はりの部屋

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止めてはいけない下痢もある

暦では秋を迎えましたが、まだまだ厳しい暑さが続きますね(+_+)

一日中エアコンの中、という人もいるでしょう。

今は熱中症や脱水が怖いですから、エアコンは欠かせませんね。

 

来院された年配の方が、急に下痢になって2日でおさまった。と報告してくれました。

食欲あるし腹痛もないし、あれは何だったのかな?と不思議がっていました。

 

この症状を東洋医学的に考えてみます。

 

この方は暑いのが苦手で、一日中エアコンの中で過ごしていました。

暑いと汗をかいて放熱しますが、エアコンの中にいると毛穴が開かないため放熱することができず、体内に熱がこもります。

下痢は、このこもった熱を排出するために起こる反応の一つなんですね。

他にも、咳や排尿などもこもった熱を逃がすための反応です。

 

このような反応が出ている時に、下痢止めやせき止め薬を飲んでしまうと熱を排出することができず、他の熱の症状(めまい、ほてり、かゆみなど)を招くことがあります。

 

だらだらと汗をかき過ぎるのは良くありませんが、ある程度汗をかいて放熱することも必要です。

朝や夕方など少し涼しい時に、散歩など活動的なことをするのがおすすめです。

それはムリ!という方は、時々窓を開けて温かい空気を入れましょう。自然と毛穴が開いて放熱してくれます。

2020年8月22日 土曜日

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もう秋になりました

8/7は立秋でした。暦ではもう秋なんですね。

 

秋は収める季節。

咲いていた花は実を結び、生命力を種の中に収めます。

穀物は収穫の時期で、動物は冬ごもりの準備のため栄養をため込みます。

 

中国の古代の医学書『黄帝内経 素問』には、「秋は容平(ようへい)という。」と書かれています。

容平とは①木は葉を落とし田畑は刈り取られて平坦な景観、②安らかで穏やかな様子、を表しています。

 

【秋の養生法】

私たちも、エネルギーを徐々に内に収める季節です。

とは言っても、まだまだ暑い日が続きます。日中は適度に動いて発散し、夕方以降はゆったりのんびり過ごす、というのがいいでしょう。

 

スポーツの秋といいますが、激しい運動はできたら避けた方がいいですね。また、食欲の秋も量は軽めにしましょう。

 

秋と関係が深い内臓は、肺です。

肺は鼻、気管支、皮ふなどと関係が深いため、せきや鼻水が出る、肌が乾燥するという方は、肺に負担がかかっているかもしれません。

 

東洋医学では、肺に負担をかける要因の一つに「食べ過ぎ」が関係すると考えます。

食欲の秋でも量はほどほどに、とお伝えしたのはそのためなんです。

旬で新鮮な食材を腹八分目で。

が大切です。

2020年8月8日 土曜日

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お腹空いてますか?

8/7の立秋を迎えるまでが、夏の土用です。

この時期、お腹に負担をかけないようにするのが大切。

 

そこで意識するのが、食事の質と量です。

質は、新鮮で旬のもの、添加物の少ないもの、などをチョイスして、量については、腹7分目程度かそれ以下に。

 

もう一つ意識したいのが、

お腹が空いた時間があるか?

です。

 

✓時間が来たから食べる

✓予定があるから、先に食べておく

✓コーヒーのお供にお菓子をつまむ

✓口さみしいから何か食べる

など、「お腹が空いた~」と感じる前に、何か口にしていませんか?

