院長室

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僕の身体に起こったこと ②

さて、話は大きく変わってしまいました。腫瘍から検出された

癌細胞は腺癌というタイプで、これは解剖学的に脳からは出よう

がないとのこと。それはつまりどこかから転移したものである

ということです。脳の腫瘍は転移した癌だったのです。

 

そうすると今度は大元の癌、つまり原発巣探しが始まります。

色々と検査をして頂き、最終的な診断は「肺癌からの脳・胸椎・

・腰椎・皮膚転移」となりました。ここまで転移していると

その時点で進行癌かつstage Ⅳ なので、僕だけでなく家族も

驚きました。青天の霹靂とはこのことです。

 

栄養療法を実践してたのにそのザマかい!と言われても仕方が

ないですが、腺癌は喫煙とは関係なく、症状も出にくいし僕の

場合、胸のレントゲンも異常がなかったので、早期発見はなか

なか難しかったでしょう。

 

術後のリハビリなどをやりながら、脳と胸・腰椎に放射線照射

が始まりました。脳は腫瘍が摘出できても癌細胞は残るし、

骨転移には放射線が効くからです。事実、2月頃から妙な背中

と腰の痛みに悩まされていました。大抵は自分で調整して治める

のですが、全く効かないので困ってたんです。まさか癌の痛み

だったとはね。(-_-)

 

大元の肺癌と皮膚転移は抗癌剤で、ということで放射線照射が

終了してから再度入院して行う予定です。放射線は僕は結構な

副作用が出まして、悪心・倦怠感・食思不振に悩まされました。

今は、処方してもらった薬で緩和されています。

→③に続く

2021年8月11日 水曜日

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僕の身体に起こったこと ①

お久しぶりです、院長です。退院して参りました。

この度は大変なご迷惑をおかけいたしました…いや、まだ

してますね。(^ ^;)急な入院だったため何もフォローが

できずかなり混乱したと思います。改めて、申し訳ありま

せんでした。

 

皆さん、「何が起きたのよ?!」と気になっているでしょう

から、これから数回に分けて今回僕の身体に何が起きたのか

を説明していきたいと思います。

 

まず入院のきっかけとなったのは、頭痛と構語障害です。

構語障害というのは思うように話せなくなること。僕の場合、

診療中だったので、病状の説明でトンチンカンな言葉が

出てきてしまっていました。患者さんもさぞ驚いたことで

しょう。トラウマになってなきゃいいけど。(笑)そして

頭痛が襲ってきてまともに診療できなくなり、これはもう

無理だ、と判断したスタッフが救急車を呼んでくれたのです。

 

救急車の中のことは覚えていますが、やはり受け答えは全く

おかしく、意思疎通も出来ない状況でした。で、搬送先で

緊急入院となり、諸々の検査の結果、脳内に6cm大の腫瘍

が発見されたのです。6cmというと結構な大きさで、周囲

の脳組織を圧迫し、さらに浮腫が起きるので様々な症状が

出るようです。要は “脳がパンパン” 状態です。

 

ここまでデカいと当然手術しか方法はなく、開頭腫瘍摘出術

を施行して頂きました。大きいと全部取り切れなかったり、

場所によっては正常脳組織を損傷する恐れがあるとか怖い

事前説明を受けましたが、まあ選択肢はないので、まな板

の上の鯉です。結果、大変上手に手術をして頂き、腫瘍は

脳組織を損傷することなく輸血もせずに摘出でき、無事に

終了しました。10時間 以上の大手術だったそうです。

 

ただ、摘出した腫瘍から癌細胞が検出されてしまったのです。

→②に続く

2021年8月9日 月曜日

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ゆがみの矯正

その昔、ウチでもAKAー博田法や遠絡療法など、いわゆる

身体の何かを“ととのう”治療法を行っていました。けれど

なんか違うなー、と思いやめています。

 

