映画界の反撃はまだまだ続きます。「すずめの戸締まり」は
楽しみにされていた方も多いのではないでしょうか。
さてその「すずめの戸締まり」ですが、新海誠監督ということ
で、(映画館側の)期待値が高すぎるのか1日に10回以上も
上映しています。(笑)
冒頭主人公は謎の男性と出会い、なぜか声をかけられ、不思議
と後を追いかけます。そこで地下に潜む「ミミズ」に襲われ…
という何とも雑な展開。(^ ^;)いや、これは新海監督、やっち
まったなと思いましたが、すみません完全に誤解でした。
後半は徐々に新海監督の真の目的が明らかになっていきます。
トリハダですよ。今だからこそ描ける、そして描かねばならない
テーマでした。感服。
そして「ある男」(原作は未読)。先を読ませない脚本と(無駄に)
豪華な俳優陣の演技の安心感が心地良かったです。
離婚して地元の文具店で働く女性と画材を買いに来る客が恋に
落ちて再婚し幸せに暮らしていたが、夫が事故死してしまう。
1周忌で弔問に来た兄が遺影を見て「別人だ」と…。
さあ夫だった人物は一体何者なのか、という謎を追うミステリー
なんですがミステリー部分はあくまで表面的な目眩ましであり
本質は人間のアイデンティティを問う作品でした。二兎を追う
ような感じですが、恐らくそれは恣意的な演出でしょう。よき。
いずれも何度も観たくなる類の作品ではなかったですが、邦画
もまだ捨てたもんじゃないぜ!と思わせるには充分なデキでした。
でもやっぱ「アバター」に期待しちゃうなぁ。