院長室

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アトピーは皮膚病にあらず

いきなりコイツ何言ってんだ?!状態(笑)だと思いますが、正確に

言うと「アトピーは皮膚そのものに原因があるわけではない」という

ことです。そしてこれは喘息や花粉症にも当てはまることです。

 

じゃあ原因はどこなのよ?となりますが、皆さんの予想通り、腸だと

思います。さらには脳。腸と脳には関所があって、通過して良いものと

いけないものを選別しています。その関所が何らかの原因で壊れて

しまうと内部で反乱が起こる、という図式です。その反乱が皮膚に

起こればアトピー性皮膚炎、気管に起きれば喘息、となるわけです。

 

特に腸は7〜8mもありますから、もしも障害があると想像以上に

悪影響が出ます。できれば腸を一旦取り外してメンテナンスしたい

くらいなんですが、外せないどころか毎日繰り返し食物という異物が

到達しますので、良くなりにくいんですね。せめて少しずつでも食事

を見直さないと治る見込みすらありません。

 

この時期であれば、スポーツドリンクや麺類などが危ないでしょうね。

子供達は夏休みになりハメを外しがちですが、逆に家庭で食べ物を

管理しやすい時期、とも言えます。用意するお母さんがたは大変で

しょうけど(^ ^;)、腸に優しいメニューで2学期の準備をしたい

ところです。

 

ちなみに脳の関所を壊すものとして、電磁波の影響が大きいと思います。

スマホやタブレットを触る時間は制限を設けるべきでしょうね。子供

部屋の電磁波環境を見直すことも必要です。子供に限りませんが、

食事と電磁波って毎日大量に浴びるものなので、上手くやればきっと

結果が出ます。

 

2017年7月13日 木曜日

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熱中症にも漢方薬?

今月の健康教室のテーマは熱中症ですが、早速ニュースでも熱中症

による搬送者の増加を取り上げています。高校野球の開会式で倒れた

とか無念なケースもあり、もうそろそろ各業界で根本的な取り組みを

すべきなのでは、と思います。

 

さて、そんな熱中症の対策としては水分・ミネラル補給が第1である

ことは言うまでもありませんが、意外と漢方薬にも対応できる処方

があるんです。有名どころでは清暑益気湯(セイショエッキトウ)ですかね。

その名の通り、暑さを和らげる薬なんですが、この処方はどちらか

と言うと消化吸収を助ける効果がメインなので、暑さで食欲が低下

した場合に用います。

 

配合されている生薬のうち、五味子は止汗に麦門冬は滋潤に働きます

ので、熱中症に使えなくもないですが、「冷やす」効能は弱いので

病名だけでチョイスしてはいけません。一方、ガッツリ「冷やす」

のが白虎加人参湯(ビャッコカニンジントウ)という処方です。この薬には

石膏、知母という生薬が配合されており、これらが身体を冷まします。

 

さらにその名の通り人参をはじめ、粳米、甘草を含むので、身体に

水分を保持する方向にも作用します。つまり、脱水と発熱両方によい

と言うことになり、いわゆる熱中症にはこちらの方が効き目があると

思います。清暑益気湯に比べ構成生薬数も少ないので、切れ味も

勝るはず。

 

また高齢の方はそもそも脱水傾向になっていることが多いので、

六味丸(ロクミガン)を使用して日常的に体内に水分を保持するように

しておくと予防効果が高まるかも知れません。これからまだまだ

暑くなるでしょうから、漢方薬も使って様々な方向から熱中症

対策をしましょう。

2017年7月10日 月曜日

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「TAP」/「ハクソー・リッジ」

スターが必ずしも名監督になるわけではない、というのは映画界でも

プロ野球界でも言えることですが、今回は日米の名優が監督した作品が

偶然にも同時期に公開されたので比べてみました。

 

まず日本。水谷豊さんが40年も温めていたネタを、満を持して作製

したという「TAP-THE LAST SHOW」。人気絶頂のタップダンサー

が事故を契機にどん底を味わうが、親友の誘いから才能ある若者を

プロデュースして最後のショーを手がける、という、まあ何というか

40年温めていただけあって40年前にやっておけば良かったんじゃ?

と思わせるようなストーリー。(^ ^;)

 

古いものが悪いなんてことはないんだけど、さすがにもう少し現代に

寄せないと現実味がなくなってしまう。ダンスシーンがメインなので、

本作はホンモノのダンサーが俳優をしてる都合上、演技には目をつぶってね、

その代わり周りを実力派俳優が固めるから、という布陣なわけですが

個人的にはその周辺俳優さんの大袈裟で古くさい演技がむしろ邪魔

だったかな。決してダンサー達は下手ではなかった。和製「セッション」

なんて紹介されてたりするけど、それは恥ずかしいから言わない方が

いいでしょう。

 

結構なディスりようですが(笑)、ラストのダンスシーンは圧巻です。

ホンモノ達のめくるめく情熱的なタップダンスは驚きと感動に満ち

ています。このシーンに説得力を持たせるために強引な演出を重ねた

のだな、と最後にやっと少し同情できました。映画としての完成度は

低いですが、水谷豊さんの情熱は感じられる一品です。

 

