院長室

« 6月 2015 7月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 8月 »

癌と闘う④

癌の発生や増殖にはルールがあること、そして癌で死に

至るのは最終的に栄養失調が原因であることをお伝え

してきました。ここで日本の癌治療を改めて見てみると、

手術、抗がん剤、放射線が3大療法と言われます。栄養に

関するアプローチはありません。せいぜい食べられなく

なった時に高カロリー輸液をするくらいです。少しピント

がずれている感じがしません?


さらに、3大療法はどれも栄養障害を引き起こす可能性

があります。胃癌で胃を摘出すればタンパク消化障害は

必発ですし、抗がん剤や放射線では腸粘膜が甚大な

ダメージを受けることがあります。肉眼的な癌細胞の

除去はできても栄養障害を起こし、再発のリスクを高める、

とも考えられます。


そうすると癌の治療戦略に栄養療法は不可欠であると

言えます。しかも糖代謝が極めて重要となると、もう

これは生活習慣病と同じです。生活習慣病よりも進展が

早いなどの違いはありますが、基本的な対処はこれまでも

お伝えしてきたような3大栄養素の摂り方が闘いの

武器になる、ということです。


そう考えると少し気が楽になりませんか。癌は未知の

病気でもなければ、得体の知れない悪病でもないです。

僕たちが作り出し、自身のストレスや悪習慣で成長させて

しまうものなのです。癌を栄養療法だけで完治できる

とは思いませんが、上手にやれば飼い慣らすまでは

行かなくとも、共存できるものじゃないかと考えています。


次回は少し具体的にどう栄養素を使うのかを紹介したいと

思います。もったいぶるねー(^ ^)

2015年7月30日 木曜日

カテゴリー 院長室

タグ

8/1通行止めについて

8/1に本町通り商店街の大和証券さんで工事があるため、

当院駐車場の前の道が8:30〜15:00の間通行止め

となります。


駐車場利用には逆走して入って来て頂く必要があります。

通行止めの場所に立っているガードマンに当院受診の

旨を伝えて頂ければ迂回順路図を渡してもらえる手筈に

なっておりますので、遠慮無くご利用ください。


直前のお知らせになってしまい、ご迷惑をおかけします。

お車でお越しの際はお気を付けておいでください。(v  v)

2015年7月28日 火曜日

カテゴリー お知らせ

タグ

虫刺されと湿潤療法

この季節、外での作業や旅行で困るのが虫刺されです。

夜に昆虫採集へ出かけてむしろ自分が蚊のエサに、

なんて笑えませんね。(笑←ワラットルガナ)


さて、「キズやヤケドに湿潤療法」がウチの合い言葉

ですが(今作った)、虫刺されにはどうでしょうか?

虫刺されのかゆみは注入される毒素のせいらしいですが、

かゆみはすべからく乾燥で悪化します。ということは

乾燥させないのが主眼である湿潤療法は十分効果を

期待できそうです。


実際、蚊に刺された部位に薄くワセリンを塗ってプラス

モイストをあてると結構早くかゆみが止まります。

僕は両足を同時に蚊に刺された時に、片方はワセリンで、

反対側はワセリンベースのステロイドを使って被覆して

みましたが、あまり差はなくかゆみが治まりました。

夏井先生のサイトではムカデに刺された時の対処法も

紹介されていますが、なんせこの辺りではムカデに

あまり遭遇しないので試しようがない。(^ ^;)


では、全例これで良いかと言うとそうでもありません。

それは細菌感染を起こしている場合です。掻きむしって

キズになりそこで菌が増殖した、いわゆるトビヒの状態

ではやはり抗生剤が必要です。ステロイドを使用したら

却って悪化します。また、被覆に使用するツールも、

キズパワーパッドでなく、プラスモイストが良いでしょう。


キズパワーパッドは粘着が強く、それ自体でかゆみを

起こすこともあり、注意が必要です。ちなみに、アセモ

やテープかぶれ程度あれば、重曹を水に溶かしてスプレー

するだけで改善することもあります。汗っかきな僕は

これにミント油を数滴垂らしたものを愛用しています。

お試しあれ。(^ ^)

2015年7月27日 月曜日

カテゴリー 院長室

タグ

ビモロー!

