院長室

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「カンフースタントマン」/「嘘八百3」

さて今年も需要があるかどうか不明な映画レビューを

していきますよぅ。

 

一発目は「カンフースタントマン」。スタントマンとは

俳優の代わりに危険アクションを行う言わば身代わりです。

それがカンフーであれば尚更危険度が高いですから、

映画製作には欠かせない存在なんですねぇ。貴重な彼ら

のコメントを集めた画期的な作品が本作です。

 

…うーん、無理があるか。(笑)まずスタントマンが影の

存在なのだから「ああ、彼ね!」とはならないし、どこまで

行ってもその他大勢なんですよね。

 

ただ僕みたいに幼少期をジャッキー・チェン映画と共に

過ごした世代には目から鱗のウンチクの塊で、メチャ

楽しめました。多分マッハで上映が終わるので、興味の

ある方は早めの鑑賞をオススメ致します。

 

そしてまさかの続編「嘘八百3」です。「2」が大してヒット

してなかったのによく突っ込んだな、と。さすがに初見

さんには理解できない部分が多く、ストーリーも凡庸。

 

中井貴一さんが好きなので演技が見られただけで満足する

…ほど優しくないので、演出の雑さが気になりました。

そもそも詐欺師の悪巧み的な話だったのに、回を追う毎に

何かエエ話になってるという観ている方が恥ずかしくなる

演出。中井さんを人間味のある小悪党にしておいた方が

話が拡がると思うんだけどなぁ。

 

なんか次作も匂わせているのが恐ろしいですが(^ ^;)

このクオリティなら観ないかも。

 

とまあ、辛口発進ですが正直続編には飽きてきたので

ここらでガツンとオリジナル脚本の映画が観たいもの

ですな!

2023年1月14日 土曜日

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「アバター2」

いや、長いって。(^ ^;)前作よりも長い3時間12分です

からね。鑑賞予定の方はこれだけは頭に入れておいて下さい。

僕は知っていたので鑑賞前は極力水分摂取しないで臨み

ましたが、上映中、中座する方がチラホラ。可哀想に。

 

そんな長尺でも、魂ワシ掴みの作品ならもちろん良いんです。

先日紹介した「RRR」とかね。(笑)今作に関しては、映像美は

恐らく現在最高峰でしょうけど、脚本がツマラン。IMAXとか

HFRとかオッチャンにはよう分からん色々な鑑賞形態があり

ますが、まあやはりそれは映像美の強化なわけですよ。演出

やテーマはかなりのオールドタイプ。しかもジェームズ・

キャメロン監督は海洋オタクで環境保全活動家でもあるので、

捕鯨反対や環境破壊への啓蒙も余すところなく表現されて

います。

 

今回は舞台を森から海に移していますので、もうやりたい

放題と言ってもいいでしょう。僕的にはこれがちょっと鼻に

付くんですよね。現実にはヒダリストさんが絡んでる活動も

散見されるから、あまり乗れない。芸人・永野ばりにラッセン

が好きなのかと思うほど映像は素晴らしいですが、裏を返せば

それだけ、とも言えてしまいます。

 

そして前作を鑑賞済みでないとほぼ意味が分かりません。

前作は確かに度肝を抜かれましたから、観る価値はあるし、

だからこそ期待値が高かったのですが、今作のために予習

するのは正直言ってしんどいっす。しかも驚くべきことに

構想では5部作ですと。(笑)3作目は2年後とか。いやー、

このノリでまた来られるとツライなぁ。

 

「アビス」や「タイタニック」へのセルフオマージュも

てんこ盛りでそれは否定はしませんが、そもそもオマケで

やるものですから、もうちっと今作の芯をしっかり作り

込んで欲しかったです。映像美だけでは満足できない方や、

おちっこが近い方は控えた方がいいかもです。

 

今回は辛口でしたが、映画は僕にとってオアシスです。

来年もまた面白い作品に出会えますように。(^ ^)

2022年12月27日 火曜日

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「すずめの戸締まり」/「ある男」

映画界の反撃はまだまだ続きます。「すずめの戸締まり」は

楽しみにされていた方も多いのではないでしょうか。

 

さてその「すずめの戸締まり」ですが、新海誠監督ということ

で、(映画館側の)期待値が高すぎるのか1日に10回以上も

上映しています。(笑)

 

冒頭主人公は謎の男性と出会い、なぜか声をかけられ、不思議

と後を追いかけます。そこで地下に潜む「ミミズ」に襲われ…

という何とも雑な展開。(^ ^;)いや、これは新海監督、やっち

まったなと思いましたが、すみません完全に誤解でした。

 

後半は徐々に新海監督の真の目的が明らかになっていきます。

トリハダですよ。今だからこそ描ける、そして描かねばならない

テーマでした。感服。

 

そして「ある男」(原作は未読)。先を読ませない脚本と(無駄に)

豪華な俳優陣の演技の安心感が心地良かったです。

 

離婚して地元の文具店で働く女性と画材を買いに来る客が恋に

落ちて再婚し幸せに暮らしていたが、夫が事故死してしまう。

1周忌で弔問に来た兄が遺影を見て「別人だ」と…。

 

さあ夫だった人物は一体何者なのか、という謎を追うミステリー

なんですがミステリー部分はあくまで表面的な目眩ましであり

本質は人間のアイデンティティを問う作品でした。二兎を追う

ような感じですが、恐らくそれは恣意的な演出でしょう。よき。

 