 

お仕事をしていると、空腹感を感じなくても食べないといけないこともあるでしょう。

そういう時は仕方がないとして、できるだけ空腹を感じるような生活を心がけると、健康にもいいですよ。

 

とくに甘いものは習慣になりやすいもの。

 

「しっかりお腹を空かせてから、食事をする」

これを習慣にしていってください。

 

ここからは、ちょっと東洋医学的なお話し。

東洋医学の考え方のベースに、陰陽論というものがあります。

ざっくりいうと、世の物事は陰と陽のバランスによって成り立っているというもの。

陽…熱、明、天、昼、夏、動

陰…寒、暗、地、夜、冬、静

といった感じです。

一年の春・夏・秋・冬も、この陰陽のバランスの変化と捉えることができます。

 

さて、飲食物が入ってくると、胃が活動します。

運動すると身体が熱くなるように、胃も活動すると熱を持ちます。

そうすると、身体は熱の方(陽)にバランスが傾いてしまい、

・便秘

・肩こり

・めまい

・かゆみ

などの症状が出やすくなります。

こういったことからも、お腹を休めてあげるのは大切なんですね。

2020年8月1日 土曜日

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明日19日からです

明日、19日は土用入りです。

8月7日が立秋ですので、それまでの期間が土用の時期となります。

 

土用に土いじりをすると土の神様が怒ると言われ、間日(まび)以外は土いじりはしない方が良いと伝えられていました。

ちなみに、今年の間日は7/23、24、28、8/4、5の5日です。

ガーデニングが趣味の方は、参考までに。

 

さて、この時期に気をつけていただきたいことがあります。

それは「胃に負担をかけないこと」です。

 

土用の時期は、次の季節に向けて身体を整える時で、明日からは秋に向けて身体を整える期間となります。

このとき、働くのが「脾・胃」なんです。

(※脾・胃はひとまず、胃だと思ってください。)

 

身体を秋モードにするために、脾・胃ががんばっています。そこにたくさんの飲食物が入ってくると、それを消化するのにエネルギーが注がれてしまい、秋モードに移行するのがおろそかになってしまいます。

その結果、秋に不調が出てしまうんですね。

 

ですから、土用は食べ物の量と質に気をつけてください。

腹8分目どころか、7分目でもいいです。

質については、「旬で新鮮なもの」を摂ってください。

今なら、夏野菜、いわし、ほたてなどがいいですね。

2020年7月18日 土曜日

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スマホが与える影響

スマホやインターネットは、つい閲覧時間が長くなってしまいますね。

スマホやパソコンの長時間の使用が、なぜ身体に負担をかけるのか?

を東洋医学的にみてみます。

 

東洋医学の考え方のベースには、「陰陽」の考え方があります。

ざっくり説明すると、世の中のことは陰と陽の二つの性質に分けられ、互いがバランスを取ることで成り立っている、という考え方です。

 

陰と陽の分類は

陽…熱、火、上、昼、夏、動

陰…寒、水、下、夜、冬、静

などです。

 

例えば、

一日は朝→昼→夜と変化しますが、これは夜明けとともにだんだん陽の要素が多くなり、昼に陽がピークを迎え、夜にかけて陰が増えていく、というバランスをとっています。

一年は春→夏と陽が増え、夏至で陽のピークとなり、秋→冬とだんだん陰が増えていきます。そして、冬至で陰がピークとなり、また陽が増えていく…。

という感じです。

 

人も自然の一部と位置付けているので、身体も陰と陽のバランスが大切です。

現代の生活スタイルは、味の濃い食事、食品添加物、夜更かし、座位のPC作業が多い、空調…などの影響で陰陽のバランスを崩しやすく、陽に傾きやすい(陽>陰)傾向にあります。

 

この環境で、スマホ・パソコンを長時間見るとどうなるでしょうか?

目への光刺激は、神経をたかぶらせます。

神経がたかぶっている状態は、「静」ではなく「動」の状態ですから、「陽」です。

 

現代の生活スタイルは、すでに身体が陽>陰の状態になっています。この状態で、さらに陽の状態になることをするわけですから、バランスはさらに陽>陰に傾いてしまうわけです。

 

ですから、いかに陽の要素を加えないか、が養生のポイントになります。

とくに夜寝る前にスマホを触る方は要注意。

 

夜は陰の時間帯ですから、ゆったり穏やかに過ごし、身体を陰の状態に傾けることで良質な睡眠を取ることができます。

寝る1時間前には、スマホを遠ざける習慣をつけていきましょう。

 

現代は、スマホと上手に付き合うことが健康の秘訣です。

2020年7月11日 土曜日

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