糖の過剰摂取による不調については、一般にも広く浸透してきて
いるように感じます。コンビニやファミリーレストランでも糖質
制限商品が目につくようになっていますよね。
ただ、細部についてはまだ見解が一定していない部分もあります。
玄米や全粒小麦なら食べていいのか?果物はよいのか?ハチミツは
よいのか?糖質カットのビールならよいのか?…などなど。これら
に対する答えを明示するにはどうしたら良いのか、意外と難しい
ものです。
また糖質オフとカロリーオフを混同している場合も見受けられます。
カロリーオフの商品はむしろ糖質過多だったり人工甘味料が入って
いたりするので注意が必要です。
そもそも糖質制限をする最大の目的は血糖値の乱高下を防ぐこと
です。上記のように色々な食材や商品が提案されますが、それを
摂取することで血糖の変動が激しくなれば治療になっていない、
ということになります。白米に比べれば玄米の方が安全、とは
言えますが、個人レベルでベストと言えるかは別問題なのです。
そこで提案しているのが持続血糖検査です。詳細は紹介ページに
記載してありますが、24時間×14日間連続で血糖値を測定する
ものです。厳密には血糖値ではないのですが、変動を観察する目的
ならばこれで十分です。この検査中に食事記録を付けて頂くことで
上記の問いに答えることができるでしょう。
やってみると意外と揚げ物で敏感に上昇していたり、逆に柑橘系
の果物では上昇しないことが分かったり、と指導をより具体的に
することもできます。まあ食事記録にウソがない、という前提が
必要ではありますが。(笑)工夫次第で食材との関連性がより
明確になるので、糖質制限の方法に迷っている方は是非試して
みてください。