院長室

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基礎疾患の有無

東京都と政府が GoTo トラベルの制限を65歳以上の基礎疾患

を有する者に限定、というニュースがありましたね。現在の

感染傾向から見ると、至極真っ当で英断だと思いますが、すごく

言いづらそうにしてた小池さんが印象的でしたな。演技?!

 

さて、ではその基礎疾患とは何か?一般には呼吸器疾患や心疾患、

糖代謝異常を指します。あとは悪性腫瘍等で免疫抑制剤を使用

している方も含まれるでしょう。これらの方が罹患した場合、

重症化率や致死率が高いのは明確なので、一定の行動制限を

要請するということですね。

 

じゃあ、上記の疾患に該当しなければOKだよね、ってことに

なるんですが、栄養療法の観点からするとこれらの診断に至って

いない方でも注意が必要と考えます。例えば糖代謝異常は健診

や人間ドックでは血糖値とHbA1cで診断され、基準範囲内で

あればA判定になってしまいます。しかしながら、血糖乱高下が

起きていると免疫低下に繋がります。そしてそれは見逃されて

いることが多いです。

 

呼吸器、心疾患もレントゲンや心電図で異常がなければ同様の

判断になりますが、例えば喫煙者は肺機能が低下し、酸欠が

起きやすくなります。同時にビタミンCの消費も激しいので、

これまた免疫低下に繋がります。

 

食後に激しく眠くなる場合は血糖乱高下が疑わしいですし、

喫煙習慣がある、または軽度の動作で息切れする、なんて場合

はやはり診断がなくても注意すべきだと思います。現状、

高齢者間での感染経路が疑われていますので、このような

症状を自覚する方は、家に籠もる必要は無いですが、外出後

や食事前の手洗い、至近距離での会話ではマスク着用、を

徹底して行動するのはマストです。

 

この数ヶ月間、既に我々は色々と学んできているはずなので、

過剰な行動制限をせずに感染を抑えることは可能です。

2020年12月3日 木曜日

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