対して「ハクソー・リッジ」はメル・ギブソンさん監督の実話ベース

の戦争映画です。監督業が初めての水谷さんと比べるのは酷ですが、

相当な傑作です。主人公は絶対に武器を持たないという信念のもと、

衛生兵として75人もの負傷者を救った実在の人物。劇中、上官や

同僚に「武器を持たず、愛する者が攻撃されたらどうするんだ?」と

再三責められます。まさに日本における自衛隊に突きつけられる疑問

に重なります。

 

この問いに明確な答はありませんが、戦争映画史上でも屈指の戦闘

シーンがその答を示唆しているようにも思えます。とにかく、凄まじい。

スプラッタやホラー顔負けの戦場の現実を首根っこをつかまれて

見せつけられます。そしてこの戦場の現場が沖縄なんですね。なにか

監督の秘めたメッセージを感じずにはいられません。

 

表面的には実在した英雄の伝記というテイですが、その実、大変に

強烈な現代の我々が置かれた国際的問題への提言のような映画です。

いやあ、すげーもん観た。狂気最高潮で最終兵器な彼(笑)がよもや

こんな映画を作るとはねぇ。恐れ入りました。

2017年7月6日 木曜日

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いいの出たよ

こっそり電磁波対策について啓蒙を進めている当院ですが、電磁波

そのものを防ぐことは事実上困難なので、具体的にすべきことは

「減らすこと」と「抜くこと」です。

 

特に寝室の電磁波環境がまず着手すべきことなのですが、僕がお勧め

しているのは、「アーシングシーツ」です。これは「抜く」ための

ツールでベッドの上に通常のシーツのように被せるだけで余剰電気を

抜いちゃうぜ!ってシロモノです。もちろんコンセントに繋いでアース

する必要はありますが。

 

で、そのアーシングシーツがね、高いのよ。ウチの「ほっとデラックス」

でもアーシングシーツは使用していますが、就寝中に使うならコットン

製がベター。肌触りが良いからね。そしてしばらくこのコットン製の

アーシングシーツが品切れ中だったんですが、なんとそれを凌ぐ製品が

しれっと(笑)発売されてました。

 

その名も「アーシングシーツ(クッションタイプ)」。これは少し厚手の

生地で四方にゴムバンドがあってマットレスや敷き布団に装着できる。

これまでのシーツだとよれたりめくれたりする不都合もあったのですが、

これで解消できるのです。しかも安い!これはオススメ!

 

アーシング-シーツ-クッションタイプ

 

アーシンググッズを使う時に、近くに2口コンセントしかない場合は、

大抵は左側がアースなのですが、一応事故を防ぐために検電しておいた方が

いいです。500円くらいでペンシル型検電ドライバーというのが売って

いるので、併せて買いましょう。

 

アネックス-ペンシル型LED検電ドライバー

 

良きアーシングライフを!…とか言うとまたアヤシイ奴と思われるけど(^ ^;)

最近少し開き直り気味だったりしてます。

2017年7月3日 月曜日

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筋膜をリリースとは

なんかルー語みたいやね。(笑)最近流行の筋膜リリースとは

何なのか。筋膜とは筋肉を包む膜のことで、リリースはこの場合

「はがす」というニュアンスで使われていますから、筋肉と筋肉の

間で筋膜がくっついているのをはがして動きを良くしますよ、

と読み解けます。

 

筋肉はたいてい何層にも重なっていて、同一姿勢が続いたり、

緊張が継続すると筋肉間で癒着が起こり、滑りが悪くなって痛みを

誘発します。明らかな腫れや熱感がないのに痛みが続く時、この

筋肉間をはがす操作で症状が改善する場合があるわけです。

 

ウチでやっているハイドロダイセクションもこの筋膜リリースの

一つですが、敢えて「筋膜リリース注射」としていないのには

理由があります。それはリリースしているのが筋膜とは限らない

から。実際には血管と筋肉の間とか、脂肪と脂肪の間とか、結構

筋膜と関係なく注射します。「筋膜リリース」だと若干語弊が

出てしまうんですね。

 

そもそも人体は筋膜以外にも様々な膜で隔たれていて、膜があれば

癒着はどこでも起こり得ます。この膜の総称が明確に定義されて

いないのが現状で、英語では「fascia(ファスチア)」と言いますが、

日本語訳がまだありません。「fascia リリース」だとどんな治療か

伝わりにくいので、治療の対象ではなく治療行為を苦し紛れに

治療名にしているんですな。

 

もちろん注射でなければいけないわけではないので、手技的な

操作で治療することも可能です。この場合も正確には「fascia」を

リリースしていることになります。操作方法は様々紹介されていますが、

緊張することで癒着は悪化する可能性があるので、身体を緊張

させない手技がベターでしょうね。具体的には「揺らす」方法が

良いのではないかと思っています。そんなわけで僕の場合、

ハイドロダイセクション後に注射部をフニフニもんでいるのです。

2017年6月29日 木曜日

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