院長室

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花粉症に隠れて

この季節、意外と増えるのが躁うつ症状や適応障害などのいわゆる心身症

です。昔からこの時期に増えることは言われてきましたが、これこそ何故

増えるのか分かっていません。結果があれば必ずその原因があるわけですから

「気分的なもの」とか「思い込み」で済ますのは、その場しのぎの言葉で

しかないでしょう。


ただ、確かに原因が分からない以上、対症療法的になるのは仕方がないわけで、

抗不安剤や抗うつ剤の使用を否定するものではありません。また、漢方的には

「肝気が盛んになる」ために起こると解釈するのでそれに対抗できる抑肝散

という薬が効くことがあります。最近は認知症の漢方薬としてTVでも取り上げ

られたのでご存知の方もいるでしょう。


しかし何か根本的な治療はないものか、といつも考えます。患者さんの訴えは

それはもう千差万別で日常生活に影響する深刻なものもあります。栄養学的にも

この時期の心身症にスポットをあてた研究はないみたいですが、これだけアレルギー

が盛んになっているので、僕はやはり心身症もその裏にアレルギーが隠れている

ような気がしています。とするとアレルギーの根本治療がすなわち心身症の治療に

なり得るわけですが、このアレルギーの根本治療もまた困難。(^ ^;)

でも「アレルギーの震源地は腸」というヒントはあるので、そこを攻めて攻略の

糸口をつかみたいと思っております。


いやしかし、その場しのぎと言えば震災関連の番組です。原発推進の自民党に政権

が戻ったものだからメディアも安心して、「追悼番組さえ流しておけば風化させて

いないフリはできるからいんじゃね?」みたいなノリを邪推してしまいます。本質は

今も仮設住宅で暮らしている方の生活を改善させることなんですから、国会前の

反原発デモが野田首相を動かしたようにメディアが政治家を動かすようになって欲しい

もんです。

2013年3月11日 月曜日

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