最近やっと根治療法や予防医学について議論される素地ができて
きたように思いますが、薬剤では対処ができないため根治療法=
予防医学=代替療法、みたいになってしまっているのは残念です。
確かにこれらは保険適応外のことが多く、結果として高額な治療
になってしまうことがほとんどです。これは平等な治療機会の理念
に反する、だから自費診療には慎重になる、という国の姿勢は
分からないでもないですが、自分の財を削って臨むことを否定する
のはそれはそれで不平等とも言えます。
まあそんな小難しい話はさておき、栄養療法においても検査や
サプリメントが高額になることがあります。では果たしてそれが
本当に予防になっているのか、という評価が為されなければ
やはり無駄な投資になるかも知れません。
高価なものが必ずしもその方に必要なものとは限りませんし、
高いものを使っていると何となく良いものだと信じてしまう、
という心理も作用します。っていうか信じたい的な?!(^ ^;)
じゃあ、何がよいか教えてよ、となりますがそこで必要なのは
正確な情報です。
診断に分析が必要であるの同じで、予防にも分析が絶対に必要
です。例えば「アンチエイジングに○○!」の○○を使うことは
予防医学ではありません。○○が必要かどうか分析すること、
そして必要であればどう実行するのが最適か、を知ることが
予防医学です。分析の結果今は必要ない、他の方法の方がコスト
が安い、というのも立派な予防医学と言えるでしょう。
予防医学を実践するには、現状確かに費用がかかります。でも
その費用は、何かしらの物品にではなく正確な情報を得ること
にこそ使うべきと思います。