土曜日は犬山で漢方の講演でした。この会に呼んで頂くのは
もう通算6回目で、正直もうネタがなく(笑)頭を捻った末に
現在僕が悩みながらも試行していることについてお話しました。
西洋薬にない効き方をする、応用範囲が広い、などの漢方の魅力
は言うまでもなく確かなものなのですが、医療者からすると診断に
おける客観的尺度が存在しない、というのが大きな問題になります。
もともと血液検査や血圧計すらない時代の診断学ですから、どう
しようもないのですが、ここが一番現代医学に受け入れられない
部分でもあります。
そこで、分子整合栄養医学的な血液データの読み方と漢方所見を
すりあわせて、血液検査が漢方診断の助けにならないか、と考えた
わけです。多少強引な部分もありますが(^ ^;)どんな治療法だって
同じ病態を観察しているわけですから、きっと通じる部分があるん
じゃないか、という発想に基づいた提案です。薬理学的な作用機序
が解明されるまでは、この方法がいいのではないかと思っています。
ご参加頂いた先生方、ありがとうございました。
そして日曜はその分子整合栄養医学のセミナー。アレルギーの震源地
が腸にあるのではないか、という説はもうかなり証明されつつあります
が、それを積極的に治療する方法がこれまでありませんでした。今回の
セミナーではその治療ツールが提案され、今後の診療に大いに期待が
もてる内容でした。まあやはり金額的には結構パンチ力のあるものに
なってしまうのですが…。(^ ^;)
もちろんウチでも積極的に取り入れていこうと考えています。これだけ
日本中に蔓延してる各種アレルギーが治せたら、それはすごいことだと
思います。今からワクワクします。