月曜日

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「パシフィック・リム」

巨大ロボットと怪獣が派手に戦う。ただそれだけ。だがそれがいい。予想通りの

そんな映画でしたが、こいつぁ熱い。なんせリアルマジンガーZ vs 東映怪獣軍団

ですからね。登場する怪獣もそのまんま「KAIJU」という表記だし、その造形も

ギロンやギャオスじゃん!的なオマージュたっぷりなもので、ロボットに至っては

なんとパイルダーオンしてしまうという、全編日本のアニメ・特撮贔屓の確信犯的

映画です。意味わかんない人ゴメンナサイ。(^ ^;)

 

とにかくバカでかい怪獣が街をメッタメタにして、それに対抗する手段として

人が乗り込むタイプの巨大ロボットで応戦するわけですが、ロボットってそもそも

人の代理で戦う目的だから、パイロットがわざわざ危険を冒して乗る必要ないん

じゃね?とか、必殺技を出す時にいちいちでかい声で技名を叫ぶ必要あるのかね?

とか、とりあえず人型にする意味って何さ?とかいう触れてはいけない疑問(笑)

にもちゃんと一応の答えを用意しており、ストーリーなんてないんだけど、工夫は

すごくしてます。

 

準主役の菊地凛子さんの存在感もかなりのもので、ちょっとしたアクションもそつ

なくこなし、普通に日本語でしゃべってます。(笑)上司のアメリカ人もちょいちょい

片言の日本語をぶち込んでくるので気が抜けません。ここまで日本に気を遣ってもらう

と却って気が引けるというか…。(^ ^;)芦田愛菜ちゃんの演技がもてはやされて

いますが、まあそれも気を遣ってのことということで。

惜しむらくは派手な「KAIJU」の造形が、デカすぎてよく判別できないという所。

ここは結構痛い。肌質も一定なので、今ひとつ差が分からないのですよ。こういう

おバカ映画(褒めてます)には敵のカッコよさも大事な因子ですからね〜。

 

例によって「3D字幕」を求めてわざわざ名古屋の109シネマまで汗だくになって

行ってきましたが、その価値は十分にありました。眼も派手に痛くなったけど、

熱い(イタイ?)オトコノコには必見の映画です。

2013年8月15日 木曜日

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脂肪を燃やす!とは

ダイエットに関わる食品や体操などは、本当に無数にありますね。女性は何かしら

試したことがあるのではないでしょうか?それらの謳い文句にはかなりの確率で、

「脂肪を燃焼させる!」とあります。とても聞き慣れた言葉である反面、脂肪が

燃えるってどういうこと?な方も多いと思います。


脂肪だけでなく糖質もタンパク質も「燃える」ことによってエネルギーに変換され

ます。そのエネルギーで僕たちは活動しているので、糖質・タンパク質・脂肪を

3大栄養素と言うんですね。脂肪が燃えてエネルギーになれば確かに痩せます。

それは間違いではないのですが、脂肪がエネルギーに変換されるのは細胞の中の

ミトコンドリアという器官です。このミトコンドリアに脂肪が入って「燃える」

わけですが、ミトコンドリアには無条件に入れるわけではないんですね。ここでは

カルニチンという物質が脂肪を運ぶバスのような役割をしているのです。


ということはカルニチンが少ない人はなかなか痩せないことになりますね。ビリー

さんに入隊してもトマト食べまくっても痩せねーんだわ!って人もいるんじゃない

でしょうか?(笑)

では、このカルニチンって何者?となるわけですが、コレは体内でしっかり合成

されています。ただし、その原料はアミノ酸(=タンパク質)で加工する道具は

鉄とビタミンCが中心ですから、これらが足りない人は痩せにくいということに

なりますね。極端に言うと「肉を食べないから痩せない。」なんてことになります。


どうもまだまだ動物性タンパクは太ると思っている人が多いようですが、その

誤解が少しでも解けたらいいなと思っています。ちなみにHDLコレステロールが

低い人も痩せにくいですが、このHDLコレステロールを上昇させるのも動物性

タンパクです。糖質制限だけでなく高タンパク食を併せて指導するのはこのためです。

2013年8月12日 月曜日

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「アイアン・フィスト」

予告編を初めて見た瞬間から観ると決めていた、一目惚れ的デタラメカンフー映画

「アイアン・フィスト」ですが、予想を上回るデタラメっぷりに大満足でした。

刃が無数に出る鎧やら、銃型のナイフ、鈎爪の付いた槍など実は殺傷能力は低そう

だけど外連味にあふれた武具の数々、北斗の拳(マッドマックス?)を思わせる世紀末

な衣装、意味もなく派手なアクションとグロい死に方、もうB級アクションに必要な

要素は全て取りそろえております的な至れり尽くせり感が堪りません。(笑)

 

監督はどこのどいつだ!?と好感を持って調べたらRZAなるヒップ・ホップグループの

リーダーですと。確かにオープニングは古き良きカンフー映画とラップを合わせた

斬新でかっちょいい感じでしたが、ミュージシャンにこんな映画が作れるのかい?と

思ったら、タランティーノ作品が好きで「キル・ビル」なんかの音楽を担当してきたん

ですと。なるほど、やはり黒幕はアイツか…!(笑)こんな狙いまくったB級作品は

タランティーノやロバート・ロドリゲス以外にはなかなか作れないですからねぇ。

しかも主演までしちゃってます。やりたい放題。(^v^)b

 

もちろんストーリーはあってないようなもので、むしろ次に展開するアクションシーンの

奇抜さに期待し、「いやーこの監督アホやわー!」とニヤニヤして観るのが正解な映画

なんですが、それでも意外ときれいにまとまってます。タランティーノ映画のような

会話劇はないですし、ロドリゲス映画のような奇想天外なぶっちぎり感もないですけど

十分アホです。(笑)全編小学生の発想です。大好きです。

 

しかし、ラッセル・クロウはどうなの。準主役でホクホク顔で演じてます。タランティーノ

やロドリゲス映画に嬉々として出演するブラッド・ピットやロバート・デ・ニーロに

張り合ってたりして?!(^皿^)まあ妙にマッチしてたからいんですが。ルーシー・リュー

も好演してました。やっぱ東洋人の女アサシンはB級には必須です。

 

日本人としては「終戦のエンペラー」を優先すべきなんでしょうけど、これまたB級臭

プンプンの「パシフィック・リム」が控えていますので、その後で。時間があれば。

ちなみに僕の評価は完全B級サイド発信なので、差し引いて検討下さいませ。

2013年8月8日 木曜日

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