院長室

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おけつ

これは誤植ではありませぬ。(笑)実際に血のめぐりが悪い

ことをこう言うんですよ。そしておけつ=瘀血があると

その先は血が届かない=血虚(けっきょ)となります。

 

現在、YouTubeの健康教室では水のめぐり改善に必要な

生薬や処方を紹介していますが、こちらの血のめぐり系

も意外と重要なんですね。特に下腿の血流悪化や下腹痛、

ほてりなど。

 

もちろんこれが原因だ!と言うわけではないですが、

西洋薬ではなかなか良い手がない場合、こういう漢方薬

はとても助かります。そう、漢方薬って西洋薬の補完

なんですね。

 

西洋薬と漢方薬は同じ薬ではありますが、土壌は違い

ます。どちらがどれだけ効いたか?よりも、まずは

西洋薬と漢方薬では効果に違いを感じるか、あるいは

問題なく服用できたか、が大事です。当然場合によって

は両方を服用する場合もあります。

 

漢方薬が浸透してきたのは、とても良いことだと感じ

ますが争いを産んでは元も子もありません。なんせ平和

主義者ですから。(笑) ただ、西洋薬と漢方薬の効能を

理解するには、最低限その理屈は知っておく方がいい

かも。この症状は水だな!とか、じゃあこれを飲むの

はどうかな、とかね。

 

現在はまだそこまでではないかな…ってことはまだまだ

浸透させる楽しみはあるってことで。(^ ^)

2021年6月14日 月曜日

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サバを食そう

いや、まあアジでもいいんですが。僕たちの身体は、炎症

の有無によって随分と変化をします。炎症があると鉄は

身体を巡りませんし、その他の栄養もまた然り。血液検査

で何らかの炎症がある場合、即座にその原因までは分から

ないので、ひとまずEPA・DHAを摂るのがお勧めです。

 

さて、そのEPA・DHAですが基本的には青魚に多く含まれ

ます。ですから、サバやアジは是非とも炎症傾向がある人

にお勧めの食材になります。これらの脂肪酸は抗炎症作用

を持つ物質を分泌するからです。

 

で、これらの脂肪酸は多価不飽和脂肪酸と言って自分の

身体で作ることはできないので、食材に頼ることになり

ます。「お、知ってる!オメガ3だべ!」と躍起になる

ことなかれ、実際には全てのオメガ3が同様の性能を

有しているわけではないんですね。

 

例えば、亜麻仁油に含まれる「αリノレン酸」は体内で

代謝されてEPA・DHAになりますが、その過程には幾つ

もの代謝酵素が必要になります。そしてその酵素の活性

にはミネラルやビタミンがまた必要なんですね。もちろん

摂ってはアカーン!ってことではないですが、既に体内

に炎症傾向がある人にとっては、やはり青魚の方が速い

んですね。

 

さらに言うと、EPAはDHAになるんですが、ここも実は

全ての代謝が上手く行くとは限らないそうです。最近は

DHAのみのサプリメントも出ているくらいです。より

炎症を強く抑えるためには、食材ではやはり青魚が、

そしてサプリメントではEPA・DHAが良いと思います。

2021年6月10日 木曜日

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高濃度ビタミンC点滴

高濃度ビタミンC点滴は抗癌治療として有名になっています。

これはまた詳細を見て欲しいのですが、要はビタミンCが

高濃度になると癌に対する効果が出る、ということです。

そして、それは口腔経由で達成されるレベルではないん

ですね。

 

おお!スゲー!…となりそうですが、実際にはそんな簡単

ではありません。ビタミンCはとても重要なビタミンである

のと同時に、身体に配られる順番が決まっているのです。

最もたくさん供給されるのは副腎なんです。

 

つまり、もの凄い副腎疲労があったり、それを助長する

ような食事をしている場合は、そちらにビタミンCは供給

されてしまうので、結果的に十分な血中ビタミンC濃度に

達しないのです。これが難しいところなんですよ。

 

特に、抗癌作用を発揮するには血中の糖濃度がそれほど

変動しないこと、そして酸素欠乏環境が悪化しないことが

重要になります。ここを疎かにすると折角のビタミンCも

ヘソを曲げます。ということは…まあお察しの通りです。

 

特に日本人にとっては癌対策は結構必須です。その一つに

ビタミンCが挙げられるのはとても素晴らしいことと思い

ますが、それを際立たせるためには糖を摂取する順番と

酸素欠乏にならないためのアプローチが重要になります。

きっと、皆さんや皆さんの周辺の方にも大切な情報になる

はずです。

2021年6月7日 月曜日

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キズがちらほら

例年ほどではないですが、気温上昇でケガの症例が増え

始めました。詳しくは、当院の治療ページを見て頂きたい

ですが簡単に言うと“消毒薬とガーゼを使わない!”という

方法です。

 

いわゆる手術にならないような軽微な外傷は、何となく

上司の処置を盗み見して自分流に仕上げてきました。ここで

問題がなければ良いのですが、意外とトラブルの種があり

結局患者さん自身の身体にも、経済面でも「?」な結果に

なっていたのです。

 

現状の処置に行き着くまで、提唱者の夏井先生を初め、

幾つもの諸問題を解消してきましたが、恐らく一番効果が

高いと思います。一番のメリットは意外にも医療用品で

なくても応用可能、という点でしょうか。

 

ちゃんとキズが治る仕組みを理解していれば、例えば

屋外であっても日用品を利用して対処が可能です。これは

大きい。そしてそれを先生に伝えれば、さらに褒めて

貰える。これもまた大きい。(笑)とにかく日常的に頻発

する病態なので、ここから日常的に広めて行ければ、

もっと恩恵を受けられるはずでしょう。

 

惜しむらくは、まだまだそれが一般化していないという

点です。これから、お子さんや御家族など「あ!」という

ようなケガが増えると思います。できればその前に、

ケガが治る仕組みを身に付けておくと良いと思います。

2021年6月3日 木曜日

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漢方の味

梅雨も深まってくると、気圧変動での頭痛やめまい・ふら

つきが増えます。また汗が増えると皮膚のトラブルも増える

ことでしょう。それらの症状を抑える漢方薬の味って知って

ます?

 

気圧変動で出る症状に対しては、基本的に“水”を巡らせる

生薬を用います。これらは幾種類かの味がありますが、

多くは甘味です。糖尿病の方は水の代謝が悪いことがあり

ますが、これと関連があるのでしょうかね。

 

しかしながら、お菓子やお米で水の巡りが改善するわけ

ではないのでご注意を。よっしゃー!明日はパフェでも

食べるか!は間違いです。(^皿^) 茯苓(ブクリョウ)とか蒼朮

(ソウジュツ)が有名ですが、是非とも原材料を調べてみて下

さい。

 

対して、かゆみに対する生薬はほとんどが苦味です。苦味

はかゆみやイライラを抑える作用があるとされております

が、その根本は暑さ対策です。暑気が盛んな気候では、

意外とゴーヤなどの苦味成分の多い野菜が多いものです。

これを地味に食することで諸症状に対抗していたので

しょうね。

 

かゆみやイライラは実際には暑気に関係なく出る場合が

あります。そういう場合は苦味のない生薬を用いることに

なりますが、何が根本にあるのかを見極めるのが難しい

です。

 

そんなわけで、僕が出す漢方薬が不味くてもまあそういう

決まりですんで(笑)、なんとかうまいこと飲んでやって

下さいませ。

2021年5月31日 月曜日

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