現状も、薬物療法、食事療法、そして運動療法とくくりは

一応3つあるのですが悩み中なんです。どうしたもんか。

健康教室なんかでも、手から頭、そして腰や足など一通り

やってみたんですが、次につながらない。本当にもう1人

自分が欲しいです。(笑)

 

でも何が一番ベストなのか、これまた本当に色んな手技

があるので定まらないんですよね。これが本音。実際に

もの凄い時間をかけても、あるいはどのような講釈を

垂れても、本人にしか分からない部分ってありますから。

それを何とか構図にしなおしても、何かなーって感じで

悩むのです。

 

どうせやるなら多少の誤差があっても、一通りの方法に

落とし込みたいんですよね。そのためにはもう少し色々

と自分でも体験したり、あるいは施行してみたりしたい

のです。まあ何だかんだで誰かを雇う、という暴挙に

でるかも。(笑)

 

何もまだ分からない、けどもまたヒトの体を触る治療も

やってみたい、なということでした。

2021年6月24日 木曜日

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脊柱湾曲症

これは「せきちゅうわんきょくしょう」と読む、背骨が

何故か横に湾曲してしまう病ですが、子供達の成長に伴う

変形でこのまま放置で良いのか、積極的にフォローすべき

なのかを問うています。

 

脊柱が側湾すると、その根っこの脊髄からの神経支配が

うまく機能しなくなることがあるので、これが要観察なの

か、経過観察で良いのかの判断をするわけです。一番は

体幹の脇のしびれですが。

 

もちろん何もしないでOKよ!でいいのですが、成長期

は骨も筋肉も自分が思っている以上に大きくなりたがり

なので食を疎かにしてはいけません。スマホやゲームの

問題もありますしね。

 

基本的には、糖もタンパク質も脂質も、そしてミネラル

やビタミンまでもが全部使用されます。もしも腸内環境

が悪ければ、それを治すための栄養素がさらに必要です。

きっと思っている以上に足りてないぞよー。

 

こういう場面が作られることは、僕にとってはありがたい

んですが、これもまた本人・御家族にとっては迷惑なの

かな、とも思ったり。(^ ^;)まあ1年に1回のことだし、

何かの折に思い出して貰えれば、御の字、かな。

2021年6月21日 月曜日

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GFCF、そして

体調不良の方に色々と食事指導をしておりますが、中でも

意外と難しいのは“オフ”の方です。特にGFCF(グルテンフリー

カゼインフリー)は結構な人に指導していますが、難しい

ことが多いです。

 

まずは、これらカゼインとグルテンに難治性の脳機能依存

が起きること。これらを抑制すると、急に怒り出す子や

気分が不快になる大人がいます。これはワガママなのでは

なく、脳がそれだけ依存しているからです。もちろん、

検査で異常がはっきりと出ていれば、頑張ってゼロには

したいですが、それもやり方は千差万別です。

 

例えば、お子さんなら先に「何か」を食べないと乳は

出さない、という方法やカゼインフリーの乳を試すなど

の方法です。小麦に関してもいきなりゼロやで!とする

のは中々無理なので、徐々に減らす方が結果的に長続き

します。ガンバ!です。

 

そして次に、というか最も難しいのが空腹時の糖制限で

しょうか。これはむしろゼロにする必要はないぜ、って

言ってるのでそこが難しいのかなぁ。ただもちろん糖の

種類はこだわる必要がありますけど。

 

意外と誤解されるのが、「空腹時」って言ってるのに

患者さんは「じゃあ、何を食べろって!?」とキレ気味

になる場合。(^ ^;)もちろん順番を変えるだけなので、

食べたっていいんですが、それもサラダを食べたらすぐに

おにぎり食べてもよい?とか、まあ最近はできるなら

それでよし!としてます。

 

これらも結局は脳の「糖要求」に身体が慣れていない、

という点です。グルテン、カゼイン、そして糖。これら

をしっかりと抑制すると調子が良くなるんですが、決して

焦らせないことです。

2021年6月17日 木曜日

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