はりの部屋

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肺炎になる人、ならない人

新型コロナウイルスに感染しても、肺炎を発症する人と

しない人がいます。

 

この差は何でしょうか?

 

東洋医学の視点で考えてみます。

東洋医学の考え方のベースには、陰陽の概念があります。

陰と陽を簡単に分類すると

陽…熱、火、昼、上
陰…寒、水、夜、下

といった感じです。

 

肺炎は、肺の炎症です。

炎という字が表すように、肺が熱を持った状態、

つまり陽に傾いた状態です。

そのため、身体の陰と陽のバランスは

陽>陰

と考えられます。

 

ここで自然現象をイメージしてください。

火が小さいうちに水をかければ、火が大きくなることはありません。

 

身体も同様に、火(陽)が大きくならないうちに水(陰)で抑えることができていれば、

肺炎という「炎」の状態にならずに済むわけです。

つまり、発症する人としない人の差は、

陰がしっかりしているか否か

ではないかと考えています。

 

では、陰をしっかりさせるにはどうすればいいか?

 

・早く寝る

・食事の量と質を見直す

・お酒を控える

・パソコンやスマホの視聴時間を減らす

・長風呂やエアコンで温め過ぎない

 

といった生活スタイルにするのがいいでしょう。

身体を整えて、内側からもウイルス対策していきましょうね。

※あくまで東洋医学をベースにした鍼灸師の見解です。

2020年3月27日 金曜日

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胃の問題ではない食欲不振

「食欲がない…」

 

と訴える方の中には、胃のほかに問題があることが

あります(東洋医学的な視点で説明します)。

 

食欲がない。

と言われたときに

「食べたらちゃんと食べられますか?」

とお聞きしています。

 

胃自体に問題がある場合、

食べても吐いてしまう、とか未消化の便が出る

といったことが起こります。

 

胃がきちんと働けないので、消化したり、

腸に運んだりすることができないわけです。

 

食欲がないけど、食べたらちゃんと食べられるという

時は、胃の働き自体に問題はないのですね。

ですから、胃薬を飲んでも効果は薄いでしょう。

それどころか、不必要に胃酸を抑えてしまい、

かえって不調を招く恐れもあります。

 

では、このような時どこに問題があるのでしょうか?

 

実は「腎」です。

 

東洋医学では、

「腎は胃の関門」

といわれます。

 

腎がしっかり働けていないと、胃の関門が

きちんと開かないため食べたくないとか、

胃の入り口あたりがつかえたような感じ、

といった症状が出ます。

 

腎がしっかり働けていないと、他にも

腰痛やむくみなどが出ることがあります

ので、それらも併せておたずねします。

2020年3月7日 土曜日

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風邪をひいた時の養生法

風邪をひいたとき

「栄養のあるものを食べなさい」

と言われたものです。

 

今回は、私の養生法をお伝えします。

 

熱が出るなどいわゆる風邪をひいたとき、

 

1.とにかく寝る

2.何も食べない

 

この2つを実践します。

 

まず、寝ます。

ひたすら寝ます。

眠たくなくても横になっています。

 

症状が出ている時は、身体の中が悪いものと

戦っています。

そちらにエネルギーを注ぎたいので、余計な

エネルギーを消費しないようにします。

 

ただ横になっていると、退屈しますよね。

しかしここで、テレビを見たり、本を読んだり、

スマホを観たりしてはいけません。

とくにテレビやスマホなどからの光刺激は、

神経をたかぶらせます。

身体を休めたいのに、これでは休めることができません。

 

東洋医学的には、視覚刺激は五臓の「心-しん」に

影響を与えます。

心(しん)は、「陽」の要素が強い五臓ですので、

ここが活発になると身体は陽に傾きます。

陽には、活動的といった性質がありますので、身体の

中は休まっていない状態です。

スマホやテレビだけでなく、室内を暗くして目への刺激を

減らすと、より身体を休めることができます。

 

