さあいよいよやってまいりましたね、アレルギー性鼻炎。今年は花粉以外にも
余計なものが飛んでるっぽいので、もしかしたら予想のつかない症状も現れる
かも知れません。テレビCMも一気に花粉症対策一色です。
花粉症の対策は、オンシーズンとオフシーズンでは違います。漢方薬がいくら
体質改善ができると言っても、オンシーズンにはやはり対症的な薬を選択する
ことになります。まずは小青竜湯などの麻黄を含む方剤が第1選択になるでしょう。
麻黄で不調になる方には苓甘姜味辛夏仁湯とか柴胡剤を用います。一般的な
抗アレルギー剤は眠気や口渇などの副作用が多いと言われますが、漢方薬と併用
することでそれらを減らせるとの報告もあります。
毎度のことですが、ウチで提供できる他の治療法も紹介しておきます。
・ワセリンバリア(←勝手に命名 ^ ^:)
ワセリンを鼻の穴や目の周囲に塗ることで、花粉と粘膜との直接的な接触量を
減らします。姑息的な手段ですが、安くて副作用が無い点が魅力です。
・プラセンタ注射
ご存知ヒト胎盤エキスですが、肝臓を賦活することによる抗アレルギー効果が
あるようです。これも副作用が無いのが利点ですが、あまり効果が持続しない
ので症状が重い人は週に2回は打たなければならないのが難点ですね。
・糖質制限
やっぱり出ました、糖質制限。溝口先生が「アレルギーは砂糖をやめればよく
なる!」という本を出版されたので、勇気を持ってお勧めできます。(笑)
実際、去年から頑張って糖質制限されている方にはまだアレルギー症状が出て
いないようです。
・サプリメント
これはもう高額になってしまうので、一般向けではありませんが、最近注目の
ビタミンDは比較的安価でかつ効果が高いですし、オリーブ葉も免疫を高める
効果があるようです。EPAも抗炎症作用があるので結構よく使います。
・遠絡療法
これまた自費治療になってしまいますが、身体の中の「詰まり」を取る治療法
なので、なんだか鼻の通りが良くなりそうでしょ?(笑)
まあ未だかつて花粉症治療に遠絡療法を希望された方はいませんが。
あとは鼻粘膜の焼灼術や減感作療法、と言ったところが耳鼻科などで行われる
でしょうか。ウチでは以上のようなメニューを駆使して今年もなんとか乗り切り
たいと思います。