世界のナベアツが晩年(?)使用していたギャグは

オモロー!ですが、実はこれ相方のオモロー山下の

持ちネタというのはあまり知られていない。


という話は全く関係なくて、実は靴の話。最近では

2軍戦の方が面白いと話題の我がドラゴンズですが、

吉見や山本昌が履いているスパイクに「B」と

入っているのを知っていますか?まあ普通知らんよね。

これ、ビモロスパイクと言って、彼らがメンテナンスや

トレーニングに通う「ワールドウィング」という施設

が開発したスパイクなんです。


ソールラバーなどが個性的で、スポーツに適した機能

が売り物です。山井もビモロ愛用者で、昨年の活躍で

ビモロの優秀さが宣伝去れました。今年はバンジー

ジャンプばりの惨状ですが。(^ ^;)


このビモロ、スパイクだけでなく、一般向けのスニーカー

やカジュアルシューズも展開しておりまして、アスリート

とはほど遠い位置にいる僕も好奇心から1足注文した

わけですよ。ランニング向けの赤いヤツ。確かにこれは

軽くてフィット感もよく快適!でもランニングしないから

真価は不明!という豚にナントカ状態ですが、結構良い。

長時間外回りをするサラリーマンとか、ウォーキングを

始める方とか、あるいは膝や腰に慢性痛を抱えている方

なんかにも良いと思います。


ちなみにイチローもワールドウィング利用者で、CMで

僕と同じスニーカーを履いて軽やかに走っていました。

そうそう、そんな走りができるのよ。多分。長時間

走っても疲れないのよ。多分。

2015年7月23日 木曜日

カテゴリー 院長室

タグ

癌と闘う③

癌の性質を知れば闘いも有利に進む。DNA複製のミスプリント

によって癌が発生することは理解頂けたと思いますが、では、

不幸にも癌が発生してしまったら打つ手は無いのかと言ったら

そんなことはありません。癌が大きくなるのにもちゃんとルール

があるからです。


癌は基本的にゆっくり大きくなります。約1cmの大きさになる

のにも10〜15年かかると言われています。早期癌が喜ばれる

と書きましたが、現状の医療技術では1mmの癌は発見できません。

つまり我々が画像検査で見つけることができるよりも、はるか

前に癌は発生しているのですね。


では癌はどうやって大きくなるか。キーワードは「糖」です。

癌細胞は正常細胞よりも5倍以上の糖を必要とします。超甘党

なんです。(笑)その糖をエネルギーとしてタンパク質を材料に

どんどん大きくなります。ただここでも特殊な性質があって、

癌細胞は人間が食べた食事中のタンパク質は利用できません。

人間の体タンパクを分解して利用します。人間の体でタンパク質

が豊富なのが血液と筋肉です。特に筋肉は糖に変換できるタンパク

質を多く含むので癌細胞にとっては一石二鳥です。癌患者が例外

なく痩せるのは筋肉を癌細胞に持って行かれるからです。同様の

機序で血液も分解されるので、いわゆる貧血も必発です。


筋肉が減ればカロリー不足になって体温が下がるので、冷え症に

なるし、酵素活性は落ちるしで、とてもしんどくなります。また

貧血で体中が酸欠になりますから、冷えに拍車がかかって

凝りや立ちくらみや疲れも増幅します。俳優の今井雅之さんの

会見を覚えている方も多いと思いますが、痩せて立つことも

できず、声を出すのもやっとでしたね。それは癌によって筋肉と

血液を奪われたがためです。


癌は日本人にとても多く、死に直結する怖い病ですが、癌細胞

そのものに殺されるのではなく、癌細胞に貴重なタンパク質を

根こそぎ持って行かれて栄養失調が原因で死に至るのです。

2015年7月20日 月曜日

カテゴリー 院長室

タグ