朝晩は随分と冷えてきました。毎年、手や足のしもやけ、アカギレに
悩まされる方もいるのではないでしょうか。なってしまえば漢方薬や
湿潤療法で対処しますが、できれば予防をしたいところです。
しもやけは血流障害が原因です。手足の先やかかとは血管が細く、
動脈と静脈の折り返し地点なので血液が停滞しやすく、生理的に
血流障害が出やすい部位なんです。寒くなると血管が収縮するので
しもやけが発症するわけですね。
と言うことは寒くなった時にいかに血流を維持できるか、が重要に
なります。指先をマッサージするのも効果はありますが、狙いは
もっと上流部分です。手なら前腕と脇の下、足ならふくらはぎと
そけい部、がポイントとなります。血液が心臓へ戻る経路をしっかり
確保する、という考え方です。
手の場合は、前腕をモミモミし、脇の下に指を入れて肩を後ろに回し
ます。グーパーグーパーしながらやるとさらに効果的です。足の場合
はふくらはぎをモミモミし、そけい部を伸ばします。足は手よりも
重力の影響で血液が戻りづらいですから入念に。爪先立ち運動も
並行してやってください。言葉では伝わりづらいので(^ ^;)不明な
点は診察の時にでも聞いて下さいね。
アカギレは乾燥にも大きく影響されるので、ワセリンを薄く塗り込んで
おくと良いでしょう。炊事の前や寝る前、など先んじて塗っておく
のがコツです。
ちなみに交感神経緊張状態では血管は収縮しますから、副交感神経
優位な生活を送ることも大事です。つまりちゃんとリラックスする
ことです。睡眠不足やイライラでも血流は悪化するわけですね。
また血糖乱高下は交感神経緊張を招きますし、喫煙も血管を収縮
させます。体操だけでなくもちろん生活習慣改善も重要です。