院長室

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カルトなあなたに

この院長ブログを読んでくれているカルトな方々の中には、「ブログ内

のキーワード検索機能を付けて欲しい!」というさらにカルトな人が

数名おりまして、この度業者さんに検索窓を付けてもらいました。

このページの右側上段の「Search」という欄に任意の単語を入力することで

検索が可能です。ちなみに「漢方薬」で検索するより「映画」で検索した方

が記事数多かった…(^ ^;)


そもそもウチは診療内容が既にカルトなので、カルトな方々に日々支えられて

いるわけで、ならばカルトな要求にも応えねばなりますまい、と思い至ったの

ですが、実際に使ってみると自分が楽しい。(笑)花粉症や熱中症に対する

記事なんかも毎年微妙に違っていて自分の成長(手抜き?)を伺えたり、

なんか昔の日記を読むみたいで若干こっぱずかしいですが、付けて良かったな

と思っています。是非、活用してみてください。


ネットでの情報はそれはもう氾濫していて正確な情報を得るという意味では

むしろ不便になっているのではないかと思うんですが、この度、日本人間ドック

学会が健康診断の基準値を大きく変更すると発表しましたね。その内容は

大幅な基準緩和です。週刊誌なんかでも結構取り上げられていて、「これまで

服用していた薬が不要になる!?」「今までの治療は無意味だったの?!」

「急に病気ではないと言われても…」という声も聞かれます。


そもそも基準値は“健康”という前提の集団のデータから作成されているだけ

なので、「正常と異常」を区別する性格はありません。もしも鉄不足の

有経女性の集団で基準値を作ればヘモグロビンの基準値はかなり低くなって

しまいます。検査会社によって基準値に差があるのはこのためです。


ただコレステロールと中性脂肪だけはこれまで日本動脈硬化学会が定めた基準値

を各検査会社が採用してきたので、これだけはどの会社も一緒でした。なので

今回の基準値緩和に日本動脈硬化学会は敏感に反応しています。なんか言い訳

がましく聞こえる声明を出してました。(笑)


僕は今回の緩和は英断だと思っていますが、基準を緩和すると内服薬が不要

になる人が続出するわけですから、当然薬の処方が減ります。この緩和に誰が

噛みつくかを観察していると、その人やその人が所属する団体のしがらみが

透けて見えてきます、…よね?!(^皿^)




2014年4月28日 月曜日

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ナイスゲーム!

昨日のナゴヤドームでの阪神戦は開幕からここまでの試合の中では

一番の好ゲームだったんじゃなかろーか。スコアは4−1ですが決して

ワンサイドゲームではなく、かなり緊迫した展開の中でドラゴンスが

もぎ取った勝利でした。


開幕投手を務めた川上に初勝利がついたのも、川上自身の粘投があって

こそ。往年のキレはもうないですが、試合を作る能力はさすがです。

そしてピンチを抑えた回の攻撃が見事でしたねぇ。最初からやってよ

と言いたいところですが。(^ ^;)殊勲打の森野ももちろん天晴れですが、

むしろ僕はその前の平田の四球を称えたい。変化球に空振りして追い込まれ

ながら四球で出塁というのは去年まではあまり考えられなかったですから

ねぇ。あの四球で相手投手は苦しくなり、森野は随分楽になったで

しょう。見応えのある勝負でした。


あとは川上をリリーフした福谷が素晴らしかった。去年とは別人のように

球に勢いがありますね。今年のキーマンかも?!その後に前日打ち込まれた

田島を送り出したベンチの決断もよかったし、まあ岩瀬が1点取られる

のはいつものことなので(^ ^;)、これはこれでよし。まさに燃えよ

ドラゴンズに相応しい試合でした。


何より良かったのは放送が延長されたこと。野球に興味がない人には

えらい迷惑な野球中継延長ですが、我々にとって昨日の様な試合は是が

非でも最後まで見届けたいわけですよ。なぜ昨日だけ延長したのか分かり

ませんがこれからも月に1回くらいはお願いしたい。いやしかし、キム兄

がドラファンとは初めて知った。

2014年4月24日 木曜日

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いまさら鑑賞記

どうも最近観たい映画が遠方でしかやってない上、2週間くらいで終わって

しまうのでなかなか劇場に行けないのです。B級アクション好きにもっと光を…!


そんなわけで久しぶりにDVD紹介です。あ、もちろんマニアックぶっちぎりです。

んー、実はこの記事が一番書いてて楽しい。(笑)


・ディフェンドー

「キック・アス」や「スーパー!」系列の「リアル・ヒーロー」もの。「キック・アス2」

が大分期待はずれだった人は是非こちらをどうぞ。ちょっと知的障害があるけど正義感

だけは人一倍でコスプレして町をパトロールする主人公と、破滅的な生き方しか知らない

少女の物語。イケメンもセクシーギャルも出てこないけど、いや、そんなもん映画には

必要ないんだと思わせてくれる佳作です。


・オッド・トーマス

こちらは「クロニクル」に通じる「リアル・超能力」もの。まあ超能力と言うよりも

霊能力ですが。浮かばれない霊の姿が見えてしまう主人公の奮闘を描きます。霊だけで

なく、これから起こるであろう災厄も分かるので何とかそれを未然に防ごうとするの

ですが…と、ここまで聞くとベリーチープな印象でしょうけど、ええまあそうです。(笑)

でもなぜオススメするかと言うと、それは最後まで観れば分かるであろう。禅問答?


