スマホやインターネットは、つい閲覧時間が長くなってしまいますね。
スマホやパソコンの長時間の使用が、なぜ身体に負担をかけるのか?
を東洋医学的にみてみます。
東洋医学の考え方のベースには、「陰陽」の考え方があります。
ざっくり説明すると、世の中のことは陰と陽の二つの性質に分けられ、互いがバランスを取ることで成り立っている、という考え方です。
陰と陽の分類は
陽…熱、火、上、昼、夏、動
陰…寒、水、下、夜、冬、静
などです。
例えば、
一日は朝→昼→夜と変化しますが、これは夜明けとともにだんだん陽の要素が多くなり、昼に陽がピークを迎え、夜にかけて陰が増えていく、というバランスをとっています。
一年は春→夏と陽が増え、夏至で陽のピークとなり、秋→冬とだんだん陰が増えていきます。そして、冬至で陰がピークとなり、また陽が増えていく…。
という感じです。
人も自然の一部と位置付けているので、身体も陰と陽のバランスが大切です。
現代の生活スタイルは、味の濃い食事、食品添加物、夜更かし、座位のPC作業が多い、空調…などの影響で陰陽のバランスを崩しやすく、陽に傾きやすい(陽>陰)傾向にあります。
この環境で、スマホ・パソコンを長時間見るとどうなるでしょうか?
目への光刺激は、神経をたかぶらせます。
神経がたかぶっている状態は、「静」ではなく「動」の状態ですから、「陽」です。
現代の生活スタイルは、すでに身体が陽>陰の状態になっています。この状態で、さらに陽の状態になることをするわけですから、バランスはさらに陽>陰に傾いてしまうわけです。
ですから、いかに陽の要素を加えないか、が養生のポイントになります。
とくに夜寝る前にスマホを触る方は要注意。
夜は陰の時間帯ですから、ゆったり穏やかに過ごし、身体を陰の状態に傾けることで良質な睡眠を取ることができます。
寝る1時間前には、スマホを遠ざける習慣をつけていきましょう。
現代は、スマホと上手に付き合うことが健康の秘訣です。