次に食事について。

熱を出して寝ている時は、1~2日はほとんど食べません。

食事を摂ると、内臓が消化・吸収のために活動します。

つまり身体は休まっていない状態ですね。

ただし、水分補給は必ず行い岩塩なども摂って

ミネラルを補給します。

 

犬や猫を飼ったことがある方は経験があるかもしれま

せんが、動物は体調が悪いと、エサを食べずにジッと

丸まっています。

おそらく、これが自然な姿なのではないかと思っています。

 

熱を出して寝込むほどの時は、身体が「休め」

といっているサインだと受け取っています。

ですから、ひたすら休むことを優先します。

 

これに加えて、漢方薬も飲みますよ(^_^)

(※あくまで、鍼灸師としての私のやり方です。

まずは専門家に相談してくださいね。)

2020年2月29日 土曜日

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冷え対策

ここ数日、冷えてきましたね。

 

「冷えると血流が悪くなるから、温めないと…」

というセリフを耳にします。

 

たしかに温めると血流は良くなります。

しかし、血流が悪い原因には流れが滞っているだけでなく、

そもそも流れる血(東洋医学で「けつ」と呼びます)が

足りていないということがあります。

 

東洋医学では、大きく「陰と陽」という二つの概念で

捉える考え方があります。

血は液体ですから、陰に分類されます。

そもそも血が足りない体質の方は、陰と陽で捉えると

陰が足りないとみることができます。

陽>陰

の状態ですね。

 

この状態の時に、カイロなどで温めるとどうなるでしょうか?

熱が加わるので、さらに陽が多くなって

陽>陰の状態、アンバランス

を助長してしまいます。

 

その結果、

「温めている時はいいけど、また症状がぶり返す」

ということが起こります。

温めると一時的に流れが良くなるので痛みやコリが

ほぐれますが、もともと流れる血が少ないのでまた

元の状態に戻ってしまいます。

それどころか、熱を加える=陽を増やしているのですから、

めまいや立ちくらみ、肩こり、せき、かゆみなど

陽と関係する症状が出てくる可能性もあります。

 

対処法としては、

加温ではなく保温することです。

 

たしかに冷やすのはよくありません。

が、熱を加えると陽>陰を助長してしまいます。

カイロや電気毛布など、熱を加えるのではなく

上着を羽織る、襟巻きをする

などして自分の体温で保温することが大切です。

まずは身に着けるもので調整してみましょう。

2020年2月8日 土曜日

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もうすぐ春です

2月4日は立春で、暦ではもう春になります。

前日の3日は季節の分かれ目なので、節分と呼ばれます。

 

季節が変わるということは、生活の仕方も変化させないといけません。

冬は、「陰」の要素が強い季節です。

生き物は活動的というより、じっとエネルギーを蓄えている時期です。

 

春になると、「陽」の要素が入ってきます。

動物は冬ごもりから目覚め、植物は芽吹き始めます。

中国の昔の医学書『素問(そもん)』には、

「春は発陳(はっちん)という。」と書かれています。

発陳とは、蓄えていたエネルギーでパッと芽が吹き出す、

といったイメージです。

私たちも身体を伸びやかにして、体内のエネルギーや栄養を

スムーズに巡らしてあげないといけません。

 

しかし、この時期は入学や進学、就職、転職など環境が

変わりやすくストレスが増える時期でもあります。

ストレスを抱え込むと、身体のエネルギーは滞りやすくなります。

 

こんな時は、適度に身体を動かすといいですね。

おすすめは、ランチ後のぶらぶら散歩(^_^)。

「がんばろう、ひと汗かこう」としないで、

ただぶらぶらと歩く

のがコツです。

汗をかき過ぎたり、夜になってから活動的になるのは逆効果

ですので、避けましょうね。

 

春の陽気を浴びて、適度に身体を動かせば、きっと心身とも

に伸びやかに過ごせることでしょう。

2020年2月1日 土曜日

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