院長室

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「エリジウム」&「サイドエフェクト」

久々の映画鑑賞はこれまた久々のダブルヘッダー。眼が痛い。頭も痛い。

 

まずは「エリジウム」。前作「第9地区」がぶっちぎりに面白かった

ニール・ブロムカンプ監督作品です。かなり期待していましたが、まあ

2作目のジンクス?か平均並みでした。富裕層は宇宙コロニーに住み、

大多数の貧困層は地球で厳しい暮らしをする、という差別を扱ったあたり

は前作と同様ですが前作はなんせ対象が宇宙人でしたからね。(笑)

今作は人間同士の貧富の差なので、まあよくあるテーマに成り下がって

しまいました。主演のマット・デイモンさんや敵役のジョディ・フォスター

さんも熱演していますが、テーマにあまり新鮮味が無く脚本がご都合主義

すぎるので、どうも乗り切れないんですよね。この監督も日本の特撮や

アニメのファンらしく、メカニックや武器なんかは前作同様、カルトな

感じで良いです。手裏剣型時限爆弾とか結構バカです。(笑)

 

対して「サイドエフェクト」は拾いモンでしたね。抗鬱剤で夢遊病の副作用

が出た際に起こした殺人は罪になるのか?!という医療サスペンス的触れ

込みでしたが、いやはやどうしてそうは単純ではない、という魅力的な

映画です。主人公は殺人を犯した女性の主治医である精神科医ですが、彼も

精神的に追い込まれて行き、え?これサイコ映画なの?と観客にジャンルさえ

も疑わせるという技巧的な演出は「エリジウム」と対極を成すと言ってもいい

でしょう。そのおかげで、2作とも同じくらいの上映時間なのですが、

こちらの方が断然緊張感があります。内容は「エリジウム」の方が緊張感が

あるはずなんですけどね。(^ ^;)

主演はジュード・ロウさん。もはや美青年と言える歳ではないですが、やはり

カッコいいです。他のキャストも良かったです。

 

洋画のダブルヘッダーをすると途端に邦画が恋しくなりますが、この週末から

「そして父になる」と「謝罪の王様」が始まるではないですか。いいねぇ。

「許されざる者」はオリジナル版が大して好きでもないのでスルーです。

2013年9月26日 木曜日

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