院長室

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軽傷こそ丁寧に

湿潤療法の特徴の一つに、処置時の痛みの少なさが

あります。血液で乾燥したガーゼをベリベリはがす

のって想像しただけでも痛いですよね。(^_^;)

それがないだけでも患者さんにとっては大きいもんです。

と言うことは、もっと積極的に湿潤療法が広まっても

不思議じゃないんですが、そうでもないのは、それは

医師本位の治療がまかり通っている証拠でしょう。


外科系の医師は大なり小なり救急でキズは診ています。

僕もそうでしたが、命に別状がない、あるいは手術の

必要がないケガだと、ホッとすると同時に「軽傷」だと

思ってしまうんです。すると患者さんが痛いと言っても

「軽傷だから大丈夫」とか「これくらいは我慢しなさい」

みたいな発言になってしまいます。


救急の現場だと確かに時間的に厳しい場合もありますが、

軽傷だから雑でいい、なんてことはありません。痛みが

少ない処置はどれだけ患者さんが楽か、をもっと考えない

といけないと思います。


少しずつ湿潤療法も市民権を得てきてはいますが、認知され

つつあるのはむしろ患者サイドで、肝心の医師サイドはまだ

まだ十分とは言えない現状は、痛みなく工夫しようとする医師が

少ないからだと思います。

2012年3月15日 木曜日

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講演報告

10日(土)は豊橋で漢方の講演でした。何十年も

続いている三河地区の漢方研究会に招待された形でした

のでいささか緊張しましたが、熱心に聴講頂きました。

参加して頂いた先生方、ありがとうございました。


今回久々の遠征(?)でしたが、古い級友に会うという

イベントもありました。小学校の時からの付き合いで、

お互い全く性格が違う割に気が合う、友人と言うよりは

むしろライバルに近い存在です。


講演後の短い時間で、話したいこと聞きたいことの1割

くらいしか消化できませんでしたが、楽しかったです。

…んですが、昨日は1日二日酔いで終わってしまった。(^ ^;)

震災後1年の追悼番組が放送される中、頭痛と悪心で

機能停止している自分を情けなく思いましたトサ。

2012年3月12日 月曜日

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「ヒューゴの不思議な発明」

え〜、まず、ヒューゴは特に何も発明してません。(笑)

 

巨匠、マーティン・スコセッシ監督初の3D映画で、しかも子供が

主人公のファンタジーアドベンチャーって触れ込みの大作です。

…が、これは宣伝法が間違っているのでしょうが、はっきり言って

子供向けではありません。

 

これまで硬派な人間ドラマを撮ってきたスコセッシ監督が、そんな

子供向けのSFじみた映画を3Dで撮る、という意外さに興味があり

僕は観に行ったのですが、何のことはないしっかりスコセッシ映画

でした。(^ ^;)

 

では人間ドラマとして面白いかというと、やや難ありです。脚本や

演出などは確かに完成度が高く、「全ての存在に無駄なものはない。」

というメインテーマに則って、登場人物にも絶妙に役割分担がされて

いるし、黎明期の映画に対する監督の深い愛情も上手く表現されて

いますし、3D技術の使い方にも驚かされました。

…でも退屈なんすよ。

 

主人公ヒューゴに感情移入しにくい点が最大の問題かなと思います。

ストーリー展開のための記号的な行動をするので、大人の都合でやらされて

いるように見えて、なんか悲劇的な演出をされても同情できないんですよね。

巨匠と言えど、子供を描くのはニガテなんかな、と思っちゃいました。

僕がひねくれているだけかも知れませんが。(笑)

あ、あと随所に入るBGMが全然マッチしてなくて邪魔です。

 

ということで、「シャッター・アイランド」に続きスコセッシ監督には

またハズされた感がありますが、美しい映像を目当てに行けば満足は

得られると思います。

2012年3月8日 木曜日

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洗いすぎにご用心

頭皮がかゆくてフケが出る脂漏性湿疹や手がヒビ割れる

主婦湿疹、体が乾燥して粉を吹いたようにカサカサして

かゆい老人性湿疹…などなど、これらの「乾燥+かゆみ」

に悩んでおられる方は意外と多いものです。


ウチでは漢方薬はもちろんのこと、ワセリン等を使った

湿潤療法で対応しています。ただこれらの原因の一つに

“洗いすぎ”があるのをご存知でしょうか?


我々の皮膚には皮膚常在菌という菌がびっしりと生息して

いて、彼らがバリア機能を果たしてくれているおかげで

ヘンな細菌などから守られています。この常在菌は皮膚から

出る皮脂をエサに生きていますので、我々とは完全に共生

状態であると言えます。


では毎日せっせとシャンプーやボディソープで体中を洗うと

どうなるか。常在菌のエサである脂分がなくなって、常在菌が

生きていけなくなるんですね。そうなれば当然バリア機能が

落ちますから、皮膚炎になりやすいわけです。


ですから、上記の疾患の方にはお薬もアリですが、シャンプーや

ボディソープを中止してもらうことにしています。

「ええ〜!不潔じゃね?」と思うかも知れませんが、常在菌を

無視したスキンケアほど危険なものはありません。

もし洗剤を使うのであれば、界面活性剤不使用のものを選ぶのが

いいと思います。

2012年3月5日 月曜日

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夜なのにあさイチ

NHKで漢方の特番やってましたね。なぜトリンドル?!と

思いましたが、番組構成はなかなか分かりやすく、お堅い

雰囲気になりそうな漢方の話題を柔らかく伝える工夫をして

いましたね。


番組内では抑肝散という“気”を和らげる薬を結構押してましたが、

現在ツムラさんが強力プッシュキャンペーン展開中(笑)の薬

でもあるので、そんな業界の力学が働いたのかなぁ、なんて

ニヤニヤしながら見てました。(性格悪い ^ ^;)


でも実際、現場で抑肝散の活躍する場面は多いです。“気”を

和らげるということは西洋風に言えば、交感神経の緊張を抑える

ことで、現代社会にあって大人も子供もストレスに晒されています

から、おのずと抑肝散が登場する機会は増えるんです。

番組で紹介されていたように、精神科的な疾患に使用されることが

多いですが、「痛み」や「かゆみ」にも応用できます。


この薬は“怒り”を和らげる効果がその本態であると言われています

から、抑肝散の使用頻度が増えると言うことは逆に言えば、

怒ってる人が多いと言うことですね。義憤という言葉もありますが

現代人の怒りはどちらかというと自己中心的なもののようにも

思えます。人生なんてゲームみたいなもんですし(おいおい ^ ^;)

正解もないんですから、大らかに生きたいと思います。


でもトリンドルはないやろ?!何の力学?!(笑)

2012年3月1日 木曜日

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