・大洗にも星はふるなり

敬愛する(笑)福田雄一監督の作品。もちろんジャンルは「超絶くだらない、仮に観なく

ても全く人生に影響ないぜなコメディ」です。いや、僕にはなくてはならないジャンルです

けども。海の家で一緒にバイトした面々が数ヶ月後なぜか憧れのヒロインに全員集合

させられる、でも彼女は現れない、というストーリー。全員勘違いしまくってる様が

笑えます。福田映画の常連さんはもう芸達者ばかりで、彼らを観るだけで昇天します。

というかワンシチュエーションものなので、彼らしか観るところがないですが。サイコー。

スピンオフも作成されました。こちらも素敵。


・クルードさんちのはじめての冒険

ドリームワークスのCGアニメ。日本未公開作品なので全く知られていませんが、世界的

興行は大成功だったようです。原始時代に生きる一家が天変地異を生き抜くまさしく大冒険。

なんせ映像が鮮やかで迫力満点。「ヒックとドラゴン」に比肩する傑作でしたよ。なんで

公開されなかったんだろ?家族の絆が描かれるので、ファミリー向けと思われがちですが、

アクションもの、動物ものとしても見所たくさん。100分足らずでこの密度は凄いです。

もちろん家族がいる人は一緒に観たらいいよ、コノヤロー。

2014年4月21日 月曜日

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糖尿病予備軍

糖尿病は自覚症状に乏しい割に、将来的に網膜症や腎不全や神経障害を

来すので早期発見が叫ばれています。しかも日本では糖尿病が増え続けて

いるので、早期発見あるいは予備軍を見つけることにはもちろん賛成なの

ですが、何を使って発見するのか、何をもって予備軍とするのか、が

問題です。


メディアでよく取り上げられるのはHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)です。

健康診断なんかでも測定しますよね。このHbA1cはヘモグロビンと

糖が合体したものの濃度です。6%を超えると糖尿病の始まりだから、

定期的に測定して早期発見しましょう、ということになっています。

つまりHbA1cという項目を使って早期発見をし、6%に近い人を

予備軍としているわけです。


HbA1cと同様に糖尿病の指標としてグリコアルブミンという検査項目

があります。これもアルブミンというタンパク質と糖が合体したものです。

実はアルブミンはヘモグロビンよりもはるかに糖と合体しやすいという

性質があります。ということはHbA1cが6%を超えていなくても、

グリコアルブミンは高値、なんてことがありえるわけですね。なので、

ウチではもっぱらグリコアルブミンの方を測定しています。


ではグリコアルブミンが高値でなければ安心かというと、そうでもないん

ですねぇ。血糖値が下がりにくくなるのが糖尿病の定義みないなもんですけど、

いきなり血糖値が下がらなくなるわけではなく、前段階として血糖値の乱高下

が起こります。HbA1cもグリコアルブミンも血糖値の積分ですから、

低血糖がある時期には高血糖があっても相殺されてむしろ正常値になるんです。


ですから、本当の早期発見は血糖値の乱高下を捕まえることです。この乱高下

こそが予備軍と言えると思います。しかしながら乱高下を正確に評価するには

1日の血糖値を30分おきくらいに測るしかないのでなかなか難しいのが

現状です。1,5ーAGという検査項目が食後の高血糖を反映するので、今後は

もしかしたらこちらが早期発見の主流になるかも知れません。

2014年4月17日 木曜日

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パラダイムシフっとる

これまで常識とされていたことが覆る現象をパラダイムシフトと言いますが、

ここ最近の医療現場ではパラダイムシフトと言えるような事が続いています。


そもそも医療は科学と言いながらも、人体の現象を扱うものでまだまだ不明な

ことが多く、物理や化学の世界とは違います。なので、普通に考えればパラダイム

シフトって起こりやすい業界だと思うんですよ。しかしながら、現実には従前

の診断学や治療学を変えることは困難で、パラダイムシフトは起きづらい状態

でした。多分に日本の保守的思考が影響しているとは思いますが。


それがここに来て、AKA−博田法が夜のゴールデンタイムに紹介されたり、

湿潤療法に扱う被覆材が一般販売されたり、糖質制限の本が売れたり…。これ

だけ色々と変革が起きるということは、ある意味飽和状態であるとも考えられ

ます。バブルがはじけるような感じ。ここで気をつけるべきは、パラダイム

シフトによって得られた新しい常識もまた、もしかすると変革するのかも知れない

という事です。変革したから正しい、と短絡的になることがまた変革しにくい

状況を作るわけですね。


医療が科学になりきれないのであれば、努めて論理的な姿勢であるべきで、「自分

が何年も携わってきたから」とか「師匠がやった実験だから」とか、いわゆる私情

や願望は絶対に挟むべきではないです。件の理化学研究所の問題も、「なぜ世界的

権威ある研究所でこんな杜撰なことが起きたのか」ってワイドショーでやってました

けど、むしろ世界的権威だからこそパラダイムシフトは起きにくいのでしょうね。


新しいもの好きな僕としてはパラダイムシフト大歓迎なんですが、ほいほいそれに

ほだされてはいけないな、という自戒のお話でした。

2014年4月14日 月曜日

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