震災後、種々のアーティストが「復興応援歌」とか
「チャリティソング」を発表してきました。
そしてこの度、BUMP OF CHICKEN の「smile」が
発売されました。
これは漫画家、井上雅彦氏とコラボした企画で誕生した
楽曲で、その収益は全て震災の義援金に充てられるそうです。
つまりBUMP のチャリティソングなわけです。
実は僕はBUMP の大ファンでして、彼らがインディーズの
頃からずっと聴いています。この前、「友達の唄」が映画
「新・のび太と鉄人兵団」のエンディング曲になりましたが、
歌詞の内容が映画とリンクしているというのを聞いて、子供に
混じって映画を観に行ったくらいファンです。(笑)
発券所のお姉さんが、
「今、映画を見てくれた人にもれなくプレゼントしています!」
と言ってドラえもんのオモチャをくれた時には、さすがに
「相手を見てモノ言えや!」
と内心毒づきましたが、今思えば
「後ろの子供にあげてください。(^〜^)bキラリ」
くらい言えるオトナの余裕が欲しかったなと思います。
…そんな小ネタはさておき、BUMP と言えばその難解な歌詞や、何にも
似ないメロディーが印象的なんですが、彼らのチャリティという意味合いでの
曲ってどうなるんだろう?という興味、というか不安がありました。
「アーティストとして今自分たちができることは唄を歌うこと」と
言っても、集金目的の安っぽい唄なんて絶対に作らないだろうと思って
いましたから。
で、聴いてみて、本当にビックリ。
さすが、BUMP 。
「頑張れ」も「負けるな」も「立ち上がれ」も「ひとつになろう」もない、
ただ単に
「あなたは生きている」
っていうコトだけを真摯に伝えたい、っていう唄。全てを失って絶望しても、
失ったと思っているあなたは存在しているじゃないか、僕は知ってるよ、っていう
藤原くんのせつない慟哭が心に響きます。
何度も聴くほどに、その迫力に寒気がしました。
こんな唄が作れるのはBUMP だけでしょうね。
もちろんBUMP 入門編としては果てしなく不向きなので、興味本位で聴くと
ヤケドするぜ?!(笑)