足の不自由な方に配慮してスロープを作るとか、段差をなくす
とか、そんな構造をバリアフリーと言いますが、もちろんそれは
必要なことと思います。
けれどそんな優しさがあだになる場合もあります。それは有害
なものに対してもバリアがフリーになるから。建築物であれば
虫やほこりは侵入しやすくなりますし、人体であれば菌や抗原に
なり得るものが容易に取りこまれることになります。
ただただフリーパス状態にしてしまうのは思わぬ弊害を招きます。
例えるなら空港の税関でしょうか。ここの機能が麻痺してしまった
ら、薬物や武器まで勝手に輸入されるわけで、治安は乱れるで
しょう。我々の身体ならば税関が腸や皮膚で、治安の悪化は
アレルギーです。
人体と建築物を一緒にするのはやや乱暴ですが、良いものは
通して、不要なものは通さない工夫こそが重要です。腸内環境の
重要さが叫ばれて久しいですが、その目的がしっかり認識されて
いるかは心許ない気がします。せっせとヨーグルトを食べて
カゼインのせいで腸が荒れてしまっていたとしたら、本末転倒
この上なしです。乳製品が悪いのではなく、その方の目的に
沿ったツールになっているかを知っているかがキモです。
要は病態分析の重要性ってことですな。回りくどいのは歳の
せい?!(笑)ちなみに住居等のバリアフリーもバネ構造
などで通る時だけ倒れる敷居とか、手動でスロープにできる
カバーとかできそうなんだけどなー。しげぞう爺さんなんて
杖を振るだけで階段をスロープにできるんだから。NGK
限定だけど。