院長室

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リバウンド ≠ 第4波

大阪や東京で再びPCR検査陽性者数が増えていますね。これを

緊急事態宣言解除のためだ、と非難するのは尚早だと思います。

なんせ緊急事態宣言で陽性者が減ったという証拠すらないの

ですから。

 

しかし、陽性者の増加と共に重症者も増え、実効再生産数も

上昇しているため、やはり感染再拡大=リバウンドだ!と

いう声も聞こえます。国はオリンピックをやりたいから、

この事実を真に受け止める気はないんダー!とまで言われる

始末。まあそれは否定しませんが(^ ^;)、そもそも抗体機能

が消える3〜4ヶ月で再拡大するだろうことは指摘されて

いたはずです。これは正常のウィルス拡大周期なので

リバウンドとは言いません。

 

実際、変異株が増えれば感染力は増すので検査をすれば必ず

陽性者も増えます。気温が高くなれば飛沫の径が大きくなり

肺の末梢まで届きにくくなることから、重症化率も低下する

ものです。いやでも統計では重症者増えとるやんけー!と

言われますが、盲点があります。それは高齢者施設での

施設内感染や入院のある病院での院内感染が多い、という

事実です。

 

こういった施設や病院ではそもそも重症化リスクの高い方が

多いので変異株が増えてもこれまで同様、重症化はします。

これを押し並べて数値化すると、もの凄い被害が拡大して

いるかのように見えてしまいます。もちろん、コロナを無視

してはいけません。ただ、現状の報道の仕方だと誤った認識

を広めるだけなのではないか、と思うのです。結果として

過剰防衛に拍車をかけ、根拠の無いGoTo事業延期が続き

経営難で倒産や自殺が増えるという悲劇です。

 

一度壊れたものを再生させるのは大変です。これは会社も

命も。補助金の持続給付だけでは既に限界だと思います。

クラスター発生部に優先して設備・人員やワクチンを回し

重症用のベッドを確保、そして社会にはお金を循環させる

システムを早急に確立させる、のが論理的には正しいと

思うのですが。

2021年4月5日 月曜日

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