院長室

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コロナにビタミンC?

新型コロナウィルス感染症の怖さを語る時に、「ワクチンも

薬もないから!」という理由をしばしば耳にします。ワクチン

は接種の見通しが立ち始めましたが、薬となるとまだまだ

これからです。

 

すると、ハイリスクな基礎疾患のある高齢者を守るために若者

は外出するな、という妙なロジックで対策が打たれたりして

違和感を感じずにはいられませんが、まあ治療薬が無い不安は

理解できます。

 

そこで、ビタミンCがいいらしいぜ、なんていう情報が流れ

たりすると、こぞってビタミンCを摂り始めるわけですが、

それは正しいのでしょうか?詳細は今月の健康教室でも取り

上げますが、結論から言うと間違ってはいません。ビタミンC

が白血球の働きに関与するからです。

 

しかしながらビタミンCは白血球以外でも消費されますし、

白血球が働くのはウィルスが身体に侵入した後のことです。

つまり予防にはそれほど向いていません。またどれくらい

の量を使用すれば良いのかも、かなり個人差があります。

白血球以外にも効果を有することを考えれば、摂らないより

摂った方が良いのは間違いないですが、感染症に絞って

考えるとそれだけでは物足りないんですね。

 

手洗いやマスクは物理的な感染防御策ですが、人体での

生理的防御策の主たる部位は粘膜です。予防という観点では、

粘膜機能を維持する栄養素がより優先度が高いと思います。

例えばビタミンDとかね。

 

ちなみにビタミンCを多く含む食材は、レモン、ブロッコリー、

パプリカで市販のタブレットやジュースはあまり効果がない

と思った方がいいです。人体で最も多くビタミンCを消費

するのは副腎なので、副腎疲労気味の方は常に需要が高い

です。こういう場合はビタミンC常用がベターでしょう。

2021年1月14日 木曜日

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今年はどう生きる

皆様、明けましておめでとうございます。年末年始はどのように

過ごされましたか?ダラダラするのは全く問題ないですが、まさか

糖過剰で太ったりしていないですよね?!ね?!

 

今年も初っぱなから関東の知事の皆様のパフォーマンスを契機に

ピントのずれた制限施策へと発展しそうですが、前回の制限の

効果や副作用を検証しないで行えば、今後も発令のハードルは

下がり、波が来る度に“緊急事態”に陥ることになるかも。国民も

オオカミ少年よろしく「ああ、また言ってら。」と微笑ましく

見ていられれば良いのですが、生活を直撃するわけですから、

さすがに怒りの矛先が各首長に向くでしょう。それでも票田と

なる高齢者層にウケる対策しか打ち出さなければ、結果…

 

なんていう悲観的予測ばかりじゃ寂しいので、年の初めらしく

前向きな思考で行きましょう。この国で生きる以上、憲法や法律

には従わなければいけません。某国で起こったように店や車を

破壊し、掠奪をしたって何の建設性もありません。かと言って、

黙って言う通りにしていたら、職を失い家族離散の危機に直面

する悲劇だってあり得ます。

 

残念ながら幸福になるための公式なんてものはありませんが、

それに近いのが予防なんだと思います。甚大な被害を被ってから

では遅いし、誰かを呪ったところで失ったものは取り戻せない

でしょう。ですから、色んなシナリオを想定してリスクを最小に

できる対策に知恵を絞るのが正解なんじゃないでしょうか。

 

日本の医療でも同じ事が言えます。発病したから薬物投与、

なのではなく想定される病態を回避するためには何をするべきか、

に軸足を移していくべきなのだと思います。もちろん方法は

人それぞれで幾つもあるでしょうけど、僕は食事の改善が身近

かつ簡単だと思うから栄養療法を勧めています。

 

知恵を絞るには脳機能が重要です。脳機能を高めるには糖過剰

は邪魔で、良質の脂質とビタミンB群、マグネシウムが必須

です。自分は一体どうなのか?当てはまるのなら何を食べて何

を食べないようにすればよいか?というロジックですね。

 

それをまた社会生活に置き換えてみれば、目標から逆算した

目下の “生き方” が見えてくるのではないでしょうか?悲観的な

情報しか流さないメディアとの付き合いはほどほどに、思考を

止めないでこの1年を生き抜きましょう!(^ ^)

2021年1月7日 木曜日

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