最近派手な洋画が多かったので、今週は邦画祭り。(^ ^)ひそかに期待していた
2本です。
まずは「遺体」。東日本大震災当日から数日間の遺体安置所での出来事を描いた
映画です。あまり宣伝されていませんが、予告編で早くも泣きそうになったので、
期待していました。全編にわたり遺体の描写が出てくるので、それだけで衝撃的
ではあるのですが、なんとももったいない。臨時職員役の西田敏行さんが主人公
で確かに彼の演技は良いのですが、この映画にはマッチしていません。もうなんか
オオゲサでわざとらしいので浮きまくってます。他の佐藤浩市さんや柳葉敏郎さん
が自然体の抑えた演技をしていたので、余計にこってり具合が浮き彫りに。
さらに何にに配慮してか、美化しすぎた演出がよくない。我々はすべからく震災を
「知って」いるのだから、変な遠慮はむしろ肩すかし感を覚えるだけで、災害時の
映像を流したってよかったし、もっと現場のリアリティを描いて欲しかったです。
この程度では「おくりびと」で既にやったテーマじゃん、で終わっちゃいます。
残念。
そして人気ドラマの映画化「ストロベリーナイト」。ドラマからの映画化はほとんど
失敗しているので、期待はしちゃイカンのですが監督さんが「キサラギ」の佐藤祐市
さんだったので、これは何とかしてくれるんじゃないかと。テレビシリーズは面白かった
ので、佐藤さんお願いします!と念じながらの鑑賞です。
…や、ひどかった。(-_-)
佐藤さんの力を持ってしても困難なのね。竹内結子演じる主人公は心に傷を負いながら
それを克服するかのようにひたすらに正義を追い求める、という役なんですが、映画版
ではもう単なるヒステリーの塊と化していて、発言や行動が子供じみていて全く共感
できません。周りのキャストも非常にキャラが立ってて面白いのですが、無理くりシーン
を作るので、良さが平均的にダウンという悲しさ。肝心のミステリーパートもありきたり
過ぎてあくびが出るぜ!的で泣きそうになります。残念。
「船を編む」で邦画挽回のチャンスを与えよう。いやその前に「ジャンゴ」ではじけよう。
めっちゃ尺が長いのが気がかりですが…。(笑)