いずれも何度も観たくなる類の作品ではなかったですが、邦画

もまだ捨てたもんじゃないぜ!と思わせるには充分なデキでした。

でもやっぱ「アバター」に期待しちゃうなぁ。

2022年11月27日 日曜日

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「RRR」/「MONDAYS」

奇跡のS級タイトル連発!タイトルだけ見るとハリウッド映画の

ようですが、「RRR」はインド、「MONDAYS」は日本映画です。

 

まずは「RRR」。激熱アクション映画。それに尽きます。もちろん

インド映画なので長尺(179分)、歌・ダンス必須、加えてジョン・

ウィックばりに不死身な主人公達(笑)、ドラゴン・クエスト並み

に効く薬草(笑笑)、無限の弓矢(爆笑)などアクションのハチャ

メチャぶりに上乗せしてツッコミ所満載です。

 

けど熱さが半端ないんです。それこそマーヴェリックに血湧き肉躍った

人ならば、同様の体験をすることを約束しましょう。マーヴェリック

はCGを極力使わず徹底してリアルに拘りましたが「RRR」はむしろ

CGをふんだんに使って“楽しさ”に振っています。これは恐らく設定が

1920年代の大英帝国がインドを植民地化し人として扱っていない

時代が背景だからだと思います。実際に主人公の名前も実在の革命家

から取られていますし、エンドロール中の超長いダンス(笑)にも

歴代の革命家たちが映し出されます。

 

奴隷や革命を扱って陰鬱な雰囲気になるのを嫌って“楽しさ”を演出

したんでしょう。監督さんはS・S・ラージャマウリさん。実は数年前の

「バーフ・バリ」の監督さんです。僕は天邪鬼ゆえ敢えてバーフ・バリ

旋風を無視しましたが、謹んで鑑賞させて頂きます。

 

そして「MONDAYS」。実はこちらが本命なのですよ。いわゆるワン

シチュエーションもので既知の俳優さんもほぼおらず、そしてタイム

リープがネタ。つまり超低予算映画です。低予算映画はアイデアが全て

ですが、タイムリープものは数多作成されてきましたし、卓出した

ヒネりがないと化けません。それを見事にやってのけました。

 

主人公は広告代理店に勤めていますが、なぜか1週間が繰り返される。

後輩に気付かされ、一人、また一人と覚醒しリープの謎を追い始め

ます。そして後半、思わぬ方向へ展開し…。

 

上映は82分だし、歌もダンスもない(笑)のですが、とにかく

脚本が上手い。…で検索してみると脚本は夏生さおりさん、監督は

竹林亮さん。いや、知らんて。でも本作を機にきっと覚えるでしょう。

俳優さん達もほぼマキタスポーツさん以外、無名の方々でしたが

とても上手でした。観終わった後は無性に可愛らしく感じることで

しょう。こういう俳優さん達が活躍できる映画界になるといいですね。

あと、エンドロール後にワンシーンあるので気を付けて。

 

僕も踊りながら書いていたので(ウソ)つい長くなってしまいましたが、

やっと映画界に活況が戻って来た感じです。公開2年延期!なんていう

クレイジーな状況にならないよう、盛り上げていきましょう。(^ ^)

2022年11月9日 水曜日

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「ブレット・トレイン」/「ロッキーvsドラゴ」

他に話題作がないためか妙に推されまくっている「ブレット・

トレイン」ですが、伊坂幸太郎原作小説をブラッド・ピットが

主演するという摩訶不思議な作品です。しかも舞台はヘンテコ

設定の日本。(笑)

 

不運な殺し屋と幸運な悪ガキの対比を軸に個性豊かなヤバイ

ヤツらの暗躍が展開する群像劇です。これが新幹線の中で

起きるというのがミソで、伊坂作品は何作か読んでいますが

(今作「マリアビートル」は未読)、充分に伊坂テイストが

出ていたと思います。非現実を落とし込むのが上手いんです

よね。

 

映画でもご都合主義てんこ盛りですが、偶然=必然=運命と

いうテーマがご都合主義を必須レベルに押し上げる上手い演出

をしています。原作ファンには受け容れづらいと思いますが、

そもそも伊坂作品が映像化に向いていないので(^ ^;)仕方が

ないでしょう。本作は娯楽に振り切ったガイ・リッチー風味の

アクション映画と割り切ると良いかな。意外と映画から原作に

進む人多いかも。

 

そして「ロッキーvsドラゴ」。言わずと知れた(?)ロッキー4

なんですが、未公開映像が42分あると聞いていたので本編に

追加なのかと思ったら再編集でした。

 

つまりスタローンさん自らがオリジナルを見直すということで

正直、誰が変更点分かんねん!というレベルです。(^ ^;)

しかも「4」を理解するためには「1〜3」を観ている必要が

ありかつ、割と新しい記憶であるのも条件になるでしょう。

そんなニッチな人向けなので、鑑賞後に動画解説を観ることを

お勧めします。

 

ご多分に漏れず僕も動画で復習しましたが、解説を聞くと

なるほど、と思う部分があり「人間は変われるんだ!」という

テーマがより明確化したのが納得できました。「もし時間を

巻き戻せるならアポロは殺さないだろう」とスタローンさん

が言っていましたが、ロッキーは自分の写し鏡みたいなもの

なので深い思い入れがあるのだろうと感じた次第です。

ただ、35年前の作品だからなのか、セットが昭和!(笑)

まるでごっつええ感じですわ。

 

今回は2本とも万人向けでは無い内容ですが、つまり僕は

大好きでした。(^ ^)

2022年9月6日 火曜日

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